ビル・ゲイツってどういう人物?
ビル・ゲイツはどういう人物なのか、どういう人生を送ってきたかは知らないじゃろ?
純資産 1000 億ドル超えの大富豪ビル・ゲイツ
出典:wikipedia
Microsoft の共同設立者にして、代表作「Windows」シリーズを生み出した大実業家。
ご存知、ビル・ゲイツ。
ビル・ゲイツの功績
現在、一家に一台は当たり前のパソコンは、その昔、「マイナーでオタクなシロモノ」でした。
そんなパソコンが、一般家庭に爆発的に普及することになったのは「Windows95」の発売があったからです。
また、パソコンの普及は、当時主流だった「テレビ」や「新聞」、「ラジオ」といった一方向だけの特権メディアにも革命を起こしました。
「インターネット」という誰もが使える双方向型コミュニケーションツールが世界中に普及することになります。
今世紀最大の発明である「インターネット」が一般家庭に普及したのは、windowsに含まれていた「Internet Explorer」おかげでもあり、ビル・ゲイツの功績は計り知れません。
ビル・ゲイツの素顔
純資産 1137 億ドル(2020 年現在)の大富豪ビル・ゲイツ。
普段の彼は、一体どんな人物なのでしょうか?
今回は、そんな彼の素顔に迫ってみたいと思います!
コンピュータにとりつかれた少年~大学時代
BASIC
出典:wikipedia
中学時代 ~BASICとの出会い~
1967年、ゲイツは、シアトルのレイクサイド中学に入学します。
当時、同校はゼネラル・エレクトリック社の GE-635 に接続されたテレタイプ端末( ※1) を導入していました。
ゲイツが 13 歳の時、彼はふと数学の授業で使われているコンピューター室を覗きます。
教師の操作するテレタイプ端末に、電話線の向こうのマシンが反応を返してくる…
それを見たゲイツは、何の予備知識もなかったのに即座に興味を抱いたと言います。
以来、ゲイツは学校のコンピューター室に入りびたり、マニュアルを読みふけっては、BASIC(※2) を使ってゲームのプログラムを書いていたそうです。
*1 テレタイプ端末 : 電動機械式タイプライターのこと
*2 BASIC(ベーシック) : 手続き型プログラミング言語のひとつ
高校時代 ~ポール・アレンとのシステム構築~
高校に上がると、ワシントン州立大学の学生ポール・アレンとともに、交通量計測システムの作成を手がけるようになります。
ちなみに、ポール・アレンは、後の Microsoft の共同創業者となる人物です。
このビジネスは、ゲイツが大学生になっても続けられたようですが、最終的には大きな利益をあげることはできませんでした。
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大学時代 ~Microsoft社の創業~
ゲイツがハーバード大学に入学すると、アレンとともに今度は BASIC インタプリタの開発に着手します。
8 週間もの間、彼らは寝食を忘れて取り組んだそうです。
そしてついに、二人の作った BASIC インタプリタは、「Altair BASIC」として販売されます。
このBASIC インタプリタ事業が開始された1975 年 4 月をもって、事実上の Microsoft 社の創業だとする説が有望です。
ちなみに、この時点ではまだ「Microsoft」という名称は使われていませんでした。
「Microsoft」という会社名は、1975 年 7 月にアレンが考案しています。
ゲイツは、1977 年 2 月にハーバード大学を休学し、以降は大学に戻ることはありませんでした。
Windowsの発売
その後、IBM の要請で Microsoft 社は MS-DOS を開発しました。
そして 1985 年には、名称が Windows に変更され、 Windows 最初期バージョンが発売されます。
この時期、Macintosh はすでに GUI(Graphical User Interface)を有するパソコンを販売していました。
Windows は機能面で、Macintosh に大きく見劣りするものであったと言います。
Microsoft は、1995 年の Windows 95 に至って、ようやく Macintosh と肩を並べることになります。
スティーブ・ジョブズとの熾烈なライバル関係
出典:wikipedia
ゲイツのライバルと言えば、スティーブ・ジョブズの名前が一番に上げられます。
