Claude Code を使い始めたら、開発環境どうしてる?ペアの CLI 完結環境を体験してみた
IT技術
1. Claude Code を使い始めて気づいたこと
Claude Code を使い始めてから、開発スタイルが少し変わりました。
AI がコードを書いてくれる分、自分は「指示・確認」に集中するようになって、気づいたらターミナルにいる時間がどんどん増えてきました。そのうち「せっかくターミナルにいるなら、ファイル操作も Git 操作も全部 CLI で完結させたい」と思うようになってきたんですよね。
そんなとき、同僚エンジニアの武田さんが「CLI から出ない開発環境」を整えているという話を聞いて、「ちょっとお邪魔してみよう!」となりました。
2. 同僚エンジニアの開発環境にお邪魔してみた
この記事は、武田さんが構築した環境をそのままお借りして体験したレポートです。「ゼロから同じ環境を再現する方法」の紹介ではなく、「こういう開発体験があるんだ」という感覚を共有できたら嬉しいです。
3. 全体像:3ペイン構成の開発環境
武田さんの環境のコアは cmux と Claude Code の組み合わせです。
cmux は macOS 向けのターミナルアプリで、tmux のようにペインを分割して使えます。AI エージェントとの併用を念頭に設計されていて、実際に使ってみると「ああ、これは確かに便利だ」と感じる場面がありました。
Claude Code が入力待ちになると対象のペインが強調表示され、左側にも通知が出るんですよね。別ペインでファイル確認やコマンド実行をしていても「Claude がこちらの入力を待っている」とすぐ気づけるのが地味に助かりました。「ターミナルアプリなのに AI との協働に特化している」という感じが、なんか今っぽくていいなと思います。
cdev というコマンドを叩くと、以下の3ペインレイアウトが一発で展開されます。

これが展開された瞬間、「おっ、これは便利そう!」と思わず声が出ました。左ペインで Claude Code が動いている間、右ペインで確認や操作ができるので、AI に任せながら自分も手を動かせるのがいいですね。
cdev は武田さんが書いた独自の zsh 関数で、cmux のペイン分割 API を呼び出して claude・yazi・ターミナルを自動起動するものです。核心部分はこんな感じです。
1# ペインを右・下に分割
2cmux new-split right ...
3cmux new-split down ...
4
5# 各ペインでコマンドを起動
6_cdev_send "$claude_surface" "cd '$dir' && claude"
7_cdev_send "$yazi_surface" "cd '$dir' && yazi ."
8_cdev_send "$term_surface" "cd '$dir'"数十行のシンプルなコードですが、「毎回手動でペインを並べる」手間がまるごとなくなります。
4. CLI を離れないための道具たち
この環境には、CLI だけで開発を完結させるためのツールが一通り揃っています。使ってみると、どれも「Claude Code を使い始めてから気になり始めた課題」にうまくはまっていました。
4-1. yazi(ファイル操作)
Claude Code だけでも、生成されたファイルの中身は確認できます。ただ、複数のファイルが作られたり、ディレクトリ構成を見ながら確認したい場面では、横にファイラーがあると把握しやすいんですよね。
yazi を右上ペインに置いておくと、Claude Code の作業を邪魔せずに、生成されたファイルや変更されたファイルを自分の目で追いやすかったです。カーソルをファイルに合わせるだけで右側にプレビューが出てくるので、ファイルをいちいち開かなくていいのも地味に助かります。
ただ、最初はキーバインドに少し戸惑いました。h/j/k/l の Vim ライクな操作なので、Vim に慣れているかどうかで入りやすさがかなり変わってくると思います。
最低限これだけ覚えれば使えます:
| 操作 | キー |
|---|---|
| 上下移動 | j / k |
| ディレクトリに入る | l または Enter |
| 親ディレクトリに戻る | h |
| ファイルを開く | Enter |
| 終了 | q |
4-2. lazygit(Git 操作)
Claude Code がコミットまでやってくれるので、lazygit を使う場面は限られてきました。ただ「AI が書いたコードの差分をしっかり自分の目で確認したい」というときには重宝しています。ターミナルを離れずに差分確認が一画面で完結するのが便利です。

最低限これだけ覚えれば使えます:
| 操作 | キー |
|---|---|
