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  • 【第2回】Spring bootで運動記録をDBに記録してみた(DB作成編)

    あっきー(エンジニア)あっきー(エンジニア)
    2021.12.22

    IT技術

    【第2回】Springbootを使って、DBとの連携システムを考える

    前回は簡単な画面表示をするところまで説明しました。

    今回はDB(データベース)の設定をしていきたいと思います。

    DBにもいろいろと種類はありますが、

    まずは手間が少ない 「h2 database」 を利用してみたいと思います。

    前回の記事はこちら

    【第1回】Spring bootで運動記録をDBに記録してみた(準備編)2021.11.16【第1回】Spring bootで運動記録をDBに記録してみた(準備編)【第1回】Springbootを使って、DBとの連携システムを考えるSpringbootとDBの連携をどういうふうに設...

    h2 databaseでDBを作成する

    pom.xmlの設定

    前回の記事で、DBを利用するためにプロジェクト作成時に

    「JDBC API」 と 「h2 database」 をライブラリ指定したかと思います。

    指定してあればpom.xmlに以下の記述がされているはずです。

    もし無ければ追記してください。

    1<dependency>
    2    <groupId>org.springframework.boot</groupId>
    3    <artifactId>spring-boot-starter-jdbc</artifactId>
    4</dependency>
    5
    6<dependency>
    7    <groupId>com.h2database</groupId>
    8    <artifactId>h2</artifactId>
    9    <scope>runtime</scope>
    10</dependency>

    application.ymlの設定

    次にapplication.ymlにDB設定をしていきます。

    1spring:
    2  datasource:
    3    driver-class-name: org.h2.Driver
    4    url: jdbc:h2:mem:testdb;DB_CLOSE_DELAY=-1;DB_CLOSE_ON_EXIT=false
    5    username: sa
    6    password:
    7    initialization-mode: always

    「spring.datasource」 に一通りの設定を記述しています。

    「driver-class-name」 でドライバのクラス名を指定してます。

    urlにはDBの種類、DB名とオプションを記載してあります。

    今回は 「jdbc:h2:mem:testdb;」 でh2にtestdbという名前のDBを

    mem指定でインメモリデータベースとして準備しています。

    インメモリデータベースはSpringboot起動中に使えるメモリ上のデータベースです。

    この設定だと、Springbootを停止するとメモリは破棄されます。

    インメモリの場合、通常h2は接続が切れるとデータベースをドロップします。

    それを防ぐために「DB_CLOSE_DELAY=-1;」追記します。

    また、「DB_CLOSE_ON_EXIT=false」

    VM終了時の自動データベースクローズを無効にしています。

    あとは接続するためのusernameとpasswordを設定します。

    「initialization-mode: always」については後で説明します。

    h2コンソールの設定

    h2コンソールを利用することによって、DBの確認がしやすくなります。

    application.ymlに以下を追記します。

    1spring: 
    2 datasource:
    3(中略)
    4
    5 h2:
    6    console:
    7      enabled: true
    8      path: /h2-console

    「spring.h2.console」に一通りの設定を記述しています。

    「enabled」は、コンソールの利用有無を設定しています。

    trueなら利用、falseなら利用しない、となります。

    「path」は、H2コンソールを表示するURLパスとなります。

    上記のように「path: /h2-console」と設定した場合、

    ローカル起動して「http://localhost:8080/h2-console」にアクセスすると

    h2コンソールが表示されます。

    h2コンソールの設定

    この画面にapplication.ymlで設定した情報を入力して

    「Connect」を押すとDBの状態が見れます。

    今はまだDBの定義もしていないので、この画面が見えるだけで良いです。

    DBのテーブルを準備する

    次にDBのテーブルを準備します。

    いくつか方法がありますので、順番に紹介していきます。

    JPAによるテーブルの設定

    application.ymlに「spring.jpa.」からの設定を追記します。

    これによってSQLのお手伝いをしてくれる設定を取り込みます。

    1spring:
    2 (中略)
    3  jpa:
    4     show-sql: true
    5     hibernate:
    6       ddl-auto: cleate

    「show-sql」をtrueにすると、生成されたSQLがコンソール等で表示されるようになります。

    「hibernate.ddl-auto」を「cleate」に設定しておくと

    「@entity」で定義されたクラスを読み取って、

    自動的にクラス名のテーブルで、変数をカラムとして作成してくれるようになります。

    例えばクラス名がProgramで、その中に変数名id、nameがあるとします。

    このクラスに@Entity アノテーションを付けて起動すると、

    カラムidとnameが存在するprogramテーブルが自動的に作られます。

    1<クラス例>
    2@Entity
    3public class Program {
    4    @Id
    5    private Long id;
    6        
    7    private String name;
    8    
    9    public Long getId() {
    10            return id;
    11    }
    12・・・(以降は略)

