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  • 【第5回】Djangoで日記アプリを作ろう ~編集画面・削除画面編~

    メディアチームメディアチーム
    2021.06.07

    エンジニアになろう!

    【第5回】Djangoで日記アプリを作ろう ~編集画面・削除画面編~

    【第5回】Djangoで日記アプリを作ろう ~編集画面・削除画面編~

    前回は、ListView と DetailView を利用して、日記の一覧画面と詳細画面を作成しました。

    【第4回】Djangoで日記アプリを作ろう ~一覧画面・詳細画面編~2021.05.31【第4回】Djangoで日記アプリを作ろう ~一覧画面・詳細画面編~【第4回】Djangoで日記アプリを作ろう ~一覧画面・詳細画面編~前回は、Model と ModelForm を利用...

    今回は、投稿した日記を編集する画面と、日記の削除を実行する画面を作りましょう!

    上記機能の作成を通して、以下の内容を新しく学んでいきます。

    1. UpdateView を用いた編集画面の実装方法
    2. DeleteView を用いた削除画面の実装方法

    それでは早速、編集画面から作っていきましょう!

    UpdateViewを用いた編集画面の作成

    ではまず、日記の編集画面を作成していきましょう。

    Django が提供する UpdateView を利用すると、編集画面に対応するビューは簡単に実装できます。

    ただ今回は、少しオリジナルの UpdateView に、工夫を施してみます。

    ユーザーからの入力が正常値であった場合、日記オブジェクトが持つ updated_at フィールドに、編集時の時刻を代入してデータベースに保存してみます。

    これは、UpdateView が持つ form_valid メソッドを、オーバーライドすることで実現できます。

    UpdateViewを使ってビューを実装

    では、UpdateView を用いて、編集画面に対応するビューを実装しましょう。

    diary ディレクトリの views.py に、下記のコードを追加しましょう!

    このとき、djando.views.generic モジュールから、UpdateView を import して下さい。

    1class DiaryUpdateView(UpdateView):
    2    template_name = 'diary_update.html'
    3    model = Diary
    4    fields = ('date', 'title', 'text',)
    5    success_url = reverse_lazy('diary:diary_list')
    6
    7    def form_valid(self, form):
    8        diary = form.save(commit=False)
    9        diary.updated_at = timezone.now()
    10        diary.save()
    11        return super().form_valid(form)

    編集画面に対応するテンプレートは、diary_update.html としました(後ほど作成しましょう)。

    ポイント1:「model」と「fields」

    今回追加した、DiaryUpdateView のポイントは大きく2つ。

    まず1つ目は、「model」と「fields」というフィールドです。

    これにより、diary_update.html の中で、

    1. date
    2. title
    3. text

    という、3つのフィールドを持った、diary フォームオブジェクトを利用することができます。

    このフォームを通して、ユーザーから日記データ書き換え用のデータを受け取るわけですね!

    ポイント2:form_valid メソッド

    2つ目のポイントが、form_valid メソッドです。

    ユーザーから受け取ったフォーム値は、fields 変数の定義に従って、自動的にバリデーションを受けます。

    バリデーションを通過し型や、データ長などに違反がなければ、form_valid 呼び出される仕様です。

    このメソッドの中では、まず form.save(commit=False) というコードにより、日記データに対応したフォームオブジェクトを入手します。

    フォームオブジェクトが持つ save メソッドは、データベースにデータを保存するメソッドです。

    ですが、commit = False という引数により、データベースには保存処理がされません。

    フォームオブジェクトを入手した後、updated_at フィールドに、現在時刻 timezone.now() を代入します。

    最後に、 diary.save() により、データベースに保存処理を実行しているわけです。

    テンプレートの作成

    diary_update.html」を、templates ディレクトリの中に作成し、下記のようなテンプレートを作成しましょう。

    1<!DOCTYPE html>
    2<html lang="en">
    3<head>
    4    <meta charset="UTF-8">
    5    <title>Title</title>
    6</head>
    7<body>
    8<h1>日記の編集</h1>
    9<form method="post">
    10    {% csrf_token %}
    11    {{ form.as_p }}
    12    <input type="submit" value="保存">
    13</form>
    14</body>
    15</html>

    {{ form.as_p }} により、diary フォームオブジェクトが持つ「date」「titile」「text」フィールドが、p タグで囲まれたフォームとしてテンプレートに埋め込まれます。

    urls.pyで設定

    続いて、urls.py の編集を行います。

    diary ディレクトリ内の urls.py に、DiaryUpdateView に対応する、url の設定を行いましょう!

