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    AWSエンジニアに贈るネットワークスペシャリスト試験のすすめ

    はじめに

    はじめまして!

    ライトコードに9月半ばに入社しました力久と申します。現在、業務ではSpringを使ったAPIの追加開発と、インフラではAWSを少し触る機会があります。AWSは未経験だったので絶賛学習中です。

    記事を執筆するにあたり、テーマ選びに悩みましたが、現在AWSを学習している事と、4月にネットワークスペシャリスト試験に合格したのですが、ネットワークスペシャリスト試験で問われた知識がAWSを理解するに際に役立ったことが最近では印象深かったので、今回はAWSを絡めながらネットワークスペシャリスト試験について書かせて頂こうと思います。

    この記事ではネットワークスペシャリスト試験を受験することでどんな良いことがあるかや、AWSを扱っている今の業務にどう活かされているのかをお伝えできればと思います。

    また、ネットワークスペシャリスト試験について、どんな参考書を使ってどんな対策をしたのかもお伝えするので、ネットワークスペシャリスト試験の受験を考えている方の参考にもなれば幸いです。

    どんな試験?

    まず簡単にネットワークスペシャリスト試験がどんな試験なのかを紹介したいと思います。

    wikiより

    ネットワークスペシャリスト試験(ネットワークスペシャリストしけん、Network Specialist Examination、略号NW)は、情報処理技術者試験の一区分である。試験制度のスキルレベル4(スキルレベルは1〜4が設定されている。)に相当し、高度情報処理技術者試験に含まれる。対象者像は「ネットワークに関係する固有技術を活用し、最適な情報システム基盤の企画・要件定義・開発・運用・保守において中心的な役割を果たすとともに、固有技術の専門家として情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守への技術支援を行う者」。業界では「ネスペ」と略されることもある。

    ネットワークスペシャリスト試験という試験名どおり、ネットワークに関する様々な知識を問われる試験になります。

    詳しくは試験元のIPAのサイトを参照してください。

    試験時間・出題形式・出題数(解答数)

    情報処理推進機構ページより

    午前Ⅰ午前Ⅱ午後Ⅰ午後Ⅱ
    試験時間9:30~10:20
    (50分)
    10:50~11:30
    (40分)
    12:30~14:00
    (90分)
    14:30~16:30
    (120分)
    出題形式多肢選択式
    (四肢択一)
    多肢選択式
    (四肢択一)
    記述式記述式
    出題数
    解答数
    出題数:30問
    解答数:30問
    出題数:25問
    解答数:25問
    出題数:3問
    解答数:2問
    出題数:2問
    解答数:1問

    条件を満たせば午前I試験が免除 されることもありますが、私は午前Ⅰから午後Ⅱまですべて受験しました。

    どんな問題が出題される?

    午前はNW技術以外も問う4択問題です。午後は様々なネットワーク構成を題材にして、ネットワークの技術面および運用・管理面を含む総合的な記述式の問題が出題されます。午前よりも午後が難しいので午後試験は重点的に対策が必要になります。IPAから過去問題が公開されているので、イメージを掴むためにいくつか午後の過去問題を紹介します。

    まず、こちらの問題。

    令和3年度春期午後Ⅱの問1

    令和3年度春期午後Ⅱの問1です。NW境界にルータ、FWがあって、その下にDMZ、内部NWがあるよくある構成の社内システムが題材になっています。各NW機器は2重に冗長化された構成をしていて、また、各ネットワークはVLANが割当られ役割毎に分割されています。

    次にこちら

    平成29年度秋期午後Ⅱ

    こちらは平成29年年度秋期午後Ⅱです。クラウドサービスで構築された拠点とオンプレの拠点が専用線で繋がっていて、CDNサービス、APIも含まれた、ネットワーク拡張に関する問題です。

    例として2つの午後の問題を紹介してみました。見ての通り、がっつりオンプレ構成のネットワークに関する問題が出題されます。このように、ネットワークスペシャリスト試験は様々なネットワーク構成について、ネットワークの技術面および運用・管理面を含む総合的な問題が出題される試験です。試験に合格するためには、様々なネットワークの冗長化技術やセキュリティ技術、各種アプリケーションプロトコルなどを学習しないといけません。

    合格するための取り組み

    ここからは私がネットワークスペシャリスト試験に合格するために実践した対策、参考書を紹介します。

    対策期間

    元々過去にCCNAを取得済であり、また、業務でもNW機器を扱っていたので勉強を開始したのは試験日の1〜2ヶ月前からだったような気がします。業務でインフラ未経験やネットワークについて詳しくなければもう少し余裕をもった期間が必要かと思います。ネットワークスペシャリスト試験の対策としては下記で紹介する参考書をもとに、過去問を中心に勉強しました。

    午前試験対策

    午前試験は情報処理教科書 高度試験午前I・II 2021年版をやりました。基本的に単純に暗記するのではなく、理解しながら覚えるように努めました。ただ、経営戦略や企業と法務などの興味がない分野に関しては機械的に暗記しました。既に基本情報や応用情報を取得している方であれば、同じ対策をすれば問題ないと思います。

