Web広告の歴史
アフィリエイトと Web マーケティングの歴史
インターネットの普及とともに発展してきた「アフィリエイト」。
今や、ネットビジネスには欠かせないマーケティング手法となっています。
そんなアフィリエイトがどのような歴史を辿ってきたか、ご存じですか?
今回は、「アフィリエイトの歴史」と「Webマーケティングのこれまで」を紐解いていきたいと思います!
アフィリエイトのはじまり
アフィリエイトは Amazon 発祥
アフィリエイトのサービスを最初に開始した企業は、あの通販大手「Amazon.com」です。
それ以前にも、同じような手法の営業をする企業がありましたが、大々的に行なったのは Amazon が最初です。
Amazon は1996年、自社サイトへリンクを貼ってくれるパートナーへ向けて「アソシエイト・プログラム」というサービスを開始しました。
Amazon のアフィリエイト「アソシエイト・プログラム」
アフィリエイトの仕組みを確立したのは、このアソシエイト・プログラムです。
すなわち、「他のサイトを経由して Amazon.com サイト内の商品が購入されると、一定の報酬が支払われる」というものです。
現在、アソシエイト・プログラムの利用者は、全世界で95万人を超える規模に成長しています。
世界初の ASP は LinkShare 発祥
さらに同年、アメリカの企業「LinkShare」が、世界最初の ASP(アフィリエイトサービスプロパイダ)として業務を開始。
LinkShare は、今もなお、世界最大規模の ASP として業界に君臨しています。
日本のアフィリエイトの歴史
日本のアフィリエイト発祥は Value Commerce
Amazon と LinkShare から遅れること3年、日本でも1999年にアフィリエイトサービスが開始されます。
先陣を切ったのは、Yahoo!JAPAN と資本提携を結ぶ「Value Commerce」。
Yahoo!ショッピングのアフィエイトプログラムから始まった Value Commerce は、今でも国内最大規模の地位を占めており、広告主にも日本を代表する企業が名前を連ねています。
2000年、国内最大手 A8.net 誕生
その翌年、国内最大手 ASP「A8.net」がサービスを開始します。
知名度の高さもダントツな上、以下のような特徴から、アフィリエイト初心者も利用しやすい ASP です。
- 登録審査が不要
- 提携している EC サイトが多い
- 管理画面が見やすい
大手 ASP が続々とサービス開始
この後も、有名な大手 ASP が一気にサービスを開始していきます。
- 2001年:「LinkShare」「トラフィックゲート」「アクセストレード」サービス開始
- 2002年:「電脳卸」サービス開始
- 2003年:「一億人コム」「楽天アフィリエイト」サービス開始
Web 広告を使ったマーケティングの歴史
ネットビジネスの基本である Web マーケティング。
その歴史は、1994年の「バナー広告」からスタートしました。
その後、以下のような変遷をたどって世界に広まっていきます。
- アフィリエイト広告
- SEO
- リスティング広告
- SNS
- ブログ
- コンテンツマーケティング
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう!
1996年、アフィリエイト開始
バナー広告登場から2年後、1996年に Amazon.com がアフィリエイト広告を開始。
先述のように、アソシエイト・プログラムが現在のアフィリエイトの基礎となりました。
1998年、Google 誕生で SEO マーケティングへ
1998年には Google が誕生し、たくさんのユーザーが検索エンジンを利用するようになります。
この検索エンジンを利用した Web マーケティングが「SEO(検索エンジン最適化)」です。
検索結果の上位に Web サイトが表示されるよう SEO 対策を施すことで、広告費をかけずにユーザーへのアプローチができるというわけです。
1999年、ブログサービス開始
1999年には、ブログサービスの「Blogger」が開始。
HTML の知識がない人でも簡単に利用できるブログは、瞬く間に広がり、一世を風靡することとなりました。
2000年、リスティング広告開始
2000年には、Google が「リスティング広告(検索エンジン連動型広告)」を開始します。
検索結果の最上部や最下部に表示されるリスティング広告は、「選定キーワード」と「クリック数」によって広告費が変動します。
そのため、キーワード次第では、予算の少ない個人や中小企業であっても上位表示が可能です。
2007年、SNS 誕生
2007年には「Twitter」、2008年には「Facebook」が誕生し、SNS 文化が花開きました。
多くの企業が、SNS を利用して Web マーケティングを行なうようになります。
コンテンツマーケティングが主流の時代へ
そして2010年代からは、「コンテンツマーケティング」が主流となっていきます。
コンテンツマーケティングとは、「見込み客に興味を促し、最終的に商品の購入へと持っていく手法」のことです。
時間をかけて少しずつ、ユーザーの不満や不明点などを改善し、信頼関係を築いていくのが特徴です。
マーケティングは時代とともに変わっていく
このように、Web マーケティングの手法は、時代とともに変わっていくのが常です。
様々な Web マーケティングがある中、現在もコンテンツマーケティングは根強いですが、今後、さらにマーケティング手法は変化していくことでしょう。
さいごに
今回は、「アフィリエイトの起源」と、それを取り巻く「Web マーケティングの歴史」を紹介しました。
アフィリエイトは最近少し成長が鈍くなっていますが、しばらくは衰退することはないでしょう!
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