1. HOME
  2. ブログ
  3. ITエンタメ
  4. Eメールの父「レイ・トムリンソン」こんなに広まると思わなかった@物語
電子メールの父と呼ばれたレイ・トムリンソンも世界中に広まると思わなかった@のメールアドレス

Eメールの父「レイ・トムリンソン」こんなに広まると思わなかった@物語

Eメールの「@」を考案したレイ・トムリンソン

ミツオカミツオカ
師匠、ももさんにメール送っておきました~!
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
お、さすがミツオカ!
そういえば、ももさんは momo@xxx.xx.xx だったっけ…?
ミツオカミツオカ
そういえば、なんでメールには「」って入ってるんですか?
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
それはな、Eメールを開発した、レイ・トムリンソンのアイデアなのだ
ミツオカミツオカ
へー!
「@」のおかげでドメイン名とアカウント名がわかりやすいですよね
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
よし、ではEメールの話をしていこうかの!

レイ・トムリンソンが入社したBBNはネットワーク通信開発の最先端だった

レイ・トムリンソンが入社したBBNはネットワーク通信開発の最先端だった

音響技術から始まったBBN

1967年、レイ・トムリンソンはBBN(BOLT Beranek and Newman)に入社します。

のちに BBN Technologies となるこの会社は、1948年に音響コンサルティング会社として始まり、国際連合ニューヨーク本部のアセンブリー・ホールの音響設計のコンサルティングなどを手掛けてきました。

BBNは1957年、マサチューセッツ工科大学リンカーン研究所より、准教授であったジョゼフ・カール・ロブネット・リックライダーを副社長として招きました。

そして、1958年にコンピューターを導入し、道路や航空機の騒音についてのコンピューターモデルを開発するようにもなりました。

インターネットの元となるARPANETの開発

リックライダーは、「BBN」から1963年ARPAの情報処理技術部の部長となりコンピューターネットワークの概念を提唱しましたが、在任中には計画は実行されませんでした。

その後、彼の意志を継いだロバート・ティラーら部下たちによって研究は続けられ、1966年に国防高等研究計画局の「ARPA」から資金を受けて、大学や研究機関に呼び掛けてネットワーク通信開発のプロジェクトが本格的に立ち上がりました。

このプロジェクトに「BBN」は「ARPA」と請負契約し、開発に大きく関わるようになります。

こうして研究は進み、カルフォルニア大学なども参加したネットワーク実験を行い、無事成功しました。

こうして1969年、4つの大学を結ぶネットワーク「ARPANET(アーパネット)」が誕生しました。

「ARPANET」は世界で初めてのパケット通信コンピューターネットワークを運用したことでも有名です。

レイ・トムリンソンも入社後、「ARPANET」であらゆる開発をするようになります。

にゃんこ師匠にゃんこ師匠
「BBN」はあのケネディ大統領暗殺事件に関する口述録音機用の録音テープの音声解析もしたことがあるそうだ
ミツオカミツオカ
すごい!
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
それから「BBN」が関わった「ARPANET」のパケット通信とは、データをまずパケットと呼ばれる単位に分解して送り、データがたどり着いたら元の状態に復元される仕組みなのだ
ミツオカミツオカ
パケットはこの時から生まれたのですね
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
「ARPANET」は他にもルータの元となるIMPなど、今のインターネットに欠かせないものを開発していたのだ

何を送ったのか覚えていない初めてのEメール

何を送ったのか覚えていない初めての電子メール

ARPANET でレイ・トムリンソンは、まず「BBN」で使用されているコンピューター「PDP-10」用のOSTENEXの開発に他のメンバーと共に携わりました。

次に「TENEX」を使用し、ARPANET によってファイルを転送する「CPYNET」を開発しました。

その後メッセージ送信ができるプログラムSNDMSGに「CPYNET」のコードを書き込み、他のコンピューターへのメッセージを送るようにしたのでした。

当時のコンピューターは大型で、一つのコンピューターを複数のユーザーで共有し、そのひとつのコンピューター内でのメッセージの送信はすでにできるようになっていました。

しかし1971年、レイ・トムリンソンは2台の異なるコンピューター間でメッセージを送信することに成功したのでした。

「@」をメールアドレスに採用

この初めてのメッセージ送信時に「@」を使ったメールアドレスを使用し、Eメールのシステムができあがりました。

「@」を使ったのは、ローカルマシンからのメッセージなのか、他のコンピューターからのメッセージなのか識別したかったからです。

また「@」は、名前では使われない記号だったため、使用するのに支障のない記号でした。

場所を表す意味のある「at」を意識して「@」にしたとも言われています。

にゃんこ師匠にゃんこ師匠
実は…
レイ・トムリンソンは実験でどんなメッセージを送ったのか覚えていなかったのだ
ミツオカミツオカ
えっ、適当にキーボードを打ったのですか?
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
うむ、おまけに自分では大したことをしたとは思ってなくて、同僚には当初「我々が取り組むべきことではないから口外しないでくれ」と頼むほどだった。
ミツオカミツオカ
彼にとっては開発の過程の一つだったのですね…
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
そして、1975年にはEメール利用者が1000人を超えるまでに成長するのじゃ…

