ネットサービスの歴史をふりかえる
過去〜現在まで注目されたWEBサービスとは?
インターネットが普及してから今に至るまで、いろいろなネットサービスが提供されてきました。
そして今や、私たちの生活にWEBサービスは欠かせないものとなっています。
インターネットは90年代から普及し、次第にネット上でのデータ通信量は増加の一途をたどります。
増したということは、それだけ利用者が増えていったということでもありますね。
それでは、過去〜現在までに注目されたネットサービスについて、年代順にみていきたいと思います!
Yahoo!Japanサービス開始(1996年4月〜)
Yahoo! は、Yahoo! 株式会社が運営する検索エンジンサービスを備えたポータルサイトです。
ロボット型検索エンジン
当時の検索エンジンと言えば、ディレクトリ型検索エンジンが主流でした。
Web ページを人力でカテゴリー分けし、分類して構築されたウェブディレクトリ内を検索の対象とするシステムです。
ちなみに、現在の主流は「ロボット型検索エンジン」です。
「クローラー」と言われるロボットが、自動でインターネットを巡回してサイトの情報を蓄積し、それを検索対象とするシステムです。
ただ当時は、ロボット型検索エンジンの検索精度は、現在ほど高くありませんでした。
Yahoo!Japan は、ディレクトリ型エンジンとロボット型検索エンジンの併用型としてサービスを開始し、人気を集めました。
名前の由来
Yahoo! の名前の由来は、英文単語の頭文字をとっています。
「Yet Another Hierarchical Officious Oracle」の頭文字でした。
意味は「少し気の利く階層的でお節介なデータベース」です(笑)
提供するサービス
Yahoo! は、検索の他にもたくさんのサービスを提供しています。
特に人気のネットサービスは、「Yahoo! ショッピング」「ヤフオク!」「Yahoo! 知恵袋」「Yahoo! メール」などでした。
もちろん、他にもたくさんのインターネットサービスを展開しています。
アクセス数の推移
2010 年まで、Yahoo! は常に日本の検索エンジンのトップを走り続けていました。
なんと、1 日に平均 19 億件のアクセスを記録したこともあります。
しかし、2010 年 9 月以降、Google が検索エンジンを独占するようになり、Yahoo! のアクセス数は急激に減少していきました。
gooサービス開始(1997年3月〜)
goo も、キーワード検索ができる検索エンジンサイトです。
運営は、NTTレゾナントが行っています。
名前の由来
goo はサービス開始当初、国内 URL 350万、海外 URL 5600万と世界最高水準のインデックスを保有していました。
そのため、「global network が無限大(∞)に拡大し続ける」という意味で名付けられたそうです。
無限大(∞)の「o」を二つに分解したものだったんですね!
提供するサービス
goo は、「天気予報」や「ニュース」など、当時では珍しいサービス展開をみせていました。
他に、「Goo ショップ」「gooメール」「Goo 辞書」など、様々なサービスを展開しています。
他サービス企業との提携
サービス開始初期は、Yahoo!Japan と提携して、互いに協力して検索エンジンを担っていました。
2003 年 12 月からは Google と提携し、今現在も Google と協力関係にあります。
Googleサービス開始(2000年9月〜)
2000 年 9 月にサービスを開始した「Google」によって、膨大な数のネットの情報源から情報を簡単に検索することができるようになりました。
名前の由来
名前の由来は、1 の後に 0 が 100 個続く 101 桁の数を表す学術用語「googol」をさらに改名した結果、Google という名前に決定したようです。
(※googolのスペルを間違えたという説もあります)
提供するサービス
ユーザーに特化したサービスが特徴です。
特に人気なのは、「Google 検索」「Gmail」「Google」「Chrome」「Google+」「Googleドライブ」「Google翻訳」「Youtube」 などです。
いずれの分野でも高い人気のサービスを展開しています。
サイト広告収入
Google は、検索エンジンの他に Google サービスのサイト広告収入も得ています。
また、いろんなネットワークサービスと提携しています。
Google の収益の大部分は、提携しているウェブサイトと Google 検索サービスのサイト広告です。
2000年頃のインターネット普及率
1996 年頃は 3.3% であった日本のインターネット普及率は、2000 年頃には、37.1% まで上昇しました。
ニコニコ動画サービス開始(2006年12月12日〜)
「ニコニコ動画」は、カドカワ傘下のドワンゴが運営する動画配信サービスです。
画面上でコメントができる機能が人気を博し、有名動画サイトに昇りつめました。
名前の由来
ニコニコ動画の名称は
「かっこいい名前じゃなく、肩の力が抜けた名前が良い」
「例えば、ニコニコ動画とか」
という企画会議の発言から、たった数秒で決定したようです。
ニコニコ動画の特徴
ニコニコ動画は「ニコ動」「ニコニコ」と言われており、動画上にコメントができるという、他にはない作りが特徴です。
そのコメント機能が人気を博し、ニコニコ特有の文化が構築されており、有名動画サイトに登りつめました。
提供するサービス
ニコニコ動画は動画投稿や閲覧の他にも、動画内で生放送を中継したり、「ニコニコ大百科」というネット内の百科事典のようなサービスなどが人気です。
登録会員数
ニコニコ動画は2018 年 9 月末で 7,453 万人以上の登録会員数を誇っています。
登録会員数の男女比は、およそ男性 7 : 女性 3 の割合となっており、男性視聴者が多いのも特徴です。
YouTubeサービス開始(2007年6月〜)
「YouTube」は、2007 年 6 月に日本でのサービスを開始し、気軽に見られる動画サイトとして、様々な年代から支持を得ています。
名前の由来
YouTube の名前の由来は、英語で You=「あなた」、Tube=「ブラウン管(テレビ)」という意味が込められています。
YouTuberの活躍と動画広告
