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    こやまん(エンジニア)こやまん(エンジニア)
    2021.01.18

    エンジニアになろう!

    TerraformをAWSで使ってみよう!

    小山先生

    (株)ライトコードの小山(こやま)です!

    アメリカの HashiCorp 社が開発した、インフラ構築や設定などもコード化できる、「Terraform」というツール。

    ネットワーク構築も自動化できるとあって、エンジニアの間でも、人気のツールとなっていますね!

    というわけで今回は、そんな話題の Terraform を「AWS」で使ってみたいと思います。

    Terraform 導入から、インスタンス作成までを試していくので、ぜひ一緒にチャレンジしてみてくださいね!

    今回の構築環境

    本記事では、下表のような環境を前提に、執筆されています。

    OSmacOS 10.15.7
    AWS登録済み
    AWS CLI導入済み
    Homebrew導入済み
    TerraformTerraform v0.13.5(記事の中で導入します)

    では早速、はじめていきましょう!

    Terraformの環境導入とAWSの設定

    Terraform の環境を導入

    Homebrew を利用して、Terraform の環境を導入します。

    1$ brew install terraform

    導入できたかどうかを確認するために、以下のようなバージョン確認コマンドを入力します。

    1$ terraform --version

    バージョン情報が表示されたら、環境導入は成功です。

    AWSのクレデンシャルの設定

    今回は、Terraform を利用して、AWS のリソースを作成していきます。

    そのために、まず AWS のクレデンシャルの設定を行っておきましょう。

    AWS のクレデンシャル(アクセスキー及びシークレットキー)は、AWS コンソールの IAM より発行できます。

    発行できたら、クレデンシャルを、環境変数に登録します。

    1$ export AWS_ACCESS_KEY_ID=発行したアクセスキーを入力
    2$ export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=発行したシークレットキーを入力
    3$ export AWS_DEFAULT_REGION=ap-northeast-1

    ご利用のリージョンが東京でない方は、「AWS_DEFAULT_REGION」を、ご利用のリージョンに設定してください。

    Terraformを実際に使ってみる

    「tfファイル」を作成

    まずは、任意の名前でディレクトリを作成し、そこへ移動します。

    1$ mkdir hoge
    2$ cd hoge

    次に、以下のコマンドで、Terraform のファイルを作成してください。

    1$ touch main.tf

    拡張子「tf」のファイルを作成すると、Terraform がテンプレートとして認識します。

    「main.tf」を編集

    続いて、main.tf の内容を、次のように編集していきましょう。

    1$ vim main.tf
    1resource "aws_instance" "hoge" {
    2ami = "ami-0f9ae750e8274075b"
    3instance_type = "t3.micro"
    4tags = {
    5Name = "hogehoge"
    6}
    7}

    インデントが整う便利コマンド

    ここで、Terraform の便利なコマンドを利用します。

    1$ terraform fmt

    上記のコマンドを入力すると、拡張子が「tf」のファイルのインデントなどを整えてくれます。

    実際に入力したら、インデントが整っているかを、確認してみてください。

    1$ cat main.tf
    1resource "aws_instance" "hoge" {
    2  ami           = "ami-0f9ae750e8274075b"
    3  instance_type = "t3.micro"
    4
    5  tags = {
    6    Name = "hogehoge"
    7  }
    8}

    キレイに整いましたね!

    「main.tf」のコードの意味

    main.tf では、AWS の EC2 インスタンスを作成するコードを実装しています。

    aws_instance の内容を変更すれば、EC2 以外のリソースも作成することができます。

    今回は、EC2 のインスタンスを作成するので、AMI とインスタンスのタイプを設定しておきました。

    ちなみにインスタンスのタイプは、

    1. nano
    2. micro
    3. large

    など、様々なサイズがあります。

    基本的には、費用を抑えるために、なるべく小さいサイズを選ぶと良いかと思います。

    また、最後の tags では、その名の通り、タグを設定しています。

    必須ではありませんが、設定しておくと AWS コンソールで確認しやすくなるので、ぜひ活用してみてください。

    「main.tf」のエラーの解消と実行

    さて、main.tf ですが、今のまま実行するとエラーとなってしまいます。

    試しに実行してみます。

    1$ terraform apply
    1Error: Could not load plugin
    2...

    「プラグインを読み込めない」というエラーが出てしまいました…。

    このエラーを解消するために、次のコマンドを実行して、プラグイン環境を整えます

    1$ terraform init

    そして、次のコマンドを実行します。

    1$ terraform plan

    「何がどうなるのか」を、教えてくれるはずです。

    内容を確認して問題がなければ、実行コマンドを再度入力してみましょう。

    1$ terraform apply

    実行して良いかどうか尋ねられるので、「yes」と入力すると実行されます。

    実行されたら、下記のコマンドを入力してください。

    1$ terraform show

    「resource "aws_instance" "hoge"」と、その詳細が表示されたら成功です!

    インスタンスの確認 & 後処理をする

    AWS のコンソールを開いて、EC2 を確認すると、インスタンスが作成されているはずです。

    AWS の EC2 インスタンスは、起動したままだと料金がかかるので、終了させておきましょう!

    次のコマンドで、作成したリソースを、削除することができます。

    1$ terraform destroy

    再び、実行して良いかどうか尋ねられるので、「yes」を入力し実行します。

    実行されたら再度、下記コマンドを入力します。

    1$ terraform show

    リソースを削除する「destroy」コマンドを実行したあとは、何も表示されないはずです。

    以上が、Terraform の基本の流れとなります。

    さいごに

    今回の記事では、以下の流れで作業をしていきました。

    1. tfファイルを作成
    2. init
    3. plan
    4. apply
    5. show
    6. destroy
    7. show

    基本的には、今回の流れで Terraform を操作することになるかと思います。

    ただ、「show」や「destroy」については、使わないこともあります。

    アクセスキーやシークレットキーなどのクレデンシャルは、外部に流出すると大変なことになるので、扱いにはご注意ください。

    また、Terraform で作成したリソースについても、適切に管理しないと AWS の使用額がとんでもないことになってしまいます。

    さて今回は、特に認知度の高い AWS を用いました。

    Terraform は、Azure や Heroku など、様々なサービスにも対応しています。

    これを機に、Terraform を活用して、業務の効率化を目指してみるのも良いですね!

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