
ITエンジニアには15種類の職種がある!【ITエンジニア職種辞典】
2021.12.20
ITエンジニアには15種類の職種が!?




ITエンジニアとは?
「エンジニア」といえば、一昔前は機械や電気などの工学者や技術者のことを指していました。
しかし現在では、IT 業界での「エンジニア」を意味することが多くなってきています。
では、「IT エンジニア」とは、どんな職業なのでしょうか?
広い意味で
「IT エンジニア」とは、コンピュータやインターネット関連の技術者を指します。
昨今、コンピュータが個人のものとなり、タブレットやスマートフォンが登場したことで、「IT エンジニア」の分野もずいぶん広がりました。
それにより、一つの「IT エンジニア」の職種が細分化されたり、専門的になったりと、職業自体が進化を続けています。
仕事内容は多岐にわたる
そのため、「IT エンジニア」の仕事内容は多岐にわたっており、職種によって必要なスキルや資格も異なっています。
また、IT については、ご存知のとおり新しい分野もどんどん開発されています。
「IT エンジニア」を目指す方、また現在「IT エンジニア」として活躍されている方にとって、時代の流れを追いかけることは大変なことだと思います。
本記事では、そんな「IT エンジニア」について、代表的な職種と必要なスキルなどをご紹介します。
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ITエンジニアには15種類の職種がある

「IT エンジニア」は、主に15種類の職種に分類されます。
その職種は、以下のとおりです。
ITエンジニアの代表的な職種
- プログラマー
- システムエンジニア(SE)
- ネットワークエンジニア
- Web エンジニア
- マークアップエンジニア
- フロントエンジニア
- セールスエンジニア
- インフラエンジニア
- サーバエンジニア
- データベースエンジニア
- IoT エンジニア
- 制御・組み込みエンジニア
- テストエンジニア
- サービスエンジニア
- サポートエンジニア
ITエンジニアを目指すあなたに
ひとえに「IT エンジニア」と言っても、たくさんの職種があることがわかると思います。
職種が違えば、勉強すべき内容も変わってきます。
その違いをしっかり把握して、目標とするスキルや資格を明確にしましょう!
ITエンジニアの職種辞典
それでは早速、主な「IT エンジニア」の職種について、それぞれの特徴をご紹介しましょう。
自分の得意分野を活かせるのはどの職種か、また、目指したい分野は何かを考えながらご覧ください。


プログラマー

「プログラマー」は、仕様書(設計書)をもとに、実際にプログラミングの実装(システムへの機能の実装)を担当します。
システム開発では、「仕様書通りなのにシステムが動かない」「バグが起こる」といったこともあります。
仕様書の問題点を見つけて指摘し、うまくシステムが作動するようにすることも、プログラマーの仕事です。
なお、プログラミングだけを行う人を「コーダー」と呼ぶ場合もあります。
必要なスキルや知識
「プログラマー」は、プログラミング言語の習得が必須です。
また、使える言語によって、対応できるプロジェクトも制限されます。
そのため、複数の言語を使えると活躍の場が広がります。
プログラマーの中の職種
一つのプロジェクトで、複数の言語が使われることもあります。
そのため呼び方も、「Java プログラマー」「PHP プログラマー」「アプリケーションプログラマー」などと区別されることもあります。


システムエンジニア(SE)

