【Unity】ARkit3を使ったARアプリを開発する方法を解説(AR foundation,iOS)
IT技術
ARkit3を使ったARアプリを開発する方法とは
ARKit3 では、多くの機能がアップグレードしましたね!
というわけで今回は、ARKit3 の新機能と、Unity 上で制作した AR アプリを iOS にビルドする方法について、紹介していきたいと思います。
難しい作業はないので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
ARKit3とUnity
2020年10月現在、ARKit3 を Unity 上で使うには、「AR Foundation」という機能を使う必要があります。
なんと、この「AR Foundation」を使えば、OS にとらわれずに AR アプリを開発できるようになります。
そもそも、下記の画像から分かる通り、元々は「AR Core App」と「ARKit App」は独立していました。
そのために、 iOS と Android の共有が、以前は難しかったのです。
「AR Foundation」は、これらの課題を解決したわけですね!
ARKit3で使えるようになった新機能
新機能の中で、代表的な3つを紹介したいと思います。
また、これだけでなく、AR の精度も向上しているようです。
ピープルオクルージョン
ピープルオクルージョンによって、奥行きの検出ができるようになりました。
AR 上で作ったオブジェクトを、現実の物(手など)で隠すことができます。
これにより、没入感が増しました。
モーションキャプチャ
モーションキャプチャでは、人の動きを、リアルタイムにキャプチャできるようになりました。
例えば、Vtuber のように、モデルに自分の動きを真似させる事ができます。
共同セッション
共同セッションでは、複数の人が、AR の世界を共有する事ができます。
AR のマルチプレイヤーゲームのような、共有型 AR 体験ができるようになりました。
対応機種 (iOS)
2020年10月現在、ARKit3 を使える機種は、以下のようになっています。
画像トラッキング | 物体トラッキング | 共同セッション | 顔認識 | モーションキャプチャ | ピープルオクルージョン | |
iPhone 6s/6splus | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
iPhone SE | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
iPhone 7/7plus | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
iPhone 8/8plus | ○ | ○ | ○ | × | × | × |
iPhone X | ○ | ○ | ○ | ○ | × | × |
iPhone XS/XS MAX | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
iPhone XR | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
iPhone 11/pro/proMax | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
iPhone SE2 | ○ | ○ | ○ | × | ○ | ○ |
サンプルアプリの実行
ARKit3 のサンプルアプリを、iPhone に入れてみましょう!
ちなみに、iPhone にアプリを入れるには、Xcode が必要です。
Mac 限定のアプリなのでご注意ください。
サンプルアプリのダウンロード
まず、GitHub 上から、サンプルをダウンロードしましょう。
【Github:Unity-Technologies】
https://github.com/Unity-Technologies/arfoundation-samples
Unity Hubに追加
次に、Unity Hub 上で、リストを追加ボタンを押します。
さっきダウンロードした、「arfoundation-samples-latest-preview」を追加します。
「arfoundation-samples-latest-preview」を開きます。
ビルドする
今回は、「SimpleAR」をビルドしたいと思います。
まずは、以下の手順で進めていきましょう。
- Scenes > SimpleAR > SimpleAR シーンを開く
- メニューバーから File > Build Settings を開きます。
- Scenes / SimpleAR / SimpleAR にチェックを入れます。
そしたら次に、左下の「Player Settings」を押し、Other を押します。
このとき、Bundle Identiferをメモしておきましょう。
後でビルドするときに使います。
次に、ビルドの画面に戻り、iOS を選択して下の「Switch Platform」のボタンを押します。
完了したら、左下の Build ボタンを押します。
以上で、Unity 上の操作は終わりです。
続いて、Xcode を使って、アプリをiPhone に入れていきたいと思います!
iPhoneへインストール
ビルドが完了したら、たくさんのファイルが作られていると思います。
「Unity-iPhone.xcodeproj」を開きます。
そうすると、Xcode が起動するはずです。
続いて、iPhone を Mac に接続していきます。
Bundle Identifer を、先ほどメモしておいたものにしましょう。
Team リストから、接続した端末を選択します。
Run ボタン(右上の再生ボタン)を押して、「Build Succeeded」の文字が出れば、iPhone 上でアプリが生成されているはずです!
もしエラーが出たら、エラーの文字をコピペして検索してみましょう。
解決方法を紹介している記事が、見つかるかもしれません。
制作したアプリは、3つまで iPhone に入れることができます。
アプリを起動する
では、アプリを起動してみましょう!
タップしてキューブを出すことができます。
キューブの前に手を出すと、キューブが隠れますね!
これが、「ピープルオクルージョン」の機能です。
上手くできましたね!
Unityで1からARアプリを作成するには
Unity 上で、1から自分で AR アプリを作成するには、「AR Foundation」をインストールする必要があります。
サンプルでは、元々インストールされていたので、インストールする必要はありませんでした。
「Window > Package Manager」を開いて、「AR Foundation ARKit XR Plugin」をインストールしましょう。
これで、AR Kit3 を使えるようになります。
Android 上で開発するには、「ARCore XR Plugin」などをダウンロードします。
さいごに
今回は ARKit3 の新機能と、Unity 上で制作した AR アプリを、iOS にビルドする方法について紹介しました。
思ったより、簡単にできたのではないでしょうか?
ぜひ次は、1から AR アプリを開発してみてくださいね!
こちらの記事もオススメ!
2020.07.17ライトコード的「やってみた!」シリーズ「やってみた!」を集めました!(株)ライトコードが今まで作ってきた「やってみた!」記事を集めてみました!※作成日が新し...
2020.08.14スマホ技術 特集Android開発Android開発をJavaからKotlinへ変えていくためのお勉強DelegatedPropert...
ライトコードでは、エンジニアを積極採用中!
ライトコードでは、エンジニアを積極採用しています!社長と一杯しながらお話しする機会もご用意しております。そのほかカジュアル面談等もございますので、くわしくは採用情報をご確認ください。
採用情報へ
「好きを仕事にするエンジニア集団」の(株)ライトコードです! ライトコードは、福岡、東京、大阪の3拠点で事業展開するIT企業です。 現在は、国内を代表する大手IT企業を取引先にもち、ITシステムの受託事業が中心。 いずれも直取引で、月間PV数1億を超えるWebサービスのシステム開発・運営、インフラの構築・運用に携わっています。 システム開発依頼・お見積もり大歓迎! また、現在「WEBエンジニア」「モバイルエンジニア」「営業」「WEBデザイナー」「WEBディレクター」を積極採用中です! インターンや新卒採用も行っております。 以下よりご応募をお待ちしております! https://rightcode.co.jp/recruit