スティーブ・ジョブズは、Apple 社の共同設立者の一人にして、Mac や iPhone の生みの親です。
このジョブズとゲイツの関係は、昔から一筋縄ではいきませんでした。
初めての出会い
WCCF(ウエスト・コースト・コンピュータ・フェア)で二人は初めて出会います。
ジョブズはこのイベントで AppleⅡ を披露しました。
WCCF でゲイツから BASIC の話を聞いたジョブズは、後日ゲイツと BASIC を契約します。
友好な関係
1980 年代初頭には、彼らの交友関係はまだうまく行っているようでした。
二人は Apple 社員向けに制作されたビデオで共演しました。
その中でゲイツが「(Macintosh は)本当に人々のイマジネーションを捉えている」と絶賛するほどには、仲が良かったようです。
関係の悪化
その関係が一気に崩れたのは、Microsoft が最初期バージョンの Windows を発表した 1985 年以降のこと。
Windows を見たジョブズは、「ゲイツがMacintoshを丸ごとパクった!」と糾弾。
ここから、二人の険悪なライバル関係が続いていきます。
素晴らしいOSを作った二人
ゲイツとジョブズは、奇妙な愛憎関係と熾烈なライバル意識をつねに飛ばし合いながら、互いに切磋琢磨していったわけですね。
しかしそのおかげで、我々ユーザーは、二つの素晴らしいOSを日々利用できるわけですから、なんとも皮肉な話です。
大金持ち、なのに超ドケチな一面
そんなゲイツですが、実はかなりの「守銭奴」としても有名です。
彼にまつわるドケチエピソードをちょっと覗いてみましょう。
飛行機はいつもエコノミークラス
ゲイツほどの有名な大金持ちなら、ファーストクラスで華麗に移動
…とはならないようです。
仕事での移動は、いつもエコノミークラスを指定。
ファーストクラスの航空券を手配した日本法人の社員に、怒鳴り散らしたこともあるのだとか。
「エコノミーでも到着する時間は同じだろ」とは彼の弁です。
なるほど徹底していますね。
ちなみに、出張先でスイートルームを用意された時も、「ベッドとインターネットがあれば十分だ」と怒り出したことがあったようです。
クーポン使いの達人
ゲイツには、「割引クーポン券を集めるのが大好き」というチャーミングな一面もあります。
アメリカ人らしく、ランチには好んでマクドナルドを使っていたようです。
世界長者番付の常連でもある、大投資家ウォーレン・バフェットと、クーポン券を使ってマックで会食した話は有名です。
徹底した合理主義者
無駄なことにはお金を一切使わない…
ある意味、ゲイツの徹底した合理主義が垣間見える一面です。
実は慈善事業者の顔も
ドケチとして有名なゲイツですが、実はかなりの「慈善事業家」でもあります。
慈善団体の設立
2000年には、妻のメリンダとともに、世界最大の慈善基金団体を設立しました。
この団体、世界的には病気や貧困改善が主な目的ですが、アメリカ国内においては、教育やITに接する機会を増やす活動がメインのようです。
団体への寄付・出資も
2005年には、国際団体「ワクチンと予防接種のための世界同盟」に、最大規模の7億5000万ドルを寄付しています。
また最近では、起業家のイーサン・ブラウンが設立した人工肉を促進するビヨンド・ミート社へも、ゲイツは大規模な出資をしたとされています。
立派な倹約家
「財団の仕事は私たちの人生と切り離せないものになっている」と語るゲイツ。
ABCテレビのQ&Aに登場した際には、彼が慈善活動をする理由をこう述べています。
そうですね、もし幸運にも莫大な富が手に入ったら、何ができると思いますか?
大金を消費するにしてもお金には限度がある。
自分の感じていること、帰属しているもの、本当に価値のあるものについて、考えなくてはならない。
皆さんが自分自身をこの世界の住人であると感じ、全人類の手助けをしたいと思っているのなら、「もっとも大きな不公平はどこにあるのか?」ということを考えましょう。
彼は守銭奴というよりも、出すところにはきちんと出す「立派な倹約家」なのだと感じました。
さいごに
ゲイツは、間違いなく世界ナンバーワンの実業家です。
そして、実業家としての社会的責務をきちんと果たしているのは間違いありません。
ゲイツの背中を追って、今後もたくさんのプログラマーや起業家が世に誕生することを願ってやみません。
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