| ファイルをステージ | Space |
| 差分を確認 | 右側に自動表示、Tab でフォーカス移動 |
| コミット | c → メッセージ入力 → Enter |
| 終了 | q |
4-3. zoxide(ディレクトリ移動)
毎回フルパスを打つのが地味にストレスだったんですが、zoxide は一度 cd で通ったパスを記憶していて、次回から部分一致でジャンプできます。
試しに cd group と打ったら ~/project/group_work_with_takeda に一発で飛べて、「これは便利だ!」となりました(笑)。アクセス頻度が高いほど優先されるので、よく使うディレクトリほど短いキーワードで飛べるようになっていきます。
4-4. bat / fzf / ripgrep / fd
cat → bat、ls → eza など、標準コマンドをそのまま置き換えるだけで CLI の見た目がじわっと変わります。機能自体は同じなんですが、bat はシンタックスハイライトと行番号が付いてコードが格段に読みやすくなりますし、eza はアイコンや色付きで表示されます。「あ、見やすい」という地味な感動がありました。
ripgrep(rg)や fd も同様で、grep や find と機能は変わらないんですが、検索結果が見やすく・コマンドがシンプルになります。使い続けると「もう元には戻れないな」というタイプの便利さです。
5. 実際に1サイクル回してみた
環境が整ったところで、Claude Code を使って実際に1サイクル回してみました。
Claude Code に以下を依頼しました。
1このディレクトリに、引数で受け取った名前に挨拶する Python の CLI スクリプト
2greet.py を作ってください。argparse を使い、--lang オプションで ja/en を
3切り替えられるようにしてください。左ペインで Claude Code が動いている間、右上の yazi でファイルが増えていくのをリアルタイムで確認できました。GUI アプリを一切開かずに、ターミナルだけで AI の作業を横目で確認しながら別の操作ができるのが新鮮でした。気づいたら、マウスにほとんど触れていませんでした。
生成が終わったら yazi で greet.py にカーソルを合わせてプレビュー確認 → Enter で Neovim が起動してコードを確認 → 右下ターミナルで動作確認 → lazygit でコミット。
1python3 greet.py World --lang enCLI だけで「生成 → 確認 → コミット」の1サイクルが回りました。
6. 正直な感想
よかった点
cdev一発で環境が立ち上がるのは、最初に見たとき「おっ、これは便利そう!」となりました- Claude Code が左で動いている間、右ペインで確認できる並列体験が新鮮でした
- 作業中にマウスをほとんど使わなくなっていたことに気づいて、「あ、これが CLI 完結か」と実感しました
- lazygit や Starship のプロンプトなど、情報が整理されて表示されるので作業中に状況を把握しやすいです
難しかった点
- yazi・lazygit・Neovim それぞれにキーバインドの学習コストがあります
- Vim に慣れているかどうかで体験がかなり変わります
- 最初は「何が何をやっているのか」が把握しきれませんでした。全体像を頭に入れてから触り始めた方がスムーズだと思います
どんな人に向いているか
Claude Code をすでに使っていて、次の開発環境を模索している人にはぜひ触ってみてほしいです。ツールごとにキーバインドが異なるので、どんな人でも使いこなすまでに少し時間はかかります。ただ、慣れてしまえば手がキーボードから離れない快適さがあります。
7. まとめ
「環境構築は一瞬、使いこなすまでが本番」というのが正直な感想です。
今回は武田さんの環境をそのままお借りしたので実際の手順は省いていますが、こういった設定を dotfiles としてまとめておくと、install.sh 一発でツール群が揃いシンボリックリンクも張られるので、新しいマシンでもすぐ同じ環境が再現できます。「一瞬」の裏側には dotfiles の整理が効いています。
とはいえ、Claude Code と CLI 完結の開発環境って相性がいいなと感じました。AI に任せながら自分も CLI で動き続けられる体験は、慣れると手放せなくなりそうです。気になるツールから1個ずつ試してみるのが一番だと思います!
気づいたらマウスにほとんど触れていなかったこの体験、これが「脱マウス」への第一歩だったのかもしれません(笑)。
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