Mac と Windows の歴史
しかし、ここまで来るには、両者の熾烈な戦いがあったことは知っておるか?
では、Mac と Windows の戦いの歴史を見てみるかの!
Mac 対 Windows 創世記の戦い
IT 業界の 2トップ「Microsoft」と「Apple Computer」。
何かと比較されがちな両社ですが、なんと設立もたった1年の差しかありません。
設立以来、ライバルとして常に競争してきた、2社の歴史を紐解いていきましょう!
Microsoft 社設立
1975年、ビル・ゲイツとポール・アレンが「Microsoft 社」を設立しました。
この時、正式には法人化されておらず、株式会社となるのは6年後のことです。
Apple Computer社設立
出典:wikipedia
そして1976年、スティーブ・ジョブズが、スティーブ・ウォズニアック、ロナルド・ウェインと共に「Apple Computer社」を設立。
早々に「AppleⅠ」の販売を開始しました。
2社の戦いの始まり
ここから、2社の戦いの歴史が始まることになります。
先手を打ったのは Apple
出典:wikipedia
まず1977年、先に「Apple Ⅱ」でヒットを飛ばし、株式公開したのは Apple 社。
しかし、IBM にチャレンジした次世代モデル「Apple Ⅲ」が、「価格の高さ」「ソフトウェア不足」さらには「初期欠陥でリコール」され、大失敗に終わります。
Microsoft は 16ビットOS を開発
少し遅れて、Microsoft 社でも IBM 用にカスタマイズされた、初の「16ビットOS」が誕生しました。
あの「Windows」の登場は、もう少し先のことです。
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Macintosh と Windows の登場
出典:wikipedia
1984年、初代 Macintosh の「System1」が登場。
世界初の GUI 搭載機だった「Lisa」の廉価版として、ようやく個人でも購入できる価格帯となりました。
翌年の「System2」発売後もさらなる改良を続け、1989年にはフルカラー対応も叶えました。
1985年、初代 Windows 登場
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Apple 社に、やや遅れをとりましたが、Microsoft 社も負けてはいません。
1985年にOS「MS-DOS」がネットワーク対応可能となり、「Windows1.0」を発売しました。
そして、1990年に登場した「Windows3.0」から、Windows が一般にも普及し始めます。
Windows 95の爆発的ヒット
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1995年、「Windows95」が登場。
Windows 95が売れたわけ
- インターネット標準装備
- Office の普及
- 価格設定
上記要素を兼ね備えた「Windows95」は、爆発的ヒットとなります。
ワープロ専用機を市場から駆逐した上、Macintosh にも大きな差をつけたのです。
ユーザーを囲い込め!
Microsoft 社は、怒涛の勢いで Windows 専用のソフトウェアを充実させていきます。
「ユーザーの使いやすさ」や「Windows を使い続けるメリット」を提案し続けることで、ユーザーを囲い込んでいったのです。
Windows シェア獲得後の展開
OSX vs WindowsXP
Mac は「OS8.1」から「Internet Explorer」「Outlook Express」が標準装備されます。
そして2001年、「OSX」が登場。
Classic 環境と互換性がありましたが、「OSXv10.4」からは完全に切り離されました。
一方、同じ年に登場した「WindowsXP」は、充実したアプリケーションで人気を誇ります。
軍配は Windows へ
2004年には、とうとう Windows PC のシェアは、Mac の56倍になりました。
Apple 社 の人気商品「iMac」も、「フォルムのかわいらしさ」や「デザイン性」で食い下がりましたが、さすがに歯が立ちませんでした。
Mac が巻き返す
出典:wikipedia
以後、PC 市場は圧倒的な Windows 有利でしたが、2004年以降、Mac が少しずつ巻き返してきました。
- 「Mac を使うのがオシャレ」という風潮
- intel プロセッサで高性能なノート型「MacBook シリーズ」がヒット
- 「iPhone」登場
これらの要因から、Mac ユーザーがどんどん増えていきます。
シェアはなおも Windows が優勢
Windows も、今や「Windows 10」へと進化を遂げました。
- マテリアルデザインのデスクトップ画面(Windows 8から)
- タッチパネル対応(Mac にはない機能)
今なお、Windows シェアは、Mac の20倍を誇ります。
Mac と Windows のこれから
2007年に発売された「iPhone」は、あっという間に世界を席巻しました。
従来の携帯電話にアプリ機能を持たせ、マルチタッチを採用した iPhone は、絶大な支持を得ます。
2010年には、「iPad」も登場しました。
戦いの場は PC 市場以外にも
PC だけでなく、iPhone と iPad の販売台数を加えると、Mac と Windowsとの差は劇的に縮まります。
近い将来、両者は拮抗、もしくは Mac が逆転するかもしれません。
戦いの場は、もはや PC だけに留まらず、スマートフォンやタブレットにまで拡大しているというわけです。
Apple 社と Microsoft 社の戦いは、まだまだ終わることはないでしょう。
Windows か Mac、どっちを選ぶ?
Windows と Mac の大きな違いは、「選択肢の多さ」か「デザイン重視か」ということです。
Windows は選択肢が多い
Windows は多くのメーカーが販売しているため、幅広い選択肢が揃っています。
「ブランド」はもちろん、「使い勝手」や「色」「機能」など、よりどりみどりです。
そこまで高性能なものを求めないなら、「安価」な PC を手に入れることも可能です。
デザイン重視なら Mac
Mac は、そのデザインの美しさで熱烈なファンを獲得しています。
Mac は Windows に比べて高価だというイメージもありますが、性能を重視するのであれば、両者の値段はそれほど変わりません。
決め手は「PC に何を求めるか」
他にも、「ゲームがしたいなら Windows」「iPhone を使っているなら Mac でデータ同期すると楽」など、目的や併用するガジェットによって選ぶとよいでしょう。
要は、「ユーザーがPCに何を求めるのか」で、選ぶマシンが変わるということですね。
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