量子コンピュータの歴史って?
それ以外は知らないけど(笑)
そもそもの始まりは、1950年代にも遡り…ペラペラ
(師匠の話って長くてつまんな~い)
では今回は、量子コンピュータの歴史について詳しく紹介していくぞ!
量子コンピュータの歴史と進化を辿ろう
量子コンピュータは、「夢のコンピュータ」としても話題になっていますよね!
しかし、こんなにすごいコンピュータをいったい誰が考え出したのでしょうか?
また、どういった経緯があって、今の量子コンピュータへと進化できたのでしょうか?
今回は、そんな量子コンピュータの疑問について、歴史を辿りながら深堀りしていきたいと思います!
1959年 リチャード・ファインマン「量子力学の仕組み」
1959年の米国物理学会の講演で、量子力学の仕組みを計算に持ち込んだのが、アメリカの物理学者「リチャード・ファインマン」です。
そこで提示された、具体的な内容は、
原子・分子レベルではまだ活かしきれていないスペースが存分にある。この量子力学的な振る舞いを計算に利用しよう
といったものでした。
これが、当時の科学者に衝撃を与え、量子コンピュータを生むキッカケになったのです。
1980年 ポール・ベニオフ「量子でコンピュータと同じ仕組みが作れる」
具体的に、何が作れるかを示したのは、アルゴンヌ国立研究所の「ポール・ベニオフ」。
ファインマンの講演の約20年後、ベニオフは量子を利用した「チューリング・マシン」が作れることを、論理的に証明しました。
これは、一連の論文の中でも、初めてのことでした!
ちなみに、チューリング・マシンとは、コンピュータの動作原理のこと。
ベニオフは、従来のコンピュータと同じ仕組みが、量子で作れることを示したのです!
1982年 リチャード・ファインマン「量子力学の原理を応用」
量子でコンピュータが作れることがわかった2年後。
またしてもリチャード・ファインマンが、新しい発見をします。
それは、従来のコンピュータで解くのが難しい問題も、量子力学の原理を応用したコンピュータなら、簡単に解けるのでは?というもの。
これはファインマンが、量子力学的な現象を、コンピュータでシミュレーションする方法がないか考えたときに見つけたものです。
しかしファインマンは、具体的なやり方を提案するまでには、至りませんでした…
そのまま答えは見つからず、1988年にファインマンは、この世を去ってしまったのです。
1992年 デイヴィット・ドイッチュ「量子コンピュータの計算方法を生み出す」
その後、量子コンピュータを使った、具体的な計算方法を生み出したのが「デイヴィット・ドイッチュ」。
ドイッチュは1992年、リチャード・ジョザと共同で、「ドイッチュ=ジョザのアルゴリズム」を発表しました。
これは、量子力学の特有の状態である、重ね合わせの状態をうまく使った計算モデルです。
この計算方法により、処理能力は格段にあがり、超高速の計算ができるようになったわけですね!
つまり、特定の問題に関しては、すごい性能を発揮できるコンピュータのアイデアだったわけです。
これからどうやって今のように実用化したのか、気になります!
次は、量子コンピュータのアルゴリズムじゃ!
量子コンピュータのアルゴリズムも続々発表
ここまでで、量子コンピュータの基本的な動作原理は、明らかになりました。
これにより、実用化が現実味を帯びてきたわけです。
加えて、アルゴリズムも続々と出てきたことで、さらなる進化も遂げていきます。
1994年 ショアのアルゴリズム
1994年に、「ショアのアルゴリズム」が発表されました。
これは、ピーター・ショアが生み出した、量子コンピュータで素因数分解を行うアルゴリズムです。
また、このアルゴリズムは、暗号化技術などにも大きなインパクトを与えました。
その理由は、因数分解が難しいことで成立していたRAS暗号が、破られてしまうかもしれないため。
量子コンピュータは、これまでのセキュリティをも、その計算力で越えようとしていたのです。
1996年 グローバーのアルゴリズム
1996年には、「グローバーのアルゴリズム」という、もう一つの重要なアルゴリズムも発表されました。
これは、ログ・グローバーが生み出した、量子コンピュータでデータを検索するためのアルゴリズムです。
多くの業務システムでは、データベースがよく使用されていますよね!
つまり、データ検索アルゴリズムは、コンピュータ技術の中でも重要な位置を占めているわけです。
現在も、グローバーのアルゴリズムは、色々な研究で応用されています。
この4年たらずで一気に実用化へ向かって前進したんですね!
進化した量子コンピュータが実用化
20世紀後半にもなると、量子コンピュータの理論的研究は、大きく進展していきました。
しかしハードウェアの開発は、21世紀に入っても、試行錯誤を繰り返していきます。
そんな中、突如と現れたのが、「D-Wave」でした。
2011年 世界初の量子コンピュータD-Wave
出典:wikipedia
2011年、カナダの D-Wave Systems 社は、世界初の商用量子コンピュータ 「D-Wave One」を発表。
D-Wave は、それまで研究されてきた量子コンピュータの方式とは、全く異なる方式を採用していました。
従来の方式
多くの科学者が考えていた方式は、「量子ゲート方式」というもの。
これは、基本的な回路である量子ゲートを、組み合わせて計算します。
量子ゲートの組み合わせによって、どんな計算もできるので、汎用性があるのが特徴。
新しい方式
これに対して、D-Wave は、「量子アニーリング」という方式を使用しています。
この方式は、組み合わせ最適化問題を解くのに特化した仕組みです。
これを活用すると、ごくわずかな時間で、現実的な解を導き出すことができるのだとか。
汎用量子コンピュータ IBM Q System One
2019年、アメリカの IBM 社は、汎用量子コンピュータの商用版「IBM Q System One」を発表。
この量子コンピュータは、世界初の統合量子コンピューティングシステムだそうです。
これを発表した IBM 社は、量子計算センターをニューヨークに設立。
クラウドサービスとして、量子コンピュータの実行環境を、顧客に提供しています。
性能面の研究も進んでおるし、今この時も大幅に進化しているんじゃ!
さいごに
今回は、量子コンピュータの歴史について触れていきました!
量子コンピュータは、ようやく実用化にこぎつけたばかりの状況です。
そのため、今はまだ、一般には遠い存在かもしれません。
とは言っても、ビックデータや機械学習など、色々な分野に応用が広がっています。
量子コンピュータの進化は、まだまだこれから!
今後切り開かれていく世界が、一体どんなものになるのか、今から楽しみでなりませんね!
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さいごの一言
量子コンピュータの歴史は?
これからの量子コンピュータの進化が楽しみですね!
つまるところ、量子コンピュータは…ペラペラ