WEBの歴史はWWW(World Wide Web)の発明から
「WWW」を生み出したティム・バーナーズ=リー
「WWW」を生み出したのは、偉大なイギリス人の開発者「ティム・バーナーズ=リー」です。
彼はイギリスで元々、大学の物理学を専攻していました。
その間にコンピュータに興味を抱き、それに没頭していきました。
大学卒業後、1980に電話通信会社で研究をしたのち、「欧州原子核研究機構(CERN)」にコンサルタントとして働いていました。
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CERNとは
「CERN」とは、スイスにある世界最大規模の素粒子物理学の研究所です。
当時でも、数千人規模の研究者が在籍しており、様々な研究をしていました。
その CERN でティム・バーナーズ=リーは、研究者同士が情報を共有できるシステムを構築するよう命じられました。
その時偶然にも、自身の研究していた「ENQUIRE」というシステムが、それに通じるものでした。
WWWへと発展するグローバルハイバーテキストプロジェクトを発表
1989年3月には、後の「WWW」へと発展することになる「グローバルハイバーテキストプロジェクト」を正式に発表します。
そして、そのプロジェクトによって「WWW」が作られ、1993年に誰でも使えるよう無償開放したのです。
実は、インターネットの発明は別の人
インターネットを作ったのもティム・バーナーズ=リーだと良く勘違いされますが、彼ではありません。
インターネットそのものは、1969年にアメリカの国防総省が通信網として開発した「ARPANET(ア-パネット)」というのが原型です。
このインターネットの技術を利用することで、ティム・バーナーズ=リーの開発した「WWW」が最大限に活かされたわけですね。
ちなみに現在のティム・バーナーズ=リーは、サウサンプトン大学電子コンピュータ科学部の学部長兼教授に就任。
次世代の Web技術として、セマンティック・ウェブという技術の標準化にむけて活動しています。
WWWの語源って何?
「WWW」は 、World Wide Web(ワールド・ワイド・ウェブ)の略です。
厳密にはインターネットとは違うものなのですが、一般的には「インターネット=WWW」と認識されています。
その語源は、世界中へ網目状で無数に広がっていく情報が「クモの巣」にみえるところから「世界中に広がる蜘蛛の巣」=「World Wide Web」と名付けられました。
URLにwwwがついてたりついてなかったりするのはなぜ?
ただ、この元となった「WWW」の語源と、URL の http:// の後の「www」は少し意味が違ってきます。
URL の www は「サーバ識別用として一般的に使われる名称」です。
まだインターネットの技術が発展していなかった初期の頃、サーバは現在ほど強くはなく、分割して運用する必要がありました。
そのため「wwwあり」と、「wwwなし」のURLと役割を分けて、少しでもサーバの負荷を減らすようにしていました。
ただ、現在ではサーバも強化され、分割する必要もありません。
そのため「www」のありなしによる違いはなくなりました。
URLにwwwを付けるメリット
URL に www をつけるメリットとしては、公式WEBサイトという印象が強くなる点にあります。
グーグルを初め、インターネットの大手サイトには www を付けている場合が多く、その為フォーマルな印象を持たれます。
逆に、wwwなしの場合は文字数が少なく、スッキリして見やすいという点にあります。
ツイッターなどのように、最近できたURLでは、wwwなしの場合が多いので、ポップな印象を与えらると思います。
WWWの未来への3つの不安
ティム・バーナーズ=リーが「WWW」を発明して、かなりの年月が経ちました。
現在もティムは、彼自身が創立した「World Wide Web Foundation」という基金で、ウェブの更なる発展へ向けて活動しています。
未来への不安
一方で、The Guardian紙にて、ティムは未来への不安を露わにしています。
その不安は多く分けて3つ。
- 「個人情報の管理」
- 「誤情報の拡散」
- 「政治的利用の難しさ」
さいごに
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