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    2020.09.24

    ITエンタメ

    キーボードの配列の歴史

    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    ミツオカはキーボードのタイプ、だいぶサマになってきたのう!
    ミツオカミツオカ
    そうですね!実践を続けていた結果です!
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    そうじゃ!このキーボード…
    なぜこんな不規則なアルファベットの並びになっているかわかるか?
    ミツオカミツオカ
    あ、たしかに、なんでこんな並びになったんですかね…?

    パソコンキーボードの配列の歴史

    パソコンのキーボードを使っていて、「なんでキーボードのここに B があって、ここに U があるんだろう?」と配列が気になった方。

    パソコンのキーボードの配列には、実は長い歴史があります。

    ベーシックなキー配列は、「QWERTY(クワーティ)配列」と呼ばれ、タイプライター全盛期にはすでに決定していました。

    今回は、パソコンのキーボードが「QWERTY 配列」になるまでの歴史を紐解いていきたいと思います!

    キーボードのQWERTY配列ができるまでの歴史

    キーボードの祖先は、「タイプライター」という機械。

    タイプライターとは、ハンコのような仕組みの文字盤を押すことで、文字が紙に直接印字されるボタン式の機械です。

    イメージ的には、パソコンとプリンターが一体になったものと考えるといいと思います。

    そのタイプライターの配列は、様々な改良が加えられた結果、QWERTY 配列となりました。

    では、なぜ「QWERTY 配列」に変化していったのでしょうか?

    原型は楽器のキーボード?

    1867年に作られた初期型のタイプライターは、楽器のキーボードタイプで配列はABC順でした。

    下記が、その配列です。

    1. 上段:- 3 5 7 9 N O P Q R S T U V W X Y Z
    2. 下段:2 4 6 8 . A B C D E F G H I J K L M

    タイプライターの上段は、楽器のキーボードの「黒鍵」、下段は「白鍵」と想像してください。

    1870年頃には、これが「ボタン式のタイプライター」へと変化していきます。

    ボタン式タイプライター

    ボタン式になったタイプライターでは、以下が初期のキーボード配列となりました。

    ボタンの数は38個で、数字と大文字のアルファベット、いくつかの記号が打てる構造です。

    なぜ、この配列になったかは不明です。

    配列は不明ですが、大きく2つの課題から、今後の配列が変わっていきます。

    1. 課題①:当時の年号が打ちづらい
    2. 課題②:モールス符号が打ちづらい

    課題①:当時の年号が打ちづらい

    当時の年号は1871年でしたが、初期の配列では「1871」が打ちづらく、配列の変更が必要でした。

    ここで、あれ?と思った方は鋭い!

    初期の配列には、なんと「1」というボタンはありません

    1の代わりに「I」を代用して使っていたのです。

    その後、「1871」が打ちやすいよう、「I」は8の右下へと配列変更

    ちなみに、数字の0は英語の「O」で代用していました。

    課題②:モールスの符号が打ちづらい

    当時のモールス符号(アメリカンモールス符号)は、「SE」と入力した場合と、「Z」を入力した場合の判別がつきづらいのが難点でした。

    1. 「S」が【 ··· 】
    2. 「E」が【 · 】
    3. 「Z」が【 ··· · 】

    ちなみにモールス符号とは、「 · 」 と「 ··· 」 の2種類を使うことで、文字や数字を表すことができるものです。

    そんなモールス符号は、紙に打ち込むのではなく、有線や無線などの電信で伝えられます。

    送信されたモールス符号は、受信側が「SE」か「Z」を判別するために、その後に続く文字を聞く必要がありました

    判別ができたら、瞬時に「SE」か「Z」を押さなくてはならないため、「S」「E」「Z」の配列は縦に並ぶように変化したわけです。

    ミツオカミツオカ
    おおお!今のキーボードの配列を見ながらだと、徐々に近づいているのがわかりますね!
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    最初の始まりは謎ではあるが…「I」「S」「E」「Z」については理由がわかって来たな!

    課題を越えて変化したキーボード配列が完成

    「当時の年号が打ちづらい」「モールス符号が打ちづらい」といった、2つの課題を乗り越え変化したのが、このキーボード配列です。

    だんだんと、私たちの知っているキーボード配列に近づいてきましたね!

    QWERTY配列の完成

    1874年に新たなタイプライターが開発され、ここでもボタンの配列の変更がされました。

    その変更が、縦三点リーダー「︙」などの記号の追加です。

    ただ、ここにきても、未だに「1」と「0」は追加されていません。

    ですが、「I」と「O」が隣り合わせになるような変更も加えられました。

    その約8年後の1882年に、「C」「M」「X」の配列が変更され、今の「QWERTY 配列」が完成しました。

    上から2段目のキー配列を、「Q」から右へ見ると、「QWERTY」となっていますね!

    ミツオカミツオカ
    とうとう今の配置になりましたね!でも…なんか場当たり的な対応感はあります(笑)
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    当時は変わるたびに覚えなくちゃいけないし、大変じゃったろうなあ

    キーボードがQWERTY配列になった様々な説

    タイプライターの QWERTY 配列が完成し、その配列は現在も多くのキーボードに採用されています。

    解説してきた通り、今も使われている QWERTY 配列になるには、その時々で「改良」と「変更」を繰り返してきました。

    しかし、なぜ QWERTY 配列の上から2段目には、「Q」から始まりその次は「W」なのでしょうか?

    なぜ、上から3段目に「J」があり、4段目に「V」があるのでしょうか?

    こういった QWERTY 配列の細かな謎には、様々な説があります。

    その説が以下です。

    1. タイプライターが TYPEWRITER と打ちやすくする為
    2. ボタンを早く打ちすぎるとアームの衝突に繋がり、その衝突を防ぐ為
    3. 頻出が高いボタン(キー)を遠ざける為
    4. そもそも QWERTY 配列がシェアを独占しており、そのまま定着

    どの説を信じるかは、あなた次第です。

    ミツオカミツオカ
    ハッ!確かに「TYPEWRITER」って、一列で打ててしまいますね!
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    みんなが使っている物なのに、ハッキリと起源がわからないとは面白いものじゃな…

    さいごに

    本記事では、キーボードの配列の歴史を解説しました。

    キーボードの配列は様々な変更がされた結果、現在の QWERTY 配列になっています。

    キーボード以外にも、パソコンには多くの機器が使われています。

    それらの機器にも、様々な歴史が隠されているので、気になる方は調べてみると面白いかもしれませんよ!

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    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    普段何気なく使っているものでも、キーボード同様、面白い話が眠っているのかもな!
    ミツオカミツオカ
    確かにですね!あ、そういえば、にゃんこ師匠はなんでしゃべれるようになったんですか?
    にゃんこ師匠にゃんこ師匠
    あ…やめて!それ以上いけない
    ミツオカミツオカ
    ………;

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