
ラスムッセン兄弟が作ったグーグルマップの軌跡
2022.04.28
グーグルマップは便利

来月の「にゃんこ師匠と考えるITの未来 in 鳥取」の日程はどうしますか?


あ、近くに「ねこカフェ」がありますね


にしても、グーグルマップはナビにもなるし、観光にも役立つ便利なツールですね!

ラスムッセン兄弟のマッピング技術により誕生したグーグルマップ

Where 2 Technologies
グーグルマップの元となるものは、オーストラリアのシドニーの「Where 2 Technologies」という会社で開発されました。
開発者は、「ラース」と「イェンス」のラスムッセン兄弟が開発しました。
二人が開発したのは、ダウンロードしてインストールするデスクトップタイプのC++言語のマッピングアプリケーションでした。
会社はこのアプリケーションをグーグルに売り込むことにしました。
が…、グーグルはその技術を認めながらも「ウェブアプリケーションであること」を求めたのです。
そこでウェブアプリケーションに改良し、更にサービスを発展させるため、会社をグーグルに売却しました。
そして、ラスムッセン兄弟は他の会社のメンバーとともにグーグルマップ開発チームのスタッフとなりました。
Keyhole
同時にグーグルは、「Keyhole」という会社にも注目していました。
Keyholeは、衛星写真や航空写真をもとにした3次元のデジタルデータを作っていました。
グーグルは、Keyhole を買収するとともに創業者である「ジョン・ハンケ」もグーグルマップ開発のスタッフとしました。
グーグルマップが誕生

2社の技術が合わさり、2005年2月グーグルマップが誕生しました。
誕生したグーグルマップは、拡大や縮小、ドラッグ移動しても、画面を切り替えることなく見ることができました。
当時としては革新的な操作性でした。
これは、Ajax(Asynchronous JavaScript+XML)の非同期通信を採用することで実現できた技術です。
グーグルアースの誕生
同年4月には「衛星写真」「経路探索」サービスが始まります。
6月には上空から見ているようなリアルな地図のグーグルアースも加わりました。
そしてパソコンだけではなく、スマホ、タブレットとデバイスも広がっていきます。




ページが更新されるまで待ってイライラすることがなくなるのはいいですね
たゆまぬ努力と技術により生まれたストリートビュー

2007年5月、「ストリートビュー」が開始されました。
まるでその場所を歩いているような感覚になるストリートビューは革新的なサービスでした。
同時に、世界中をくまなく回るという途方もない計画の上、生み出されたものでもあります。
世界中をくまなく回るという途方もない計画
まずは、車道を制覇していきました。
通行者目線での映像が必要なため、車の上にカメラを載せ、道路を走り撮影します。
高品質のカメラは360度全方位を撮り、GPSで位置を記録し、レーザーで建物などの形状を記憶します。
撮影された画像はアルゴリズムにより自動解析され、写った番号などから住所を特定し、あらゆる企業や店の名前も認識しマップへと反映されていきます。
このアルゴリズムは改良が重ねられ、画像から読み取る情報量は増えていきました。
ストリートビューの人気大爆発

見たことがないものを世の中に提供し、ストリートビューは次第に人気を博します。
それにより次の一手は、車では行けないような場所を制覇すること。
来るまでは無理な場所には、「バイク」や「自転車」「手押し車」に機材を載せて撮影しました。
それでも行けない場所には、ストリートビュートレッカーを背中に背負って歩きます。
それにより、山道などの険しい道の撮影も可能となりました。
世界の地理情報を整理
その後、世界中のありとあらゆるものを見ることができるサービスに進化しました。
世界遺産をはじめ、世界中のそこでしか見られない景色も、PCやスマホの前で見ることが出来るようにしてしまいました。
そして、毎日のように、ユーザーの感動を生み出しています。
なぜグーグルがそこまでするのか?
それは、世界の地理情報を整理するためという、壮大な目的があったからでした。




グーグルマップは進化をし続ける

日本でのグーグルマップは、2005年7月から始まりました。
ゼンリン地図の協力もあり、日本特有の住所の表示にも対応して見やすい地図となりました。
日本が初めてのサービス
開始以来多くの人に使用され、より便利なサービスが求められるようになり、日本で生まれた「機能」もできました。
たとえば、2015年に始まった「グーグルマイビジネス」。
これは、事業者が会社の情報や写真を載せ、「ローカルガイド」ではユーザーがクチコミできるようにしています。
お店の位置を表すラウンドマップをクリックすればそのお店の写真や情報が見られるようになったのは、実は、日本が最初です。
地下街などの地上以外の地図も表示されるインドアのサービスを始めたのも日本でした。
災害にも対応するグーグルマップ

また、グーグルマップには、災害が起きると地図上にアラームが表示される機能があります。
災害シートを開くことにより、災害についての情報が得られるようになっています。
また2011年の東日本大震災での災害状態を記録し、ストリートビューで見ることができるようになっています。
地震の記憶が風化しないようにしているのです。
未来へのキオク
それだけではなく、「未来へのキオク」というプロジェクトでは震災前に撮影された写真や動画を投稿してもらい公開したり、過去のストリートビューでも見られるようにしたりしています。
失った風景をまた見ることができ、被害にあった人たちの心へ寄り添うものとなっています。
これをきっかけに2014年にタイムマシン機能が追加され、他の場所でも過去に撮影されたストリートビューも見られるようになりました。
2020年グーグルマップは刷新され、地図は見やすいデザインとなり、ナビ検索と経路案内も効率的で、保存機能も加わり自分仕様にもできます。
10年後、20年後、もしかしたら月の地図を作っているかもしれませんね。
今後も、生活に密着するサービスになるであろうグーグルマップ。
グーグルマップは進化し、私たちの生活をますます便利に豊かにしていくことは間違いありません!

「にゃんこ師匠と考えるITの未来 in 佐賀」の行程表できました!

場所が違うのでやり直し!
ちなみに、なぜケーキ屋が途中に入っておる??

クチコミが多かったので付け加えておきました!


ごちです。



ケーキでよろしいですね!!!
10個でも20個でも買ってきます!!!
書いた人はこんな人

- 「好きを仕事にするエンジニア集団」の(株)ライトコードです!
ライトコードは、福岡、東京、大阪の3拠点で事業展開するIT企業です。
現在は、国内を代表する大手IT企業を取引先にもち、ITシステムの受託事業が中心。
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