    午後試験対策

    午後は過去問題を中心に対策しました。午後問題はIPAから過去問題が公開されているので ダウンロードして問題を問いて対策できます。しかし、これには詳しい解説がついてなかったので午後問題の詳しい解説で有名なネスペR1 - 本物のネットワークスペシャリストになるための最も詳しい過去問解説シリーズをいくつか購入して対策しました。ただ、全てやりきることはできなくて、興味のある分野のみ解きました。分からない概念などは都度ググりながら理解に努めました。

    CCNAについて

    CCNAはCisco(シスコ)社による認定資格であり、ネットワークに関する知識が問われます。CCNAはネットワークスペシャリスト試験とは異なりいつでも受験できますし、ネットワークスペシャリスト試験にも役立つ知識が得られるのでCCNAをまず取得するのもオススメです。

    その他参考書

    以下はネットワークを理解する上で参考になったお勧めの参考書です。ぜひ活用してみたください。

    1. ネットワークはなぜつながるのか 第2版 知っておきたいTCP/IP、LAN、光ファイバの基礎知識
    2. 〔改訂新版〕 3分間ルーティング基礎講座 (3分間NetWorkingシリーズ)
    3. DNSがよくわかる教科書
    4. インフラ/ネットワークエンジニアのためのネットワーク技術&設計入門 第2版
    5. [24時間365日] サーバ/インフラを支える技術 ‾スケーラビリティ、ハイパフォーマンス、省力運用 (WEB+DB PRESS plusシリーズ)

    試験結果

    午前は問題なかったのですが午後はSTP、OSPFに関する問題が出題され、この分野は興味が薄い分野で勉強が疎かになっており答えを書くのが大変でした。しかし、なんとか脳みそをフル回転させ解答を導くことができました。合格できるかぎりぎりかなーと思ってたのですが、結果、なんとか合格することができました。

    ネットワークスペシャリスト試験対策まとめ

    重要なのは午後対策です!午後対策を一言でまとめるなら「過去問を解きましょう」です!!過去問を解いて、足りないと思った知識を都度、紹介した参考書やネットで調べ、暗記するのではなく考えて理解するようにしてください。そうすればきっと合格できるようになるはずです。

    学習を通して身についた知識

    下記に記憶に残った、学習を通して身についた知識を記載します。

    冗長化技術

    L2冗長化技術(リンクアグリゲーション、チーミング、STP)、ルータ、FW、ロードバランサの冗長化技術(VRRP)

    セキュリティ技術

    VLAN、IDS、IDP、UTM、SSL、サーバー証明書、VPN(拠点間、SSLVPN、IPsec)、WAF、DDos対策

    各種アプリケーションプロトコル技術

    HTTP、MAIL、FTP、SSH、DNSなど

    感想

    ネットワークスペシャリスト試験を受験してよかったこと

    ネットワーク・サーバ技術の基礎が知れたことです。上記記載の各ネットワーク、サーバ知識を身につけることができたと思います。また、ネットワークやサーバのインフラ知識を知ることで、アプリケーションだけではなく、インフラも含めたシステム全体を俯瞰して把握することができるようになったと思います。Webアプリケーションコードは様々な機器から構成されたインフラ上に配置され公開されます。アプリもインフラも全体を把握できることで、不明点が少なくなり、心理的な負担が軽減されたように感じます。例えば何か予期せぬ障害が起きた時に、障害の原因がアプリなのかインフラなのか、また、インフラでもNWなのか、サーバなのか、ある程度細かく切り分けることができるようになりました。

    業務に役立っていること

    現在、携わっている案件ではインフラはAWSで構成されています。私もAWSを少し触る機会があるのですが、AWSを理解する上でネットワークスペシャリスト試験で学んだ知識が活かされています。

    AWSではコンソール上からGUIでポチポチするだけで、VPCのプライベートNWが構築され、その中に、ELB、ECS、EC2、RDS、がすぐに出来上がり、アプリケーションをデプロイするとすぐにサービスを公開できます。素早く簡単に冗長化された可用性・信頼性・拡張性の高いシステムを構築することができます。

    しかし、そんなAWSも物理的なデータセンタが存在してその中でシステムが稼働しています。ネットワークスペシャリスト試験で記載されているNW構成のように物理的な各NW機器(FW、ルータ、L2/L3スイッチなど)が存在し、L2はスタック構成やSTPで冗長化され、また、ユーザ毎にVLANなどの技術を利用して、NWを論理的に分割しているはずです(たぶん)。

    このようにAWSも意識しないでよいだけで、物理的な機器で構成されています。ネットワークスペシャリスト試験ではこのような物理的な機器に関するネットワークやサーバの技術が問われるので、おのずと冗長化された可用性・信頼性・拡張性の高いシステム構成について詳しくなることができるのです。私はネットワークスペシャリスト試験を受験することで、AWSの中を想像することができるようになり、AWSの様々な知識を暗記するだけではなく、仕組みを自分なりに理解して早く覚えることができました。また、クラウドの仕組みを垣間見ることができるので、エンジニアとしての技術的好奇心を満たすことができました。

    最後に

    ネットワークスペシャリスト試験の受験をお考えのかたは、今回紹介した対策、参考書を参考にしてもらえれば嬉しいです。最近ではインフラはAWSのようなクラウドで構築されることが多くなったと思います。ネットワークスペシャリスト試験はオンプレのネットワークについてはもちろん、AWSのようなクラウドの仕組みについても詳しくなれる良い試験だと思うので、クラウドエンジニアの皆さんもぜひ受験してみてはいかがでしょうか。

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