はじめに
最近ジムに行かず会費だけをしっかり寄付している私ですが、今日は心理的安全性について記事を書いてみたいと思います。
きっかけはプロジェクトでのひとこと
6月から新しいプロジェクトに参画したのですが、キックオフの際、PMOの方が「心理的安全性」という言葉を丁寧に説明してくれる機会がありました。正直、心理的安全性と聞いた私は「なんとなく大事そうな言葉」として、ふわっとした理解しか持っていませんでした。
ですが、そのときに明確な定義や事例を聞き、「あ、これめちゃくちゃ大事なやつじゃん…」と衝撃を受けました。その瞬間、普段感じていた話しやすい雰囲気 や 意見を出しやすい空気感には、ちゃんと名前がついていて、理論として成立しているんだと気づかされました。
心理的安全性とは?
「心理的安全性(Psychological Safety)」とは――“このチームでは、自分の考えや質問、失敗を安心して共有できる”
そうメンバーが信じられる状態のことです。
この概念はハーバード・ビジネス・スクールのエイミー・エドモンドソン教授が提唱し、Googleの有名な研究「Project Aristotle」でも、成功するチームに共通する最重要要素として特定されました。
心理的安全性が高いチームの特徴
心理的安全性が高いと、チーム内では次のようなことが当たり前に行われています:
- ・質問や助けを求めることが自然にできる
- ・失敗が「学びの機会」として共有される
- ・異なる意見や懸念を率直に言い合える
- ・建設的なフィードバックが活発に飛び交う
こうした状態では、メンバー全員が自分の力を安心して発揮でき、結果としてチーム全体のパフォーマンスが大きく向上します。
逆に心理的安全性がないチームの危険信号とは
逆に、こんな状態のチームには注意が必要
- ・問題が見過ごされ、先送りされる
- ・失敗は隠され、責任のなすりつけ合いが起きる
- ・意見や懸念を口にすることがタブーになる
こういった組織は、表面的には平穏でも、内側ではメンバーの不満や不安が蓄積しており、いずれ機能不全に陥るリスクを抱えています。
私が意識している「心理的安全性」を高める行動3選
1. 完璧主義を手放す
私の性格上、できないのに何でも上手にこなそうとしがち。その結果積極的に発言・提案できなくなってしまう。この性格を見直し、失敗を恐れず発言するように心がけています。
2. わからないことは素直に「わからない」と言う
完璧主義を手放すことにも通じていますが、「そんなことも知らないの?」と言われるリスクを受け入れ、疑問はそのままにしないようにしています。何がわかっていて何がわからないのか、何を試したかを言語化しそれを周囲と共有することで、早期にお互いの認識のズレなどを認識できるようにしています。
3. 雑談をこまめにする
半ば強制的に雑談をする場を設け、自分から自己開示を行うようにしています。この心理的安全性の難しいところはまず初めに自分をさらけ出すための一歩目を出すことです。その一歩目のハードルを下げるために普段の雑談から意識して自己開示するようにしています。
おわりに
「心理的安全性」とは、単なる“空気のよさ”ではなく、チームを支える土台そのものでした。
自分の意見を出せること、失敗しても頭ごなしの批判ではなく建設的な議論ができること。そうした環境があるからこそ、人は挑戦できるし、成長でき、プロジェクトも円滑に進んでいくと思っています。
これからも、ただ成果を出すだけでなく、安心して挑戦できるチームづくりに貢献していきたいと思っています。
引用
https://rework.withgoogle.com/jp/guides/understanding-team-effectiveness/#introduction