Adobeは印刷業界に革命を起こした!
あとは印刷するだけ~♪
Adobeのグラフィックデザインソフトでも使ったのか?
Adobeのおかげで簡単でした♪
Adobe共同創設者はチャールズ・ゲシキとジョン・ワーノック
Adobe(アドビ)の共同創設者は、チャールズ・ゲシキとジョン・ワーノックです。
チャールズ・ゲシキは、カーネギーメロン大学で計算機科学の博士号を取得しています。
ジョン・ワーノックはユタ大学で数学の学士号と修士号の他にも、コンピュータサイエンスの博士号も取得しています。
二人が出会うのが、ゼロックスのパロアルト研究所です。
ここで二人はページ記述言語を開発します。
このページ記述言語はプリンターに書体や書式を伝えて、その通りに印刷するように指示するための言語です。
自信を持って開発したこのページ記述言語に、ゼロックスは商業的価値を見出すことができず、それなら二人で売り出そうとゼロックスを退社し、1982年Adobeを立ち上げるのでした。
スティーブ・ジョブスが注目した「PostScript」
二人は自分たちが開発したページ記述言語を採用したDTPシステムを広めていくことを目標としました。
ちなみに、DTPとは「DeskTop Publishing(デスクトップパブリッシング)」の略。
日本語では「卓上印刷」や「卓上出版」と言われたりしますね。
DTP は、新聞や書籍などの編集で行う作業をパソコンで作成し、プリンターで出力できるようにすることを言います。
二人のページ記述言語に注目したのが、アップル創業者のスティーブ・ジョブスでした。
アップルは、レーザープリンターに二人のページ記述言語を使用し、更にプリンターの計算能力をパソコン並みにして高精度な印刷を可能にしました。
1985年改良されたページ記述言語は「PostScript」という名前で発表され、PostScriptを採用したアップルのプリンター「LaserWriter」が発売となりました。
PostScript は、プリンターメーカーを選ばないページ記述言語だったので、他のプリンターメーカーにも供給して広めていきました。
グラフィックスデザインに変革をもたらした「Illustrator」
二人がDTPシステムとして着目したのは「イラスト・図形作成ツール」でした。
手書きでの図形作成はコンパスや定規などを使い、正確な図形を書くには手間がかかりました。
そこでパソコンでもイラストや図形が簡単に書けるように作られたのが「Illustrator」だったのです。
Illustratorが発売、そして大好評
そんな Illustrator は1987年に一般用が発売されました。
「ペンツール」「楕円ツール」「拡大・縮小」など13種類の基本ツールのみでの出発でした。
しかし、ベジェ曲線が描けるこのソフトは評判を呼びました。
数式を用いて描くベジェ曲線では、ブレずにきれいな線を書くことができます。
そして Illustrator は、バージョンアップされるごとに機能が増え、クリエイターの要望に叶うものになっていきました。
DTPシステムを確立させた「Photoshop」
「PostScriptフォント」と「Illustrator」で、DTPシステムが整ってきたAdobe。
次に販売したのが、あの「Photoshop」です!
Photoshopは、トーマス・ノールとジョン・ノールの兄弟二人で開発したソフトウェアでした。
兄弟はAdobeに持ち込み、その価値を感じたAdobeは、1989年ライセンス契約を結び、1990年に発売されました。
パソコンで効率的に画像処理ができるPhotoshopは、広告やデザイン業界にも知られるようになり普及していきました。
Photoshop が加わったAdobeは、当初目指していたDTPシステムを確立させることができました。
2003年に発売された「Photoshop Creative Suite(Photoshop CS)」はPhotoshopやIllustratorなどのグラフィックスデザイン関連ソフトをまとめたパッケージ版でした。
OS間の文書ファイルの閲覧を容易にした「PDF」
パソコンのOSはWindows、Macなどあり「OS間で文書ファイルが開けない、読めない」などの問題がありました。
この問題を解決するべき開発されたのが、「PDF」です。
1992年PDFは誕生し、1993年Adobe DistillerとAcrobat Readerが販売されました。
その後1994年に「Adobe Acrobat Reader」を無料公開し、1995年ウェブ上での使用が可能とする「Netscape Navigator」用のプラグインを公開します。
これにより多くの人にPDFは知れ渡り浸透していきました。
その後、公的機関にも採用されるようにもなりニーズはぐっと増えることになります。
2008年には国際標準化機構(ISO)によりPDF1.7が規格され、PDFは文書形式のスタンダードとなりました。
Adobeの創設者の今
2000年、チャールズ・ゲシキは社長を、ジョン・ワーノックは最高経営責任者を退任しました。
2021年4月16日、チャールズ・ゲシキは81歳で逝去しました。
時代を変えた二人は自分たちが成しえたことに満足しているでしょうか?
まだまだやりたいこと、変えていきたいことがあったかもしれません。
ただ、二人が刺激を与え続けたデジタルの世界は、理想へと近づいていることは確かでしょう。
では、私は猫ちゃんのチラシ配ってきます
ちょっとチラシ見せてみい!
「年寄りで口うるさい猫飼いませんか?」
これ、捜索じゃなく譲渡のチラシじゃないか…!!
最後まで面倒みてニャーン!