    1from django.urls import path
    2from . import views
    3
    4app_name = 'diary'
    5urlpatterns = [
    6    path('index/', views.IndexView.as_view(), name='index'),
    7    path('diary/create/', views.DiaryCreateView.as_view(), name='diary_create'),
    8    path('diary/create/complete/', views.DiaryCreateCompleteView.as_view(), name='diary_create_complete'),
    9    path('diary/list/', views.DiaryListView.as_view(), name='diary_list'),
    10    path('diary/detail/<uuid:pk>/', views.DiaryDetailView.as_view(), name='diary_detail'),
    11    path('diary/update/<uuid:pk>/', views.DiaryUpdateView.as_view(), name='diary_update'), #追記
    12]

    詳細画面の作成と同じで、編集したい日記データの id を受けるために、<uuid:pk>を url の中に仕込んでおきます

    最後に、編集画面へのリンクを、日記の詳細画面の中に追加しましょう。

    diary_update.htmlを編集

    diary_detail.html を、下記のように編集します。

    1<!DOCTYPE html>
    2<html lang="en">
    3<head>
    4    <meta charset="UTF-8">
    5    <title>Title</title>
    6</head>
    7<body>
    8<h1>日記の詳細</h1>
    9<p>{{ diary.date }}</p>
    10<p>{{ diary.title }}</p>
    11<p>{{ diary.text }}</p>
    12<a href="{% url 'diary:diary_update' diary.pk %}">編集</a> <!-- 追加 -->
    13<a href="{% url 'diary:index' %}">戻る</a>
    14</body>
    15</html>

    a タグの href に与える url の中に、 diary.pk を記述するのをお忘れなく!

    編集画面の動作確認

    ここまで実装できたら、一度プロジェクトを立ち上げて、編集画面が上手く動作するか確かめてみましょう!

    日記の詳細画面に「編集」リンクが追加され、編集画面は以下のようになるはずです。

    編集画面の動作確認

    CreateView を利用した場合とは違い、フォームの初期値には、元の日記データの値が入っています。

    DeleteViewを用いた削除画面の作成

    続いて、DeleteView を用いて、削除画面を作成しましょう。

    以下のコードを、diary アプリの views.py に追記しましょう。

    DeleteView の import をお忘れなく!

    1class DiaryDeleteView(DeleteView):
    2    template_name = 'diary_delete.html'
    3    model = Diary
    4    success_url = reverse_lazy('diary:diary_list')

    DeleteView を継承していますが、これまで利用してきた View クラスと、利用方法は大きく変わりません。

    template_name フィールドに対応するテンプレートを設定し、削除するデータに対応するモデルを、model フィールドに与えます。

    削除確定ボタンを押した後は、一覧画面(diary_list)に遷移するように設定しましょう。

    削除画面のビューは、自体は上記コードだけで実現します。

    今回は、この DeleteView クラスが持つ、データ削除メソッドをザッと見てみましょう。

    DeletionMixinクラスのdeleteメソッド

    DeleteView クラスは、数多くのクラスを継承して成り立っています。

    そして、その内の一つ DeletionMixin クラスが、実際のデータ削除に関する機能を担っています。

    以下のコードは、DeletionMixin クラスが持つ、delete メソッドです。

    1def delete(self, request, *args, **kwargs):
    2    """
    3    Call the delete() method on the fetched object and then redirect to the
    4    success URL.
    5    """
    6    self.object = self.get_object()
    7    success_url = self.get_success_url()
    8    self.object.delete()
    9    return HttpResponseRedirect(success_url)

    このメソッドが指定した、データの削除を実行します。

    このコードの中身は、かなりシンプル。

    削除対象のオブジェクト(日記データ)を入手した後、そのオブジェクトが持つ delete メソッドを呼び出し、データベースから削除しています。

    削除後は、return 処理として、success_url に指定された画面にリダイレクトします。

    今回の連載では、削除命令が下るとデータベースから、完全にデータが削除される仕様となっています。

    もし論理削除したい場合には、DeleteView の delete メソッドをオーバーライドして、その中でロジックを記述すればOKです。

    テンプレートの作成

    それでは、次の工程を進めていきましょう!

