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  • Pytorchを使ってYOLOv3で物体検出をしてみた!【機械学習】
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    メディアチームメディアチーム
    2020.06.23

    IT技術

    Pytorch(パイトーチ)とは?

    今回は、Pytorch(パイトーチ) を使って、YOLOv3で物体検出してみたいと思います!

    どんなものができるの?

    最終的に目指すはこんなイメージです。

    Pytorch(パイトーチ)は、2016年にリリースされた、比較的新しいディープラーニングのフレームワークです。

    Anaconda仮想環境の作成

    いつものように、Anaconda 仮想環境を作成して動かしていきます。

    仮想環境の作成

    AnacondaPrompt を起動し、「pytorch」という名前の仮想環境を新規作成します。

    1conda create -n pytorch python=3.7

    作成を進めて良いか聞かれますので、「y」を返答します。

    1:
    2:
    3Proceed ([y]/n)? y

    環境ができたか確認

    環境ができたかどうか、conda infoコマンドで環境一覧を確認します。

    1(base) C:\Users\k>conda info --envs
    2# conda environments:
    3#
    456pytorch F:\Anaconda3\envs\pytorch
    78

    ソースコードのダウンロードとパッケージのインストール

    次に作成した仮想環境を起動して、ソースコードのダウンロードと、パッケージ(Pytorch など)のインストールを行います

    仮想環境の起動

    先ほど作った pytorch環境を、conda activateコマンドで起動します。

    1conda activate pytorch

    pytorch のインストール

    pytorch をインストールします。

    1pip install torch===1.4.0 torchvision===0.5.0 -f https://download.pytorch.org/whl/torch_stable.html

    お使いの環境ごとに、pytorch のインストールコマンドがありますので、詳しくはpytorch公式サイトからご自身の環境を選択して、コマンドを確認ください。

    【公式サイト】
    https://pytorch.org/

    ソースコードのダウンロード

    git cloneコマンドで、ダウンロードしてきます。

    1git clone https://github.com/eriklindernoren/PyTorch-YOLOv3

    「PyTorch-YOLOv3」というフォルダが新たに作成されます。

    gitコマンドが使えない場合

    gitコマンドが使えないからは、以下のサイトからzipファイルでダウンロードして展開してください。

    【Github】
    https://github.com/eriklindernoren/PyTorch-YOLOv3

    追加パッケージのインストール

    pytorch 以外で、ソースコードで使われているパッケージをインストールします。

    1pip install numpy matplotlib terminaltables pillow tqdm

    tensorflow は2系だと動かない箇所があるので、「1.14.0」をインストールします。

    1pip install tensorflow==1.14.0

    weights、学習用画像、ラベルファイルなどの準備

    weights のダウンロード

    weights をダウンロードします。

    1cd PyTorch-YOLOv3/weights
    2wget -c https://pjreddie.com/media/files/yolov3.weights
    3wget -c https://pjreddie.com/media/files/darknet53.conv.74

    テスト用データセットのダウンロード

    データセットをダウンロードして解凍します。

    ※unzipコマンドがなかったため、2つのzipファイルはwindows側から手作業で解凍になります。

    1cd ../data
    2git clone https://github.com/pdollar/coco
    3cd coco
    4mkdir images
    5cd images
    6wget -c https://pjreddie.com/media/files/train2014.zip
    7wget -c https://pjreddie.com/media/files/val2014.zip

    train2014.zipval2014.zip を解凍しておきます。

    データセットリストとラベルの準備

    データセットリストや、ラベルを準備していきます。

    ※こちらも、zipファイルはwindows側から手作業で解凍になります。

    1cd ..
    2wget -c https://pjreddie.com/media/files/instances_train-val2014.zip
    3wget -c https://pjreddie.com/media/files/coco/5k.part
    4wget -c https://pjreddie.com/media/files/coco/trainvalno5k.part
    5wget -c https://pjreddie.com/media/files/coco/labels.tgz
    6tar xzf labels.tgz

