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  • COBOLに未来はあるのか?

    メディアチームメディアチーム
    2020.08.10

    ITエンタメ

    COBOL(コボル )って何?

    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    ミツオカは「COBOL(コボル)」って知っておるか?
    ミツオカミツオカ
    ときに手助けしてくれたり、ときにいたずらをする
    家に住む妖精とか精霊の類の話ですか?
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    うん、それ多分「コボルト」の話じゃな。
    ミツオカミツオカ
    え、言っていいのかな…
    師匠が仕事中にいつもやっていること…です?
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    サボる」じゃな。
    いや、サボっとらんわ!やめろ!
    ミツオカミツオカ
    んー、あれです!
    よくあれ系の人たちが、ばーってあの、なんていうのかな。
    もう少しで出てきそうなんですけど
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    !?
    答えを「振り絞る」じゃな!
    ミツオカミツオカ
    正解!
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    正解じゃない!「COBOL」の話は!?

    COBOL ってどんなプログラミング言語?

    COBOL の歴史

    COBOL」は、1959年に開発されたプログラミング言語です。

    事務処理を目的に開発されたため、企業や自治体、金融機関などの OA 化に使われました。

    UNIX や Windows NT 系が登場するまで、1960年代の事務処理システムのメインフレームは COBOL がほとんどでした。

    COBOL の特徴

    COBOL には、以下のような特徴があります。

    1. 英語に似ている
    2. 可読性が高い
    3. 事務処理や計算処理に向いている
    4. 保守性が高い

    仕様が古いプログラミング言語ではありますが、「オブジェクト指向への対応」や、C言語への変換コンパイラ「OpenCOBOL」など、今も拡張が続いています。

    ミツオカミツオカ
    「COBOL」ってかなり歴史が長いのですねー
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    それだけにとどまらず、今なお拡張が続いておるのは、よく考えるとすごいことじゃな

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    COBOL の現在

    COBOL はいまだ現役

    COBOL で構築されたシステムは、現在も稼働・運用されています。

    「年金」「銀行口座」「スマホ料金」…これら全てが、今も COBOL で管理されているのです。

    COBOL から移行できないのはなぜ?

    なぜ、メインフレームを最新のサーバーやデータベースにリプレイスしないのでしょうか?

    それは、以下のようなリスクがあるからです。

    1. データ移行と検証に膨大な時間がかかる
    2. COBOL エンジニアの人手不足

    企業や自治体はこのようなリスクを避けたいがため、あえて「レガシー」である COBOL に依存せざるを得ないのです。

    COBOL は「高齢者しか読めない言語」

    特に深刻なのが、COBOL エンジニアの人手不足です。

    若手の COBOL エンジニアは希少な存在のため、COBOL は「高齢者しか読めない言語」と揶揄されているくらいです。

    COBOL が引き起こした事件

    2019年に起きた「厚生労働省の統計不正疑惑」をご存じでしょうか?

    毎月勤労統計調査に正しい数値が反映されていなかった事件です。

    この事件の原因も、COBOL エンジニアの不足にありました。

    COBOL に精通したエンジニアがいないため、改修時のダブルチェックが不十分だったのです。

    ミツオカミツオカ
    歴史が長いことと、使われている所が限られているから、なかなか新規で始め人が少ない感じですかねー
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    まあ、そこらへんの理由もあるかもしれんな

    経済産業省は、こうした COBOL システムの問題を「2025年の崖」と表現しています。

    このまま COBOL システムを使い続けると、「2025年以降の経済損失が最大年間12兆円に上る」可能性があると試算し、企業や自治体に対策を促しているのです。

    COBOL にはまだ需要がある

    厚労省の事件は、COBOL の将来性を端的に表しています。

    現在稼働中の COBOL システムがあるということは、「改修作業が必要」なことを意味します。

    つまり、「COBOL エンジニアの需要もある」ということです。

    ミツオカミツオカ
    2025年と言ったら、もうすぐじゃないですか!
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    そうなのじゃ!ただ、考えようによっては、あと5年もあるといってもいいかもしれんぞ

    長いスパンで捉えれば、COBOL のマーケットは縮小傾向にあります。

    しかし、現在のデータが全て最新サーバーに移行するのに、後20年はかかります。

    現役の COBOL エンジニアは定年間近なため、COBOL のスキルがある若手に昇進のチャンスが巡ってくるのです。

    最短でプロジェクトマネージャーを目指すことも夢ではありません。

    キャリアアップのチャンス

    いずれ COBOL のスキルは不要となるかもしれませんが、プロジェクトマネージャーの経験は、転職時に大きなアピールポイントとなります。

    最初に述べたように、COBOL は英語に似ているため、独学で十分に習得可能です。

    COBOL への関心が再び起こった今こそ、さらなる成長の一歩を踏み出してみませんか。

    ミツオカミツオカ
    人材が少ないという事は、ライバルが少ないという事ですね!
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    そうじゃな。独学で習得可能というところも大きいかもしれん
    ミツオカミツオカ
    もし興味がわいた人は、やってみるのも面白いかもしれませんね!

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