    1. DiaryDeleteView に対応するテンプレートの作成
    2. urls.py の設定
    3. 日記の詳細画面に削除画面へのリンク貼り

    まずは、テンプレート作成からです。

    削除画面に対応するテンプレートを「diary_detele.html」とし、以下のように記述しましょう。

    1<!DOCTYPE html>
    2<html lang="en">
    3<head>
    4    <meta charset="UTF-8">
    5    <title>Title</title>
    6</head>
    7<body>
    8<h1>日記の削除</h1>
    9<form method="post">
    10    {% csrf_token %}
    11    <p>{{ diary.date }} {{ diary.title }} を削除します</p>
    12    <input type="submit" value="削除">
    13</form>
    14</body>
    15</html>

    DeleteView を使用した場合、削除対象のデータがテンプレート内部で利用できるように、自動で処理がなされます。

    urls.pyで設定

    続いて、urls.py を以下のように編集しましょう。

    1from django.urls import path
    2from . import views
    3
    4app_name = 'diary'
    5urlpatterns = [
    6    path('index/', views.IndexView.as_view(), name='index'),
    7    path('diary/create/', views.DiaryCreateView.as_view(), name='diary_create'),
    8    path('diary/create/complete/', views.DiaryCreateCompleteView.as_view(), name='diary_create_complete'),
    9    path('diary/list/', views.DiaryListView.as_view(), name='diary_list'),
    10    path('diary/detail/<uuid:pk>/', views.DiaryDetailView.as_view(), name='diary_detail'),
    11    path('diary/update/<uuid:pk>/', views.DiaryUpdateView.as_view(), name='diary_update'),
    12    path('diary/delete/<uuid:pk>/', views.DiaryDeleteView.as_view(), name='diary_delete'), #追加
    13]

    削除対象の日記データの id を指定するために、url の中に<uuid:pk>を記述するのをお忘れなく!

    リンクの貼り付け

    最後に、diary_detail.html を以下のように編集し、削除画面へのリンクを貼りましょう。

    1<!DOCTYPE html>
    2<html lang="en">
    3<head>
    4    <meta charset="UTF-8">
    5    <title>Title</title>
    6</head>
    7<body>
    8<h1>日記の詳細</h1>
    9<p>{{ diary.date }}</p>
    10<p>{{ diary.title }}</p>
    11<p>{{ diary.text }}</p>
    12<a href="{% url 'diary:diary_update' diary.pk %}">編集</a>
    13<a href="{% url 'diary:diary_delete' diary.pk %}">削除</a> <!-- 追加 -->
    14<a href="{% url 'diary:index' %}">戻る</a>
    15</body>
    16</html>

    削除画面の動作確認

    ここまで実装が完了したら、Django プロジェクトを立ち上げて、機能を確認しましょう。

    日記の詳細画面にある、削除画面へのリンクを辿ると、以下のような画面が表示されるはずです。

    削除画面の動作確認

    削除ボタンを押すと、削除が実行され、日記一覧画面に遷移します。

    また、Django 管理サイトにアクセスすると、日記データが削除されていることが確認できます。

    第6回へつづく!

    今回の記事では、日記の編集画面と削除画面を実装しました。

    今回の記事のポイントは、以下の2つです。

    1. 編集画面の作成では UpdateView が便利
    2. 削除画面の作成では DeleteView が便利

    次回は、Django テンプレート言語について学び、アプリの画面デザインを少し整えましょう。

    それでは、次回もお楽しみに!

    第6回はこちら!

    【第6回】Djangoで日記アプリを作ろう ~Djangoテンプレート言語編~2021.06.14【第6回】Djangoで日記アプリを作ろう ~Djangoテンプレート言語編~【第6回】Djangoで日記アプリを作ろう ~Djangoテンプレート言語編~前回は、UpdateView と Del...

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