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  • 今は宇宙船レベル!?コンピュータの「処理速度」の今と昔を比べてみた
  • 今は宇宙船レベル!?コンピュータの「処理速度」の今と昔を比べてみた

    メディアチームメディアチーム
    2020.09.08

    ITエンタメ

    コンピュータの処理速度の進化

    ミツオカミツオカ
    にゃんこ師匠!私のPCの処理速度上げたいんですが、何がおススメですか~?
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    そうじゃなー、ミツオカのPCじゃったらSSDにするのが一番よさそうじゃが
    ミツオカミツオカ
    なるほど!試してみますね!そういえば…PCの速度って、子供の頃はすごく遅かった気がします
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    そうじゃなー、昔は読み込む時間を待つのが苦痛じゃったのぉ…
    ミツオカミツオカ
    ちなみにどのくらい進化したんですか???

    コンピューターの処理速度はどれくらい進化した?

    最新のスパコン性能は?

    IT 技術の世界は日進月歩。

    コンピューターの性能もどんどん進化しています。

    最新のスパコンの処理速度は、初期の頃と比べ、なんと約26億倍もアップしているのだとか。

    カタツムリとジェット機ですら比較にならない?

    そう言われても、26億倍なんて途方もない数字、さっぱりイメージできませんよね?

    それでは、とてつもなく速い乗り物「ジェット機」と、とてつもなく遅い生き物「カタツムリ」で比較してみることにしましょう!

    高高度偵察機「SR-71ブラックバード」時速 4,023 km
    カタツムリ時速 48 m

    つまり、世界最高速のジェット機は、カタツムリの84,000倍の速さで、比較にすらならない「進化」でした!

    今のスパコンは異次元並みの進化を遂げている

    しかし、ジェット機とカタツムリの比較でも及ばないとは、26億倍という数字がいかに途方もないものかがわかりますね。

    もはや、スパコンは、「カタツムリ」から、一瞬で異次元にワープする「宇宙船」レベルの進化を遂げたというべきかもしれません。

    そこで今回は、「スパコンの処理速度」にスポットを当てて、昔と今を比べてみたいと思います。

    黎明期のコンピューターの処理速度は…?

    まずは参考までに、世界初となった電子計算機の処理能力を見てみましょう。

    世界初の電子計算機「ENIAC」

    世界初の電子計算機「ENIAC」は、1945年にアメリカで誕生しました。

    この ENIAC が、現在活躍しているコンピューターの元祖にあたります。

    処理速度は現在の電卓以下

    そんな ENIAC の処理速度は、0.005MIPS(ミップス)

    つまり、1秒間に5,000回の加算ができるという意味です。

    現在の電卓以下の処理能力ですが、当時は最先端の計算機だったんです。

    ミツオカミツオカ
    「ENIAC」は以前教えてもらった、モークリーさんとエッカートさんが作ったものですね!
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    そうじゃ!その記事はこちらじゃな!

    featureImg2019.07.10天才!いや宇宙人?コンピュータの仕組みを考えたフォン・ノイマンコンピュータって便利!ミツオカ今日も、プログラミングでタスクを自動化しちゃったわ~!私、天才♪ にゃんこ師匠だな!仕事...

    スパコンの進化

    それでは、コンピューターの中でも特に処理能力が重視される「スパコン」はどうでしょう?

    高速かつ膨大な計算を得意とするスパコンは、以下のように幅広い分野で活用されています。

    例えばこんな感じです。

    1. 宇宙開発
    2. 天体観測
    3. 気象予報
    4. 新薬の開発
    5. 災害対策
    6. 自動車産業

    さっそく、科学技術の発展に貢献してきたスパコンの「進化」と「処理速度の向上」の歴史を見ていきましょう!

    世界初のスパコン「CDC6600」

    出典:Wikipedia

    世界初のスパコンは、1964年にアメリカの CDC 社が開発した「CDC6600」だと言われています。

    処理速度は、平均して3Mflops(メガフロップス)だったとのこと。

    これは、1秒間に300万回の浮動小数点演算ができるということです。

    現在の CPU に劣る処理速度

    一見「すごい!」と思ってしまいますが、現在パソコンに使用されている CPU「インテル® Core™ i7-980X」の処理速度は、なんと約80Gflops(ギガフロップス)

    つまり、1秒間に800億回の浮動小数点演算ができるというわけです。

    それを考えると、スパコンで3Mflops の処理速度は論外ですね。

    CRAY 1

    出典:Wikipedia

    「CDC6600」に次いで、1975年「CRAY 1」が誕生します。

    開発を担当したのは、「CDC6600」の生みの親であるシーモア・クレイでした。

    10年で50倍以上の進化を遂げた

    この「CRAY 1」の処理速度は160Mflops

    やはり今から見ると、大した処理能力ではありません。

    しかし、CDC6600と比べると飛躍的な高速化には違いなく、第一号機をめぐり、2つの国立研究所が熾烈な争奪戦を繰り広げたそうです。

    ミツオカミツオカ
    昔のスパコンより今のPCの方が圧倒的に処置速度早いのですね!
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    それだけ、進化のスピードが速いということでもあるな!