「システムエンジニア(SE)」は、システム開発の全工程に関わるエンジニアです。
クライアントの要望を聞き、どのようなシステムを作るかを提案し、実際の設計から開発、テスト、導入までを担当します。
必要なスキルや知識
「システムエンジニア」は、クライアントとプログラマーとの間に立ち、状況に応じたコミュニケーションを行う重要な役割です。
多くの人が関わるシステム開発においては、リーダーシップをとり、チームをまとめるスキルが必要になります。
また、クライアントへのプレゼンテーションや、説得といったスキルも求められます。
クライアントの業界が違えば、開発するシステムの内容も大きく違うため、強い業界があると有利になるでしょう。
システムエンジニアの中の職種
「システムエンジニア」の中には、「社内 SE」や「ブリッジ SE」と呼ばれる職種もあります。
「社内SE」とは、自社内のシステムや IT インフラの構築について、提案から開発、導入までを行います。
企業によって、担当する作業は様々であり、幅広い知識が求められるケースがあります。
「ブリッジ SE」は、国外への外注を行うオフショア開発において、国内プロジェクトチームとの連携を取る役割を担います。
国外に駐在することもあれば、国内からネットワークを使って海外への指示を行うこともあります。
日本語に加え、オフショア先で使用する「外国語」でコミュニケーションできることが、必須のスキルとなります。


ネットワークエンジニア

「ネットワークエンジニア」は、コンピュータネットワークを専門的に扱うエンジニアです。
必要なスキルや知識
設計、構築、運用から保守まで、データ通信に関わる技術に精通している必要があります。
例えば、「メール」「ファイアウォール」「ルータ」「サーバ」などの、ハード・ソフト両面の知識が求められます。


Webエンジニア

「Web エンジニア」は、ユーザーがインターネットで閲覧する Web サイトや EC サイト といった、Web 上のシステムに特化した開発を行うエンジニアです。
必要なスキルや知識
「Web エンジニア」は Web サイトの他に、Web アプリケーションの開発も行います。
そのため、主に 「Java」「JavaScrpt」「HTML」といった言語スキルが必要になります。


マークアップエンジニア

「マークアップエンジニア」は、比較的新しい職種であり、HTML を使って Web サイトの文書構造を記述するエンジニアです。
テキストデータにタグを埋め込むマークアップを担当します。
また、「プログラマー」と同様「コーダー」と呼ばれることもあります。
必要なスキルや知識
マークアップは、Web デザインの良し悪しを左右します。
そのため、単なるコーディングをするだけでなく、ユーザーの視点に立ってマークアップできることが重要になります。


フロントエンドエンジニア

「フロントエンジニア」は、Web サイトにおいて、ユーザーの目にする部分や操作する部分の開発を行うエンジニアです。
前述の「マークアップエンジニア」との大きな違いは、HTML だけでなく「CSS」「PHP」「JavaScript」 といった言語を使ってコーディングすることです。
必要なスキルや知識
「フロントエンジニア」は、単なるコーダーとしての役割だけでなく、デザインセンスも問われる「Webデザイナー」としての役割もあります。
またWebサイトは、PCだけでなく、スマートフォンやタブレットで閲覧されることもあります。
そのため、どの端末で見ても問題がないような対応(マルチデバイス対応)に関する知識も、必要となります。


セールスエンジニア

「セールスエンジニア」は、FAE(フィールドアプリケーションエンジニア)とも呼ばれる、営業を行うエンジニアです。
ただの営業マンと異なるのは、IT 技術の専門知識を持っているという点です。
必要なスキルや知識
「セールスエンジニア」は、クライアントの意向をヒアリングし、自社のシステム導入を提案します。
そのため、営業スキルだけでなく、自社商品を技術的に理解し、クライアントにわかるように説明・説得することが必要となります。


インフラエンジニア

インフラといえば、電気やガス、水道といったものが頭に浮かぶと思います。
しかし、IT の世界でのインフラとは、サーバ基盤やネットワークなどの下部構造のことを指します。
「インフラエンジニア」とは、サーバーの構築、ネットワーク管理といった、IT におけるインフラを安定して稼働させる仕事です。
必要なスキルや知識
「インフラエンジニア」は、クライアントの IT 環境を構築し、維持・メンテナンスまでを行います。
インフラのトラブルは、システムの稼働そのものに影響を与えます。
そのため、メンテナンスが必要な場合に、ハード、ネットワークに関して、原因調査・即対応を行うための知識、技術が必要となります。


