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  • TCP/IP を発明したビントン・サーフ氏の功績
  • TCP/IP を発明したビントン・サーフ氏の功績

    メディアチームメディアチーム
    2019.10.18

    ITエンタメ

    なんでインターネットに繋がるの?

    にゃんこ師匠 にゃんこ師匠
    「インターネット」で便利になったことといえば?
    ミツオカミツオカ
    買い物ができたり、天気株価スポーツの結果とか、スマホさえあればいつでも情報を得られることですかね!
    にゃんこ師匠 にゃんこ師匠
    ミツオカの好きなSNSブログとかで、世界中に情報を発信することもできるしな!
    ミツオカミツオカ
    そういえば…PC・スマートフォン・家電とか、種類やメーカーが違うのに、なんでインターネットに繋がるんですか?
    にゃんこ師匠 にゃんこ師匠
    ほほー…いい所に目がつくな!それはな「通信の規約(プロトコル)」があるからじゃ!

    TCP/IP とは

    タブレット、PC、スマートフォン、家電製品。

    機器の種類やメーカーが違っていても、インターネットになぜ繋がるのか?

    それを可能にするのは、通信の規約(プロトコル)があるからです。

    数あるプロトコルのうち TCP/IP は、機器間の接続にほぼ欠かせないプロトコルで、デファクトスタンダード(事実上の標準)になっています。

    ビントン・サーフ氏


    ビントン・サーフ氏

    引用:ウィキペディア

    開発者は、インターネットの父と言われている ビントン・サーフ氏 と ロバート・カーン氏

    本記事では、ビントン・サーフ氏の功績 TCP/IP 開発の背景についてご紹介していきたいと思います。

    【TCP/IP】
    通信のプロトコルで、 TCP と IP のプロトコルを合わせた言葉になります。

    TCP

    ホスト(PC、Webサーバー)間の通信が確実に届くよう信頼性を確保するためのプロトコル。

    一度に送るデータのバイト数を、データの送信前にホスト間で確認し合い、データの送信を行っています。

    データは、小分けにし(小分けにしたデータは、パケットと言います)、番号を割り当てます。

    データ受信側にて、通信のロスで届いていないパケットの番号が確認できた場合、送信側に届いていないことを伝え、欠けている番号のデータを要求します。

    これにより、通信の信頼性を確保します。

    【UDP】
    TCPとは別にUDPというプロトコルがあります。UDPは、TCPと違いデータ送信前に相手のノードとやりとりは行わず、一方的にデータを送付します。音声や映像など即時性を求められる通信や、少量のデータを転送するアプリケーションは、UDPが使用されることが多いです。

    IP

    PCやサーバーに割り当てるアドレスについてのプロトコル。

    実社会でも手紙などを送る際に宛先や送り元の住所を書くように、パケットにもアドレスの情報が入っています。

    IPのアドレスは、2の32乗の数字からなり、全部で約42億個のアドレスがあります。

    そして、インターネットが普及するとアドレスが足りなくなる恐れがあることから、IPv6が開発されました。

    IPv6は、2の128乗の約340澗(1澗は1兆×1兆×1兆)個のアドレスがあります。

    ビントン・サーフ氏のTPC/IP開発の背景

    ビントン・サーフ氏のTCP/IP開発を紹介するには、世界初のパケットネットワークである「ARPANET(アーパネット)」について説明する必要があります。

    ARPA(Advanced Research Projects Agency:高等研究計画局)が一般公募で、様々な研究の資金提供の一つとして開始されたプロジェクトが「ARPANET」で、1967年に研究が開始されました。

    【ARPANET】
    世界で初めて運用されたパケット通信コンピュータネットワークであり、インターネットの起源でもある。アメリカ国防総省の高等研究計画局が資金を提供し、いくつかの大学と研究機関でプロジェクトが行われた。

    1969年10月にARPANETは、4つの拠点を電話回線でIMP(ルータの前身)という機器を繋いで運用を開始します。

    4つの拠点とは、『ユタ大学』『カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)』『カリフォルニア大学(UCSB)』『スタンフォード大学』です。

    ビントン・サーフは、UCLAに当時在籍しており、大学院生として参加していました。

    最初の送信メッセージは「login」

    最初の送信メッセージは「login」でした。

    しかし、途中でシステムがクラッシュし、届いたのは「lo」の二文字だけでした。

    ホストコンピューター同士を結ぶプロトコロルとして、当時は、NCP(Network Control Program)を使用していました。

    この頃、いろいろな場所でパケット通信のネットワークが運用されるようになりましたが、異なるネットワークとの接続は当時できませんでした

    ゲートウェイにパケットを送ることを考えたロバート・カーン

    1972年、ARPAに在籍していたロバート・カーン氏は、この問題に取り組みます。

    今までは同じネットワーク同士の通信なので、直接ホストにパケットを送りました。

    異なるネットワークに送る場合は、ゲートウェイという機器にパケットを送ることを考えます。

    ゲートウェイが異なるネットワークの違いを吸収して、送られてきたパケットを中継し、相手のホストに届けます

    TCPの完成

    1974年、ロバート・カーン氏とビントン・サーフ氏は「A Protocol for Packet Network Interconnection」(パケットネットワークの相互接続プロトコル)という文書を発表します。

    この文書のプロトコルが、TCP/IPの原形になります。

    同年、「異なるネットワーク同士を繋ぐインターネット」を実現させるためのプロトコルが完成します。

    そのプロトコルは、TCP(transmission control protocol)と名付けられました。

    TCPは当初、現在のIPの部分も機能を有していました。

    ルーターがこれらの処理を行うと負荷が高くなるため、データの送信に使用するアドレスの仕様はIPが受け持ち、ホスト間の再送制御等はTCPが受け持つようになります。

    ARPANETのTCP/IPへの切り替えが完了

    ビントン・サーフ氏は、1976年から1982年の間に、国防高等研究計画局のDARPAでTCP/IPの研究・開発・計画に携わります。

    1977年、ARPANETと他のネットワークをゲートウェイで接続し、通信試験を実施。

    1つのパケットも欠落することなく見事成功

    1981年1月1日、ARPANETのプロトコルTCP/IPへの切り替えが完了します。

    ビントン・サーフ氏の現在

    にゃんこ師匠 にゃんこ師匠
    ビントン・サーフ氏は、1982年DARPAを去り、通信企業MCIで商用電子メールサービスであるMCI MAILの開発を指導したんじゃ
    ミツオカミツオカ
    その後、2005年9月8日にGoogleのチーフインターネットエバンジェリスト(伝道師)として採用され、世界中を飛び回っているそうですね!
    にゃんこ師匠 にゃんこ師匠
    そして、現在のビントン・サーフ氏の構想には、太陽系までインターネットを拡張しようとしているんじゃ
    ミツオカミツオカ
    インターネットの初期には、これだけ普及するってビントン・サーフさんは考えていたんでしょうかね…
    にゃんこ師匠 にゃんこ師匠
    そうじゃな…まあ、未来というのは予測がつかんものじゃ。じゃが、技術が進歩し、便利になるのは間違いない!ワクワクだな!

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