メンターをやってみて逆に学んだこと
IT技術
はじめに
エンジニア歴10カ月の私にとうとうかわいい後輩くんができました!!
後輩くんは業界未経験だったこともあり私がなんとメンターに抜擢されたのでメンターとして学んだことを書いていこうと思います。
今回はメンターとしての心構え、指導の仕方、などについて書いていきます。
今メンターをやっている方、またはこれからメンターになる方の参考になれば幸いです。
そもそもメンターとは?
メンターとは新入社員や若手社員につく先生のような役割を担う人です。技術的な指導はもちろん精神的なサポートをするのもメンターの仕事です。
基本的には1対1でペアのような感じで進めることが多いです。「メンター制度」として新人教育のプログラムに取り入れている企業も増えています。
メンターとしての仕事内容
実際に私が行なったメンターとしての仕事について書いていきたいと思います。
今回の新人教育のカリキュラムでは、新人に1つのプロジェクト(研修用)に入ってもらいCRUD機能を一通り作るところをゴールとしました。
メンターの仕事としては大きく分けて「技術的サポート」と「精神面のサポート」がありますが、私が具体的に行なった仕事は以下のような感じでした。
技術的サポート
・新人のタスクのPRレビューを行いコードに関する指導を行う。
・新人が開発で詰まった時にアドバイスしてあげる。
精神面のサポート
・1日1回デイリーミーティングを設けて進捗確認やその他話を聞く。
・プロジェクトのSlackで話しにくいようなことは個人のDMでも会話してあげる。
それぞれの仕事においての注意点というのももちろんありますが、まず大前提としてメンターを担当するにあたって大事な心構えもあるのでまずはそこについて触れていきたいと思います。
メンターとしての心構え
真っ先に心構えに関して取り上げたのは、メンターの仕事の質よりも心構えの方が重要だと考えたからです。もちろん仕事の質も重要ですが心構えを間違うと新人の仕事効率も落ちてしまいますし、何よりメンター自身も精神的に疲弊してしまいます。これから何点かメンターとしての心構えをしっかり持った上で業務にあたっていきましょう。
メンターは完璧である必要はない
多くの人が悩みそうなところだと思います。メンターだからなんでも分かってないといけないし、新人にかっこいい姿を見せたいと思ってメンターのハードルを上げてしまう人も多いことでしょう。私も最初にメンターを任せてもらった瞬間はそうでした。
ですがそんなことはありません。メンターでも分からないことは分かりませんし、新人からの質問に対して必ずしも瞬時に正解を出してあげる必要もありません。詳しくは後述する「技術的サポート」についての解説で述べますが、大切なのは新人に寄り添ってあげて新人が成長できるように指導してあげること、また成長しやすい環境を作ってあげることです。完璧を求めてしまった結果、質問やPRが来ること自体が億劫になり新人とのコミュニケーションが減ったりすると本末転倒です。そうなっては新人の成長も遅れるしメンター自身も精神的に苦しくなってしまい誰も得しません。
私もメンターを引き受けた時はエンジニア歴10カ月ほどでまだまだペーペーでしたが、そんな私でもメンターをやり切ることができたので安心してハードルを下げてメンターに取り組みましょう。
メンターとして実際にやったこと
前述した通りメンターの主な仕事は新人の「技術的サポート」と「精神面のサポート」です。それぞれについて書いていきます。
技術的サポート
メンターの1番の仕事はなんといっても技術的サポートです。先輩として1番の腕の見せ所ではありますが冷静に対応しましょう。
私が心掛けていたことが2点ほどあるのでそれに関して書いていきます。
指示や指摘は明確に行う
まず「指示や指摘は明確に行う」に関してはメンター業務に限った話ではないかと思いますが新人教育においてはより重要です。相手は新人なので普通の人以上に分からないことだらけです、ぼんやりした指示を出してしまうと理解してくれないことが多々発生します。理解してくれていないだけならまだサポートしてカバーできますが、最悪なのは指示を間違えて認識して進めてしまうことです。こうならないようにも指示や指摘をする段階で具体的な指示を出しましょう。例えばタスクの指示を出す時は「ここまでやっといて」ではなく、「最終目標が〇〇までやることだから、最初xxからやって、次△△して最後〇〇まで持っていこう」みたいに指示を出してあげましょう。こういう指示を出しておけば指示と同時にこちらの思考回路も新人に伝わるので次回以降自ら考えて段取りできるようになり、後々メンター側も楽になります。