    instances_train-val2014.zip を解凍します。

    テキストエディタで開く

    2つのファイル(5k.part、trainvalno5k.part)の拡張子を.txtに変更し、テキストエディタで開けるようにします

    1mv 5k.part 5k.part.txt
    2mv trainvalno5k.part trainvalno5k.part.txt

    次に、5k.part.txt、trainvalno5k.part.txt を、テキストディタで開きます。

    今回は、サクラエディタ を使って説明していきます。

    全て相対パスで記載されていますので、サクラエディタの置換機能を使ってフルパスに書き換えます。

    「検索」「置換」を選択し、以下を入力します。

    置換前:images
    置換後:(ご自身の現在のディレクトリパス)/images

    「すべて置換」を押して保存してください。

    動作テスト

    全クラスを検出するかどうかの、動作テストをします。

    1> python test.py --weights_path weights/yolov3.weights
    1Namespace(batch_size=8, class_path='data/coco.names', conf_thres=0.001, data_config='config/coco.data', img_size=416, iou_thres=0.5, model_def='config/yolov3.cfg', n_cpu=8, nms_thres=0.5, weights_path='weights/yolov3.weights')
    2Compute mAP...
    3Detecting objects: 100%|█████████████████████| 625/625 [07:47<00:00, 1.34it/s]
    4Computing AP: 100%|████████████████████████████| 80/80 [00:01<00:00, 61.68it/s]
    5Average Precisions:
    6+ Class '0' (person) - AP: 0.6907212559148146
    7+ Class '1' (bicycle) - AP: 0.4686822117113182
    8+ Class '2' (car) - AP: 0.5847841045899727
    9+ Class '3' (motorbike) - AP: 0.6173475670233581
    10+ Class '4' (aeroplane) - AP: 0.7368216071089109
    11+ Class '5' (bus) - AP: 0.7522702521659901
    12+ Class '6' (train) - AP: 0.754366135549987
    13+ Class '7' (truck) - AP: 0.4188437458193888
    14+ Class '8' (boat) - AP: 0.4055389301338935
    15+ Class '9' (traffic light) - AP: 0.44435772408870156
    16+ Class '10' (fire hydrant) - AP: 0.7803236133317674
    17+ Class '11' (stop sign) - AP: 0.7203250980406222
    18+ Class '12' (parking meter) - AP: 0.5318708513711929
    19+ Class '13' (bench) - AP: 0.333531412986252
    20+ Class '14' (bird) - AP: 0.4441595446835033
    21+ Class '15' (cat) - AP: 0.7303651100622199
    22+ Class '16' (dog) - AP: 0.7319868226122028
    23+ Class '17' (horse) - AP: 0.7751149347910166
    24+ Class '18' (sheep) - AP: 0.598545323377722
    25+ Class '19' (cow) - AP: 0.5233226031698437
    26+ Class '20' (elephant) - AP: 0.8563760674918008
    27+ Class '21' (bear) - AP: 0.7462024921293304
    28+ Class '22' (zebra) - AP: 0.7870724480836109
    29+ Class '23' (giraffe) - AP: 0.8227934002804086
    30+ Class '24' (backpack) - AP: 0.3245205073145688
    31+ Class '25' (umbrella) - AP: 0.5271352385614393
    32+ Class '26' (handbag) - AP: 0.20446606814034693
    33+ Class '27' (tie) - AP: 0.49596291789434654
    34+ Class '28' (suitcase) - AP: 0.5698340627779086
    35+ Class '29' (frisbee) - AP: 0.6356266022474135
    36+ Class '30' (skis) - AP: 0.4062281544252748
    37+ Class '31' (snowboard) - AP: 0.4548600158139028
    38+ Class '32' (sports ball) - AP: 0.5431164514113785
    39+ Class '33' (kite) - AP: 0.4099665529050882
    40+ Class '34' (baseball bat) - AP: 0.5038513158693446
    41+ Class '35' (baseball glove) - AP: 0.47781969136825725
    42+ Class '36' (skateboard) - AP: 0.684912975442008
    43+ Class '37' (surfboard) - AP: 0.6221156903422052