    この時 show-sql を設定していると、起動時に以下のようなログが表示されるので、動きがわかりやすいです。

    1<コンソールログ>
    2Hibernate: drop table if exists program CASCADE 
    3Hibernate: create table program (〜・・・

    schema.sqlによるテーブルの設定

    次に「schema.sql」を利用したテーブル設定の紹介です。

    先に記述していたinitialization-mode: always」をapplication.ymlに設定すると、

    起動時に決められた配置にあるSQLファイルを読み込んでくれるようになります。

    (前述の記載例を参照)

    読み込むために schema.sql という名前のファイルを

    resourcesディレクトリ直下に配置し、

    その中にCREATE文など必要なものを記載していきます。

    1CREATE TABLE IF NOT EXISTS program (
    2     id IDENTITY NOT NULL PRIMARY KEY,
    3     name VARCHAR(255) NOT NULL,
    4     unit VARCHAR(255) NOT NULL,
    5     programset BOOLEAN,
    6     updatetime TIMESTAMP DEFAULT NOW() NOT NULL
    7);
    8
    9CREATE TABLE IF NOT EXISTS achievement (
    10    achievement_id IDENTITY NOT NULL PRIMARY KEY,
    11    program_id NUMERIC NOT NULL,
    12    practice_num NUMERIC NOT NULL,
    13    practice_set_num NUMERIC,
    14    practice_time TIMESTAMP DEFAULT NOW() NOT NULL,
    15    update_time TIMESTAMP DEFAULT NOW() NOT NULL
    16);

    設定の仕方によっては起動のたびに呼ばれるので重複エラーが起きないように

    「CREATE TABLE IF NOT EXISTS 〜」としておくと良いです。

    (記載されているテーブル名が存在しなければテーブルを作る、という意味です)

    また「data.sql」という名前のファイルを上記と同じところに配置し、

    中身にINSERT文を記載しておくことによって

    起動時にデータを入れてくれるようになります。

    1-- program
    2INSERT INTO program(name, unit, programset) VALUES ('腹筋', '回', true);
    3INSERT INTO program(name, unit, programset) VALUES ('背筋', '回', true);
    4INSERT INTO program(name, unit, programset) VALUES ('ランニング', 'm', false);
    5INSERT INTO program(name, unit, programset) VALUES ('てすと', 'テスト', false);
    6
    7-- achievement
    8INSERT INTO achievement(program_id, practice_num, practice_set_num) VALUES (1, 30, 3);
    9INSERT INTO achievement(program_id, practice_num, practice_set_num) VALUES (2, 30, 3);
    10INSERT INTO achievement(program_id, practice_num) VALUES (3, 1500);

    上記テーブル設定についての注意点

    では「ddl-auto」を有効にしつつ、「schema.sql」を設定した場合はどうなるでしょうか?

    この場合で起動すると、「schema.sql」「data.sql」が実行されてテーブルとデータが出来るも、

    そのあとに「ddl-auto」の機能で一度テーブルを消してから

    @Entityの情報を読み取ってテーブルを作る、

    といった動きになり、「schema.sql」「data.sql」は意味が無くなります。

    ですので、用途に合わせてどのようにテーブルの準備するかは検討しておくと良いでしょう。

    今回は schema.sql での実装

    今回はSQLの勉強も兼ねて、「schema.sql」でテーブル準備をしたいと思います。

    SQLの中身は上記の例で記載したとおり、「program」「achievement」の2テーブルを作成し、

    「data.sql」に記載したデータを初期値として起動時に登録する形で進めます。

    そのために今の「ddl-auto」の設定を「cleate」から「none」に書き換えて無効にします。

    「ddl-auto」が有効の時の勉強も別途する予定なので、記述自体はひとまず残しておく方向です。

    起動してh2コンソールでテーブルを確認する

    では、上記の「schema.sql」「data.sql」を準備した状態で起動してみます。

    起動後、h2コンソールを開きます。、データが入っていればOKです。

    起動してh2コンソールでテーブルを確認する

    先に書いた通り、application.ymlに記載した情報を入力して、Connectボタンを押します。

    画面が切り替わり左側のサイドメニューにtestdbのデータベース名があり、

    「schema.sql」で記載したテーブル名があればOKです。

    「data.sql」もあればそこで記載したレコードが反映されているか、

    真ん中のテキストエリアにSQL文を書き込んで、「Run」ボタンを押して実行してみてください。

    ひとまず、「SELECT * FROM PROGRAM」で、PROGRAMテーブルの中身を見てみます。

    SQLの結果、正常にデータが表示されていればOKです。

    PROGRAMテーブルの中身

    さて、これで最低限のDBの準備が出来ました。

    次からはこのDBを利用して、画面に表示したりデータの変更をしたりしていきたいと思います。

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