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    広告メディア事業部広告メディア事業部
    2020.10.26

    ITエンタメ

    ファイル共有ソフトの勃興!その歴史と今後

    ファイル共有ソフトの歴史と今後

    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    ミツオカは「ファイル共有ソフト」というものは知っておるか?
    ミツオカミツオカ
    ん~、あまり詳しくないですが…
    一昔前にニュースで問題になっていたというのは知っていますね
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    そうじゃな!やはりそのイメージが強いじゃろう。
    実はな、今もそれに近いサービス使っておるかもじゃぞ?
    ミツオカミツオカ
    え!?そうなんですか!
    むむむ…なんだろう
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    安心せえ。そこまで身構えることはないぞ!
    今回は、このファイル共有ソフトの歴史と今後を、紐解いていこうかの!

    ファイル共有ソフトの歴史を紐解こう!

    ファイル共有ソフトの歴史を紐解こう!

    ファイル共有ソフトとは、専用のネットワークを使って、不特定多数のPC間でファイルを共有できるソフトのこと。

    誰でも簡単に、ファイルをアップロードしたりダウンロードしたりできるため、一時期は絶大な人気がありました。

    さらに、それにかかる費用は無料であることが大半で、違法なファイルの共有に利用されてしまうことも…。

    今回は、そんなメリットとデメリットが混在する、ファイル共有ソフトの「歴史」や「これから」について、紐解いていきたいと思います!

    ファイル共有ソフトの歴史

    ファイル共有ソフトの歴史

    初代ファイル共有ソフトの「Napstar」

    1999年の1月、音楽ファイル共有ソフトとして産声を上げたのが、アメリカ製の「Napstar」

    2000年代初頭からは、ブロードバンド接続の普及が加速し、Napstar も広く普及していきました。

    ただ、日本語対応ではなかったため、日本国内での利用率は高くはなかったそうです。

    また Napstar は、次章で紹介する「P2P」モデルの先駆者でもあり、今でもその技術は使われています。

    その後、著作権問題の裁判で敗訴し、2000年7月にはサービスを終了してしまいました。

    日本に初上陸したファイル共有ソフト「WinMX」

    2001年にリリースされ、日本で初めて利用が広まったのが、チャット機能まで搭載した「WinMX」です。

    ただ同年の11月に、またもや著作権の問題で、利用者が逮捕される事態に…。

    その後は、ファイル共有よりもチャット機能の方が、盛んに利用される状態となりました。

    それでも、ACCSの実態調査では、2005年まで1位を守り続けていたのです。

    ところが、2005年9月にアメリカの最高裁で、著作権問題に全面敗訴

    結果として、公式サーバーは閉じることとなったのです。

    その後は、有志たちにより復活を遂げ、コミュニティーが細々ではありますが、継続しているようです。

    日本製で国内最多となった「Winny」

    日本で一番有名なファイル共有ソフトとなったのは、2002年の5月にリリースされた、日本製の「Winny」

    47氏こと、「金子勇(当時東大特任助手)」によって開発されました。

    Winny は、匿名ファイルとして共有できるため、多くの注目を集めます。

    またこの時期は、先ほどの WinMX の著作権問題で逮捕者が出たことから、国内では Winny に乗り換える人が続出!

    2006年には、WinMX の利用率を超え、国内で最も利用されているファイル共有ソフトとなったのです。

    全然記事と関係ないですが、こんな歌もあるくらい有名になりました(※最後までお聞きください)

    またもや問題発生し、開発者までも…

    しかしここでも、

    1. 著作権問題
    2. 重機密情報が Winny 経由で漏洩
    3. 尖閣諸島の事件動画が YouTube で削除後も Winny で拡散

    など、数々の問題を抱えることになります。

    利用者はもちろん、開発者の金子氏までもが逮捕され、Winny はどんどんと衰退していったのでした。

    それでも Winny は、今でも推定4万人が使っているようです。

    ミツオカミツオカ
    どのソフトにしても、著作権で問題が起きているのですね
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    Winnyに関しては、比較的最近の出来事なので、覚えてる人も多いじゃろう

    「P2P」という技術

    P2Pという技術

    P2Pとは

    ファイル共有ソフトで使われている技術の「P2P」。

    P2P とは「peer to peer」の頭文字を取った略語で、PC 同士がサーバーを介さずに、直接やり取りができる仕組みのことです。

    この技術は、今でも使われていて、応用することでブロックチェーンにも活用されているのだとか!