    44+ Class '38' (tennis racket) - AP: 0.6876458521606972
    45+ Class '39' (bottle) - AP: 0.42285647466222365
    46+ Class '40' (wine glass) - AP: 0.510761553837962
    47+ Class '41' (cup) - AP: 0.47089750300368505
    48+ Class '42' (fork) - AP: 0.44105747037036275
    49+ Class '43' (knife) - AP: 0.28895809307646003
    50+ Class '44' (spoon) - AP: 0.21264364213602976
    51+ Class '45' (bowl) - AP: 0.48829414001620447
    52+ Class '46' (banana) - AP: 0.2748223574624601
    53+ Class '47' (apple) - AP: 0.17688092734832933
    54+ Class '48' (sandwich) - AP: 0.4593752028469572
    55+ Class '49' (orange) - AP: 0.2862201577164195
    56+ Class '50' (broccoli) - AP: 0.34971876417167286
    57+ Class '51' (carrot) - AP: 0.22373169046110197
    58+ Class '52' (hot dog) - AP: 0.37026860962388863
    59+ Class '53' (pizza) - AP: 0.5297778312770234
    60+ Class '54' (donut) - AP: 0.5068303948266906
    61+ Class '55' (cake) - AP: 0.47662734658244443
    62+ Class '56' (chair) - AP: 0.3980491022763224
    63+ Class '57' (sofa) - AP: 0.5213790206407863
    64+ Class '58' (pottedplant) - AP: 0.42390700060249376
    65+ Class '59' (bed) - AP: 0.6338351737747959
    66+ Class '60' (diningtable) - AP: 0.4137962532076218
    67+ Class '61' (toilet) - AP: 0.7377284037968452
    68+ Class '62' (tvmonitor) - AP: 0.6991582192409012
    69+ Class '63' (laptop) - AP: 0.6871290301612112
    70+ Class '64' (mouse) - AP: 0.7214561998225428
    71+ Class '65' (remote) - AP: 0.4789736959009461
    72+ Class '66' (keyboard) - AP: 0.664486808487626
    73+ Class '67' (cell phone) - AP: 0.3974345880019803
    74+ Class '68' (microwave) - AP: 0.6423763095621656
    75+ Class '69' (oven) - AP: 0.48310064765403904
    76+ Class '70' (toaster) - AP: 0.16233766233766234
    77+ Class '71' (sink) - AP: 0.5075077631307962
    78+ Class '72' (refrigerator) - AP: 0.6862896780296917
    79+ Class '73' (book) - AP: 0.17112114326289157
    80+ Class '74' (clock) - AP: 0.6882583035600587
    81+ Class '75' (vase) - AP: 0.4415797067050875
    82+ Class '76' (scissors) - AP: 0.3438161776311857
    83+ Class '77' (teddy bear) - AP: 0.5859239378766117
    84+ Class '78' (hair drier) - AP: 0.11363636363636365
    85+ Class '79' (toothbrush) - AP: 0.26435902215432283
    86mAP: 0.5145143465508358

    class0~79までの80クラスのテストと、最後にmAPが出力されれば正常動作しています。

    YOLOv3で物体検出!

    data/samplesフォルダに、9枚のサンプル画像があります。

    それらを入力にして、物体検出をかけて行きます。

    サンプル画像で物体検出を行いますが、先に出力用のフォルダを作っておきます。

    1mkdir ./output
    2mkdir ./output/samples

    物体検出開始!

    それでは、検出を行います。

    1> python detect.py --image_folder data/samples/

    上手く犬、自転車、トラック(車)が検出されています。

    その他8枚の画像

    あとの8枚も、このような感じになります。

    さいごに

    Pytorch で YOLOv3 は、上手く動きましたか?

    そういえば、唯一の国産フレームワークだった「Chainer」が開発終了を宣言しました。

    Pytorch は、その思想を引き継いでいるフレームワークと言っても過言ではありません

    ただ、Pytorch と Tensorflowのどちらをメインに使っていくか迷いどころだとは思います…

    ですが、いろいろ試してみるのが一番だと思いますので、楽しんで使ってみることをオススメします!

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