インターネットの普及とともに広がったEメール

インターネットの普及とともに広がった電子メール

レイ・トムリンソンが開発したEメールは、利便性の良さから「ARPANET」だけではなく、他でも使いたいという声が上がり、「IBM」などもEメールシステムを作るようになりました。

1980年代になるとネットワークは「ARPANET」だけではなく、「BITNET」や「NFSNET」も始まり、異なるネットワーク間でもメールのやり取りもできるようになっていきました。

にゃんこ師匠にゃんこ師匠
Eメールは「mitsuoka@abc.com」のメールアドレスにメッセージを送る場合、郵便で例えると、abc町にいるmitsuokaさんに郵便を送りますよというところかな
ミツオカミツオカ
efg町の郵便局で投函しても、郵便はabc町の郵便局に送られて、mitsuokaさんに配達されるように、Eメールも送られていくのですね

人々の生活が変化

「@」を使用したメールアドレスも多くの人に利用されるようになり、1982年「@」は、Eメールの標準規格「RFC822」に取り入れられました。

1990年代に入ると、政府や教育機関など利用範囲が狭かったインターネットも、MacWindowsのパソコンの普及とともに、会社や個人でも利用する人が増えていき、Eメールでのメッセージのやり取りも盛んになりました。

CcやBccで一斉に多くの人に送信できるようになり、メーリングリストでは更にグループ内でのメール送信が簡単になり、「Cc」で誤って送って他の人にメールアドレスが知られるようなことも防止することができました。

にゃんこ師匠にゃんこ師匠
Eメールをキッカケにして、「メル友」という言葉も生まれたな!
ミツオカミツオカ
それだけ、ネット上だけの非対面のコミュニケーションが多くなっていったということですよね
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
そうじゃな!
今では当たり前のEメールで大したことがないように感じるが、当時は人々の生活に大きな変化をもたらしたんじゃ

インターネット殿堂入りでも、謙虚さは変わらず

インターネット殿堂入りでも、謙虚さは変わらず

このようにEメールは盛んに使用されるようになりましたが、レイ・トムリンソンは次第に多くなるEメールのスパムの量には辟易していました。

Eメールを悪用したり誤用したりする人によって、Eメールが非難されることに失望しますが、彼はすでにEメールの開発からは離れ、どうすることもできませんでした。

レイ・トムリンソンは2012年にインターネットの殿堂入りを果たしました。

インターネットの殿堂とは、インターネットソサエティ(ISOC)によりインターネットの発展と進歩に大きく貢献した人に賞を授与することです。

しかしレイ・トムリンソンは、インタビューで

あなたは、モール(モールス符号の発明者)、ベル(電話の発明者)、マルコーニ(無線通信の発明者)の後に続く人物になるだろうか

と問われ、

(進歩の)ペースは、あなた挙げた(人物が登場して)以後、ものすごく速くなっている。つまり、どの進歩も前の進歩のすぐ後に起こっており、次の進歩があまりにもすぐにやって来るため、一つ一つの進歩が目立たなくなっている。ごくわずかの人物しか人々の記憶には残らないと思う

と謙虚に答えています。

確かに現在では LINE や SNS で連絡やコミュニケーションをとるようになり、Eメールを使うことは少なくなりました。

しかしレイ・トムリンソンの名前は憶えていなくても、「@」を見るたびにEメールの存在を感じ、その流れから今のコミュニケーションツールがあることを感じるでしょう。

レイ・トムリンソンは2016年3月に74歳で亡くなりました

偉大な発明をした偉人でありながらも、あくまでも謙虚で優しく、2人の娘に愛された人物でした。

ミツオカミツオカ
インターネットが普及してからは特に進歩は速いですね
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
1年前にできなかったことも次の年にはできている。
1年で10年進む業界と言われているな!
ミツオカミツオカ
技術者としては一つ作ったからと満足できないですね
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
うむ、そうだな。
それを改良したり新しいものをまた作ったりしないといけないからな!
ミツオカミツオカ
それでも最初の一歩があればこそですね
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
今までの技術の蓄積から新しいものが生み出されていくからな
ミツオカミツオカ
それでは技術者に感謝しながら、メールを送りますか
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
うむ。。。ん!?
どこに送るのじゃ?
ミツオカミツオカ
実家のおばあちゃんにです
スマホが使えなくて…
にゃんこ師匠にゃんこ師匠
それはいいことだ!
まだまだEメールは必要じゃな!

書いた人はこんな人

もも(メディア部)
もも(メディア部)
「好きなことを仕事にするエンジニア集団」の(株)ライトコードです!
ライトコードは、福岡、東京、大阪の3拠点で事業展開するIT企業です。
現在は、国内を代表する大手IT企業を取引先にもち、ITシステムの受託事業が中心。
いずれも直取引で、月間PV数1億を超えるWebサービスのシステム開発・運営、インフラの構築・運用に携わっています。

システム開発依頼・お見積もり大歓迎!
また、WEBエンジニアとモバイルエンジニアも積極採用中です!

ご応募をお待ちしております!

関連記事

採用情報

\ あの有名サービスに参画!? /

バックエンドエンジニア

\ クリエイティブの最前線 /

フロントエンドエンジニア

\ 世界を変える…! /

Androidエンジニア

\ みんなが使うアプリを創る /

iOSエンジニア