    実は、無料通話ができる LINE や初期の Skype も、P2P 技術が使われていました。

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    P2P技術の種類

    単に P2P といっても、ファイル共有ソフトによって、使われている種類は様々。

    ここでは、P2P の種類を3つほど見ていきましょう!

    ピュアP2P

    ピュア P2P とは、データのある場所をサーバーで管理せずに、ユーザー端末で分散管理してやり取りする方式です。

    データを探すときは、参加中のユーザー端末で協力し合って、分散して持つデータから探します。

    この技術が使われているファイル共有ソフトには、Winny がありました。

    ハイブリットP2P

    ハイブリット P2P とは、データのある場所はサーバー側で管理させ、その後のやり取りはユーザー端末同士でやり取りする方式です。

    ただし、データ自体を管理するわけではありません。

    この技術が使われているファイル共有ソフトには、WinMXNapstar がありました。

    スーパーノード型P2P

    スーパーノード型 P2P とは、ハイブリット P2P でいうサーバー側の仕事を、選ばれたハイスペックマシン(スーパーノード)が行う方式です。

    この選ばれたハイスペックマシンは、もちろんユーザー端末のこと。

    ハイブリット P2P のサーバーと異なり、この方式は、ノード数を状況に合わせて自動調節することができます。

    結果として、サーバーよりも早いデータのやり取りが、実現できたわけです。

    この技術が使われているファイル共有ソフトには、ここでは紹介していませんが、KaZaA があります。

    ミツオカミツオカ
    へぇ~、ひとえに「P2P」と言えど、いろんな種類があるんですね
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    そうじゃ。種類によって、その特性も結構異なるのじゃぞ

    ファイル共有ソフトが抱える問題

    ファイル共有ソフトが抱える問題

    著作権の問題

    ここまで見てきたとおり、ファイル共有ソフトには、逮捕者が出るほどの著作権問題が頻発しています。

    これは、ファイル共有ソフト側の問題というより、利用者側の問題…。

    ファイル共有は、会社データなど合法なものなら、なにも問題ありません。

    ただし、映画や音楽ファイルの海賊版などは、違法なものとなります。

    ウイルス感染の問題

    ファイル共有ソフトを利用するときに、厄介な問題なのが、この「ウイルス感染の問題」。

    ウイルスに感染することで、大切なデータが盗み取られるかもしれないのです…。

    実際、Winny や Share といったファイル共有ソフトでは、個人情報の漏洩が頻繁に発生。

    ただし、ユーザー自身でウイルス対策をしていないことが、この状況を生み出した要因のひとつでもあります。

    個々でセキュリティ意識を高めて、長く更新がされていないファイル共有ソフトは避けるなど、しっかりと対策をしていきましょう!

    ミツオカミツオカ
    使う際には、どうやったら自分が守れるかと、常に危機感を持たないといけないわけですね
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    そうじゃ!正しく慎重に使う意識は必要じゃな!

    今後どうなる?ファイル共有ソフトの未来

    今後どうなる?ファイル共有ソフトの未来

    ファイル共有ソフトの最大の特徴である、大容量ファイルを簡単に共有できる便利さは、なかなか捨てることができません。

    それは、プライベートであっても、仕事においても同じこと。

    そこで注目されているのが、「オンラインストレージサービス」なわけです。

    例えば、個人な DropBoxGoogleDrive があります。

    法人なら、セキュアストレージや SPACE PORTER などがありますね!

    このタイプは、セキュアな環境でデータを管理・共有できるので、導入している人も多いはず。

    今後は、5G も始まり、さらに共有環境は良くなることでしょう!

    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    安全に簡単にファイル共有できるなら、オンラインストレージも手じゃな
    ミツオカミツオカ
    これが、最初に「使っているかも」と言っていたサービスなのですね!確かに使ってますねー

    さいごに

    ファイル共有ソフトの歴史や今後について、紹介してきました!

    ファイル共有ソフトは、その使い方や仕組みを理解すれば、大きな問題にはなりません。

    たしかに、頻繁に使うのは怖いかもしれませんが、今ではオンラインストレージという代替手段もあります。

    状況に合わせて、最適な手段を選んでいってくださいね!

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    さいごの一言

    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    どうじゃったかな?ファイル共有ソフトの歴史と今後の話は
    ミツオカミツオカ
    波乱はあれど、やはり便利と感じるから人々を魅了するんだなーと思いました
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    確かにそうかもしれんな。最新技術に利用されてる P2P 技術にも注目じゃな

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