また会話をした最後に「わかった?」と聞いて新人に確認する人もいるかと思いますが、教育する上での会話の「わかった?」は不毛です。「何食べたい?」「なんでもいい」という会話くらい不毛です。上司から「わかった?」と聞かれたときに無意識に「はい」と答えがちなようにメンターへの返答にも「はい」と答えてしまうし、メンター側も新人がどこまで理解してくれているか把握できません。新人に確認する場合は「わかった?」と聞くのではなく、実際にタスクを進行させてみたり、図を描いて説明してもらって確認するなど何かしらの形でアウトプットしてもらうようにして確認しましょう。
聞かれた瞬間に分からなくても一緒に考えてあげる
次に「聞かれた瞬間に分からなくても一緒に考えてあげる」ということです。新人からエラーに関する質問を受けることはよくあります。基本的には自分がかつて戦ったエラーであることが多いので聞かれた瞬間に原因がなんとなく分かるものですが、たまに見慣れないエラーやバグに関して質問を受けることもあります。こんな時でも冷静に対処しましょう。
質問を聞いた瞬間に「うわー、知らねぇ、、、」と思うのではなく新人と一緒に考えて解決してあげましょう、最悪わかんなかったら自分も先輩に聞こうかなくらいの気持ちでいいです。一緒に考えてあげる事が大事である理由もあります。現役のエンジニアが実際にエラーに直面した際にどうやって対処するのか、その姿をリアルに見せてあげることができるからです。エラーログをどう読み取っているのか、どうやって検索しているのか、コードのどこを睨んでいるのかなど思った以上に新人に伝わる情報は多いです。その姿を見た新人がメンターのをマネして次回以降のエラーに対応してくれれば最高です。
精神面のサポート
次に精神面のサポートです。私個人としてはこっちの方が大事かなと思ってたりもします。
こちらのやり方は個人個人で違うので、新人の性格に合わせてやっていくことになるかと思いますが私が主にやっていたのは以下の通りです。
1日1回ミーティングを設ける
ミーティングといっても堅苦しいものではなく10分〜15分くらいのかなりライトなミーティングをしていました。
最初に進捗確認をして、詰まっていることや気になっていることはないかを聞いて、あと少し雑談をするなどしてました。新人の状況を確認する目的もありましたが、新人が私に対して話しかけやすい状況及び雰囲気を作ってあげる事も目的としていました。弊社の勤務形態がフルリモートであることもあり、ミーティングは常にオンラインでしたがこれでも効果は絶大でした。毎日カメラ越しですが顔を合わせて話すことで、ミーティング以外でのコミュニケーションも取りやすい雰囲気も作れました。リモートなので新人が質問する場合はまずslackで質問を投げかけるのですが、ここのハードルも下げてあげる事ができました。slackでのコミュニケーションはエンジニアにとって必須スキルなのでこれに対する抵抗がなくなるのはいい事です。新人にどんどん挑戦してもらって悪いところがあれば指摘してあげるのが最も早く成長させる方法なので、slackのコミュニケーションに限らずプログラムの技術においても挑戦しやすい環境を作ってあげるのもメンターの大事な役割です。
もちろんミーティングをすることだけが正解ではないと思いますし先ほども述べたように精神面のサポートのアプローチは個人個人で違ってくるかと思います。根本として大事なのは新人の子に寄り添って考えてあげることです。実際に私が行ったミーティングも新人の方から毎日話す機会が欲しいとの希望があったから設けた機会です。それぞれに合う方法を考えてあげましょう。
最後に
今からメンターをやる方へ、
気負わずに新人の成長を楽しむような気持ちでメンター業務にあたって欲しいと思います。
新人に寄り添って一生懸命指導してあげると自分が得られるものもあるので、メンター業務を全うして欲しいと思います。
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