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    メディアチームメディアチーム
    2021.01.04

    IT技術

    【Unity】ARkit3を使ったARアプリを開発する方法を解説(AR foundation,iOS)

    ARkit3を使ったARアプリを開発する方法とは

    ARKit3 では、多くの機能がアップグレードしましたね!

    というわけで今回は、ARKit3 の新機能と、Unity 上で制作した AR アプリを iOS にビルドする方法について、紹介していきたいと思います。

    難しい作業はないので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!

    ARKit3とUnity

    2020年10月現在、ARKit3 を Unity 上で使うには、「AR Foundation」という機能を使う必要があります。

    なんと、この「AR Foundation」を使えば、OS にとらわれずに AR アプリを開発できるようになります。

    そもそも、下記の画像から分かる通り、元々は「AR Core App」と「ARKit App」は独立していました。

    そのために、 iOS と Android の共有が、以前は難しかったのです。

    「AR Foundation」は、これらの課題を解決したわけですね!

    「AR Foundation」OS にとらわれずに AR アプリを開発できる

    ARKit3で使えるようになった新機能

    新機能の中で、代表的な3つを紹介したいと思います。

    また、これだけでなく、AR の精度も向上しているようです。

    ピープルオクルージョン

    ピープルオクルージョンによって、奥行きの検出ができるようになりました。

    AR 上で作ったオブジェクトを、現実の物(手など)で隠すことができます。

    これにより、没入感が増しました。

    モーションキャプチャ

    モーションキャプチャでは、人の動きを、リアルタイムにキャプチャできるようになりました。

    例えば、Vtuber のように、モデルに自分の動きを真似させる事ができます。

    共同セッション

    共同セッションでは、複数の人が、AR の世界を共有する事ができます。

    AR のマルチプレイヤーゲームのような、共有型 AR 体験ができるようになりました。

    対応機種 (iOS)

    2020年10月現在、ARKit3 を使える機種は、以下のようになっています。

    画像トラッキング物体トラッキング共同セッション顔認識モーションキャプチャピープルオクルージョン
    iPhone 6s/6splus×××
    iPhone SE×××
    iPhone 7/7plus×××
    iPhone 8/8plus×××
    iPhone X××
    iPhone XS/XS MAX
    iPhone XR
    iPhone 11/pro/proMax
    iPhone SE2×

    サンプルアプリの実行

    ARKit3 のサンプルアプリを、iPhone に入れてみましょう!

    ちなみに、iPhone にアプリを入れるには、Xcode が必要です。

    Mac 限定のアプリなのでご注意ください。

    サンプルアプリのダウンロード

    まず、GitHub 上から、サンプルをダウンロードしましょう。

    【Github:Unity-Technologies】
    https://github.com/Unity-Technologies/arfoundation-samples

    サンプルアプリのダウンロード

    Unity Hubに追加

    次に、Unity Hub 上で、リストを追加ボタンを押します。

    さっきダウンロードした、「arfoundation-samples-latest-preview」を追加します。

    Unity Hubに追加

    「arfoundation-samples-latest-preview」を開きます。

    ビルドする

    今回は、「SimpleAR」をビルドしたいと思います。

    まずは、以下の手順で進めていきましょう。

    1. Scenes > SimpleAR > SimpleAR シーンを開く
    2. メニューバーから File > Build Settings を開きます。
    3. Scenes / SimpleAR / SimpleAR にチェックを入れます。

    そしたら次に、左下の「Player Settings」を押し、Other を押します。

    このとき、Bundle Identiferをメモしておきましょう。

    後でビルドするときに使います。

    「SimpleAR」をビルド

    次に、ビルドの画面に戻り、iOS を選択して下の「Switch Platform」のボタンを押します。

    ビルドの画面に戻り、iOS を選択して下の「Switch Platform」のボタンを押す

    完了したら、左下の Build ボタンを押します。

    以上で、Unity 上の操作は終わりです。

    続いて、Xcode を使って、アプリをiPhone に入れていきたいと思います!

    iPhoneへインストール

    ビルドが完了したら、たくさんのファイルが作られていると思います。

    iPhoneへインストール

    Unity-iPhone.xcodeproj」を開きます。

    そうすると、Xcode が起動するはずです。

    続いて、iPhone を Mac に接続していきます。

    Bundle Identifer を、先ほどメモしておいたものにしましょう。

    Team リストから、接続した端末を選択します。

    Team リストから、接続した端末を選択

    Run ボタン(右上の再生ボタン)を押して、「Build Succeeded」の文字が出れば、iPhone 上でアプリが生成されているはずです!

    もしエラーが出たら、エラーの文字をコピペして検索してみましょう。

    解決方法を紹介している記事が、見つかるかもしれません。

    AR Foundation

    制作したアプリは、3つまで iPhone に入れることができます。

    アプリを起動する

    では、アプリを起動してみましょう!

    タップしてキューブを出すことができます。

    キューブの前に手を出すと、キューブが隠れますね!

    これが、「ピープルオクルージョン」の機能です。

    アプリを起動する

    上手くできましたね!

    Unityで1からARアプリを作成するには

    Unity 上で、1から自分で AR アプリを作成するには、「AR Foundation」をインストールする必要があります。

    サンプルでは、元々インストールされていたので、インストールする必要はありませんでした。

    「Window > Package Manager」を開いて、「AR Foundation ARKit XR Plugin」をインストールしましょう。

    これで、AR Kit3 を使えるようになります。

    Android 上で開発するには、「ARCore XR Plugin」などをダウンロードします。

    さいごに

    今回は ARKit3 の新機能と、Unity 上で制作した AR アプリを、iOS にビルドする方法について紹介しました。

    思ったより、簡単にできたのではないでしょうか?

    ぜひ次は、1から AR アプリを開発してみてくださいね!

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