サーバーエンジニア

「サーバーエンジニア」は、クライアントの状況に合わせ、最適なサーバーのスペックや台数などを設計し、構築するエンジニアです。
サーバーがダウンしても稼働できるような危機管理や、サーバーの負荷を分散させることも重要な役割です。
いざという時の保守を行うのも「サーバーエンジニア」です。
必要なスキルや知識
OS やアプリケーションの設定といった、サーバ関連のソフト面の作業を行うためのスキルが必要となります。
またソフト面だけでなく、サーバーを固定したり、ネットワークケーブルの配線を行ったりといったハード的なスキルも必要です。


データベースエンジニア

日々増え続ける膨大なデータを、必要な時に即座に取り出せるよう、データとして整理して格納したものがデータベースです。
「データベースエンジニア」は、そのデータベースの設計、開発、運用、保守までを担当します。
必要なスキルや知識
必要なスキルは、「Microsoft SQL Server」、「Oracle Database」、「MySQL」、「PostgreSQL」などの「DBMS(データベース管理システム)」に関する知識です。
ORACLE MASTER やデータベーススペシャリストの資格も、有利になります。


IoTエンジニア

昨今、急速に開発が進んでいる IoT(Internet of Things)により、あらゆるものがインターネット接続されています。
IoT 技術や関連製品を使って、システム開発を行うのが「IoT エンジニア」です。
IoT の分野は、急速な技術発達により将来的な拡大が予想される一方で、エンジニア不足も叫ばれています。
必要なスキルや知識
「IoTエンジニア」には、ネットワーク、アプリケーション、ハードウェア、セキュリティといった、幅広い知識が必要です。


制御・組込みエンジニア

「制御・組込みエンジニア」は、家電や産業用の機器に組み込まれるソフトウェアの開発を行います。
家電やスマートフォンといった、日常に使う製品にも動作を制御するソフトが入っています。
製品が正常に動くための重要な分野を担っており、自分が設計・開発した製品が世に出回り、使われているのを目にする機会も多いでしょう。
必要なスキルや知識
「C 言語」、「C++」、「Java」、「アセンブラ」 などを使用するため、それらの言語を使いこなすスキルは絶対に必要です。
また、上記のプログラミング言語に加え、組み込み系 OS(ITRON、Windows CE など) に関する知識を身につけておくと、有利になります。


テストエンジニア

「テストエンジニア」は、品質管理や品質保証の分野で、完成したシステムや製品のテストを行うエンジニアです。
システムは大きく複雑になり、専門的にテストを行える技術者は、今後ますます求められることになるでしょう。
国内にはまだ少ないテストエンジニアですが、これから需要が高まっていくことが予想されます。
必要なスキルや知識
ソフトウェアテストの概念や、テスト技法についての知識が必要です。
また、テストケースを検討する上で、テスト対象のソフトウェアに関連する開発スキルを身につけておくと有利になります。


サービスエンジニア

「サービスエンジニア」は、フィールドエンジニア、カスタマーエンジニアと呼ぶこともあり、主にクライアント先でサービスを行います。
PCやサーバーなどの設置や設定、保守点検やメンテナンスといったクライアント内での作業がメインです。
また、トラブル発生時にもクライアント先に出向いて対応する、頼れるエンジニアです。


サポートエンジニア

「サポートエンジニア」は、自社製品を導入したクライアントに対し、電話やメールで操作方法やトラブル、故障などのサポートを専門的に行います。
主にデスクで対応しますが、必要に応じて実際にクライアントを訪問して、問題解決に導くこともあります。
必要なスキルや知識
製品知識だけでなく、クライアントとのコミュニケーション能力も必要です。


さいごに





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書いた人はこんな人

- 「好きを仕事にするエンジニア集団」の(株)ライトコードです!
ライトコードは、福岡、東京、大阪の3拠点で事業展開するIT企業です。
現在は、国内を代表する大手IT企業を取引先にもち、ITシステムの受託事業が中心。
いずれも直取引で、月間PV数1億を超えるWebサービスのシステム開発・運営、インフラの構築・運用に携わっています。
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