YouTube は、公開した動画の広告収入による配当を得る「YouTuber」の活躍により、さらに注目を浴びるようになります。
男子小学生のなりたい職業ランキング 1 位に「YouTuber」が選ばれるほどの人気ぶりです。
「YouTuber」の収入の源泉となっている「動画広告」は非常に注目されています。
大手クライアントのサービスや製品のブランドを知らせる目的で、動画広告は活用されています。
この広告効果は、この先も増える見通しであり、動画広告の技術的な進化も、さらに需要の拡大を見せています。
利用者数
YouTube は世界で毎月 19 億人以上のユーザーが利用しています。
一日の視聴回数はなんと数 10 億回数、動画視聴時間は 10 億時間を超えています。
2005 年のサービス開始当初は、1日の動画再生回数は約 800 万回だったようですので、爆発的な延びですよね。
なお、2006 年には「Google」に買収されて現在に至ります。
Twitter開設(2008年4月〜)
「Twitter」は、思ったことを140文字以内の文章ですぐにつぶやくことができ、他者にも情報発信が簡単にできるSNSサービスです。
名前の由来
サービス名である Twitter は、英語で「さえずり・興奮」「無駄話」「なじる人」「嘲る人」という意味です。
マーケティング戦略で活用
Twitter は若い世代を中心に、他人とコミュニケーションが取れる SNS として人気を誇っています。
Twitter は「リツイート」という機能により、発信したツイートが他のユーザーに次々に拡散していく力を持っています。
この点が、他のSNSと比べて発信力が非常に高い理由です。
そのため、多くの企業が「Twitter」をマーケティング戦略の大きな武器として活用しています。
利用者数
Twitter の世界全体の利用者数は 3 億人を超えています。
日本では 4500 万人以上の利用者が利用しており、SNS の中では大変人気の高いサービスとして知られています。
2010年頃のインターネット普及率
2010年頃には、インターネットの普及率は 78.2% まで上昇しました。
Instagramサービス開始(2014年2月〜)
「Instagram」はネットで写真の共有ができると話題になり、利用者が急増しました。
サービスの特徴
Instagram は、パソコンだけでなく、スマホやタブレットからも利用できます。
スマホ等で撮影した写真を、他のアプリを使わなくても Instagram に内蔵されている機能を使って簡単かつオシャレに加工することができます。
加工した写真は、さらにタイムラインに投稿できます。
投稿した写真は、他のユーザーからすぐに参照でき、コメント機能で相手とコミューケーションを取ることができます。
投稿した写真は人気が集まると Instagram の中でランキング上位に表示されるようになり、日本国内だけでなく世界中でも共有されることがあります。
利用者数
2018 年ごろには、Instagram の利用者数は世界で 10億人を超えました。
日本国内では、2019 年末時点で 3000 万人以上の利用者数を誇ります。
LINEサービス開始(2016年9月5日〜)
「LINE」は通信量がカウントされず、気軽に相手とやり取りができるのが特徴です。
この手軽さが相まって、メールに変わるコミュニケーションツールとして LINE が普及しました。
サービスの特徴
LINEは、スマートフォンの他にパソコンやタブレットでも使用できるようになっています。
さらに、チャットや電話やビデオ通話なども無料で使うことができます。
その利便性の高さと、無料で提供しているサービスの多さによって多くの人から利用されています。
LINE は「既読」という相手がメッセージを確認したことがわかる機能が備え付けられていることも特徴です。
他にも一つのメッセージを他の人たちに一斉に送信するグループ機能や、過去の投稿を時系列に表示するタイムライン機能があります。
タイムライン機能では、訪れたユーザーが最新メッセージや過去の活動を知ることができます。
提供するサービス
LINE は、通信・コミュニケーション機能の他にも多彩なサービスを提供しています。
ポイントの発行で商品を買ったり、ショップカードで店舗のポイントカードを作成することもできます。
利用者数
LINE は、世界で 2 億 1700 万人以上の利用者数を誇っています。
また、日本では 8300 万人以上の人が利用しています。
他の SNS ツールと比較して、日本国内で圧倒的に高い普及率・利用率を誇っているサービスです。
TikTokサービス開始(2017年8月〜)
「TikTok」は、無料で動画撮影できる手軽さを武器に、若い世代を中心として人気に火が付きました。
サービスの特徴
TikTokは、15 秒~ 1 分ほどの短い動画を撮影して、ウェブにアップすることができるサービスです。
動画撮影の際には、 2 倍速や 0.5 倍速で速さを調整して投稿することが可能なため、短い時間でも内容をぎゅっと詰め込むことができます。
さらにアプリの機能で特殊効果を動画に入れることができるため、投稿者も楽しく動画を撮影することができます。
これが、多くの若いユーザーから高い支持を得ているポイントです。
動画検索以外にも「ユーザー検索」「楽曲検索」「ハッシュタグ検索」などができるため、見たい人・曲・内容をすぐに検索することが可能です。
また、動画の投稿だけでなく「シェア」「保存」「コメント」「いいね」等の機能により、自分の好きなやり方で TikTok を楽しむことができます。
利用者数
TikTokは、2018年に世界で 5 億人以上の人が利用しています。
日本国内では、 2019 年時点で 950 万人の人が利用しています。
さいごに
ご覧のとおり、数々のWEBサービスが情報ツールとして現れ、ネットサービスとして人気が広まりました。
ネットサービスは、情報社会で生きている私たちにとって、今やかけがえのない情報ツールとなっています。
インターネットの普及は、これらのネットサービスが後押ししたと言っても過言ではありません。
これからも、色々なネットサービスが産み出され、便利な世の中になっていくのを願います!
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