    日本のコンピューター世界最高レベルへ大躍進!

    国内初のスパコン「富士通スーパーコンピューターVP-200」

    アメリカに遅れること約20年、日本でもついにスパコンが誕生します。

    それが、1983年に開発された「富士通スーパーコンピューターVP-200」。

    処理速度は、500Mflopsでした。

    日本製スパコンの黄金時代

    このスパコンの開発を皮切りに、日立や NEC など大手が続々と参戦。

    日本製スパコン黄金時代の幕開けとなります。

    日本のスパコンが世界最高速に

    1980年代後半になると、日本のスパコンは世界でも最高レベルに達して、スパコン業界で抜群の存在感を示すようになります。

    そして1989年、NEC「SX-3」が世界最高速機として認められることに。

    処理速度は22Gflops という、当時としては驚異的なものでした。

    スパコン性能ランキング TOP10以内に日本製が6機も

    その後、1990年代後半に入るまで、日本製スパコンの黄金時代は続きます。

    年2回、世界におけるスパコンの性能を評価して発表するランキング TOP500 にも、日本製スパコンが列挙されることに。

    たとえば、1996年の11月のランキングを見てみましょう。

    1位日立「CP-PACS/2048」368.2Tflops
    2位富士通「風洞」229.0Tflops
    3位日立「SR2201/1024」220.4Tflops
    8位富士通「VPP500/80」98.9Tflops
    9位富士通「VPP700/56」94.3Tflops
    10位富士通「VPP700/46」94.3Tflops

    ご覧のように、TOP3を日本勢が独占したのみならず、TOP10に日本製スパコンが6機種もランクインしています。

    「Mflops」から「Tflops」の時代へ

    この頃のスパコンの処理速度は、既に「Tflops」(兆)の単位へ到達。

    各国がものすごい勢いで競い合い、天文学的数値の高速スパコンを世に送り出していました。

    日本製スパコンの復活「京」

    出典:Wikipedia

    全盛期から十数年ほど、日本のスパコンは低迷が続きます。

    …が、2011年11月、久々に日本製スパコンがトップに躍り出ます。

    それが、理化学研究所と富士通が共同開発した「京」

    世界最速の実力は、なんと 10.51Pflops(ペタフロップス)

    「Tflops」から「Pflops」の時代へ

    ついにスパコンの処理速度は、「Tflops」から「Pflops」(1,000兆)の単位へ突入したのです。

    ちなみに、当時第5位として、東京工業大学の「TSUBAME 2.0」(1.19Pflops)もランクインしています。

    お疲れ様、「京」

    この「京」は、2012年に本格的に稼働開始。

    世界最速の処理能力を生かし、新素材や新薬の分野で活躍します。

    しかし、各国の熾烈な開発競争に押される形で、ついに第一線を退くことに。

    そして、2019年8月にシャットダウンが行われ、7年の歴史に幕を閉じました。

    富岳ぶっちぎり世界1位!

    出典:Wikipedia

    世界最速を誇った「京」の後を継いだのは、同じく理化学研究と富士通の共同開発「富岳」です。

    こちらも、2020年6月の TOP500でダントツの1位に輝きました。

    その処理速度は、なんと「415.53Pflops」!

    これは、1秒間に約41.5京回の浮動小数点演算をするということです。

    スパコンの世界は天文学的数値の戦いへ

    「兆」の上にあたる単位「京」は、10の16乗の数値を表します。

    ミツオカミツオカ
    もはやここまでくると、何がなんだかわからなくなりますね(笑)
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    スパコンの世界は、気が遠くなるような速度で進歩し続けているということじゃな

    さいごに

    さて、スパコンの処理速度の歴史、いかがでしたか?

    およそ26億倍もの進化を遂げたスパコンですが、まだまだ成長の可能性を秘めています。

    果たして一体どこまで速くなるのか、今後も楽しみですね!

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    ミツオカミツオカ
    26億倍に進化していたなんて、想像以上でした!
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    ほんとに進化のスピードが速いということじゃなあ
    ミツオカミツオカ
    今のスパコンの処理速度も、いずれは個人所有のPCでも体験できるんでしょうね
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    そうじゃな!その時が楽しみじゃ!
    ミツオカミツオカ
    師匠はネットサーフィンしかしてないから、どれだけ恩恵あるかわからないですけどね!

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