顔文字を初めて使った人が知りたい!
コミュニケーションの歴史をざっくりと
まずは、人類におけるコミュニケーションが、どう成り立ってきたのかをざっくり調べました。
今から600万年ほど前にヒトは猿を卒業。
そして、280万年ほど前に道具を使い始めました。
さらには、30万年ほど前に言葉(のようなもの)を使い始めます。
もちろん当初は、複雑な言語など存在しませんでした。
しかし、仲間が死んだときに葬式をするなど、文化が生まれ始めたのはこのあたりからです。
この時点でのヒトの脳では、まだ神や数学などの抽象的な思考はできませんでした。
20万年前、我々の直接の祖先ホモサピエンスが登場します。
しかし、仮にこの時代に「現代人が行ったとしてもコミュニケーションは取れないだろう」と言われています。
象形記号が使われだす
現代人と同じような行動になったのは、おおよそ7万年前からだそうです。
現在の研究では、判明している限りで少なくとも今から8000年~9000年ほど前には、既に象形文字が生まれていたことが確認できています。
つまり、それ以上前の時代から文字やシンボル的な象形記号が使われていたと考えられています。
科学が誕生
そして、500年ほど前に科学が生まれ始めます。
その後、産業革命などを経て急速に文明が発展し、現代の暮らしの礎となりました。
言葉の誕生で人類は、自らの知識や考えを共有しあえるようになり、文字の誕生で後世へと知識を伝え、それを基にさらに深く発展した思考をすることができるようになりました。
初めて顔文字を使った人
文章というのは、あまねく感情が伝わりにくいものです。
思ったまま書くと素っ気なく伝わってしまうこともあり、逆に冗談で書いたものが本気に受け取られてしまったりすることもあります。
そのため、文章では伝えられない感情を表現するため、様々な顔文字が誕生しました。
初めて顔文字を使ったのは一体誰なのか?
では、本題の初めて顔文字を使ったのは一体誰なのか?
実は諸説あります。
- 1648年に書かれた詩人ロバート・へリックの詩「To Fortune」の第二行にスマイルマークが存在するという説
- 1862年のニューヨークタイムズ誌のリンカーン大統領の演説を書き起こした記事内に顔文字があるという説
- 1881年米国の風刺雑誌であるPuck誌にアスキーアートのようなものがあるという説
- カーネギーメロン大学でコンピュータサイエンスにおける自然言語処理について研究するスコット・ファールマン氏が1982年9月19日に送信したメールでスマイリーを使ったという説
スコット・ファールマン氏が顔文字の発明者
スコット・ファールマン氏
引用:ウィキペディア
これらの中で、スコット・ファールマン氏が顔文字の発明者として認知されているようです。
: - ) | 笑 |
: - ( | 怒 |
スコット氏は、これを受けて「良かったのか悪かったのかわかりませんが、これは私が世界にあげた贈り物です」 とコメントしています。
日本で使用されている絵文字
海外で主に使用される横向きの顔文字をエモーティコン(emoticon)、もしくはスマイリー(smiley)と呼びます。
それに対して、日本の場合は正位型の顔文字です。
例:(^○^)、(´・ω・`)、Σ(°Д°;)
日本語は、複雑な「ひらがな」や「漢字」を使用している都合上、全角の2バイト文字(半角は1バイト文字)を表現することが可能です。
そのため、多種多様な顔文字が発明されるに至りました。
日本最初の顔文字
日本で最初に使用されたのは、1986年6月20日。
ASCII NET(アスキーネット)というパソコン通信ホストにおいて、掲示板の管理人・若林泰志氏により (^_^) という顔文字を投稿したのが始まりとされています。
顔文字からemojiへ
栗田穣崇氏(くりたしげたか)により、NTT DoCoMoからメール内での感情表現のツールとして絵文字が開発されました。
栗田さんから始まった絵文字は「emoji」として今や世界に広まりました。
現在では、「Windows」や「Mac」「Android」「iOS」など、世界的なOSには標準装備されるまでに至りました。
まとめ
デジタルコミュニケーションツールの一つとして偶然発明された「顔文字」が、日本人の手により「絵文字」として開発され、そして世界へと広まりました。
人間はコミュニケーションを取りながら発展し、コミュニケーションを取ることで悠久の時代を生き抜いてきました。
人工知能が話題になる昨今で、今後ヒトがより高度なコミュニケーションを取ることが可能になり、いずれ人間は人間の限界と想像を超え、まだ見ぬ更なる発展を遂げることを期待して止みません。
こちらの記事もオススメ!
2020.07.27IT・コンピューターの歴史特集IT・コンピューターの歴史をまとめていきたいと思います!弊社ブログにある記事のみで構成しているため、まだ「未完成状態」...
2020.07.27IT偉人の誕生日特集現在のITがあるのは、「IT偉人」のおかげ!そこで今回は、IT偉人の誕生日をまとめていくことで、時代の流れを追えるよう...