Amazonは、いかにして大企業になったのか?
通販はもちろん、Amazon Prime Video などなど
いつも大変お世話になってますけど…
大手企業になるまでの過程を知っておるかと聞いとるんじゃ!
ちがーーう!まったく、なんてことを…
今回は、Amazon がいかにして成功したのか教えてやるぞい!
Amazon 社の歴史
ネットショップの最大手としておなじみの「Amazon」。
通販だけではなく、VOD やクラウドなど IT 系サービスの提供も行っており、Google・Apple・Facebook と併せ「GAFA」と呼ばれています。
そんな Amazon 社、実はここ10年で10倍以上の成長を遂げてきたのです。
並の企業には到底成し遂げられない大成功の裏側には、どんな背景があったのでしょうか?
今回は、Amazon 社の歴史や、企業として成功していった理由などを解説していきます!
Amazon 社の始まりはオンライン書店
ジェフ・ベゾス、ネット市場に興味を持つ
Amazon 社の創業者、「ジェフ・ベゾス」氏がネットショップの起業を思い立ったのは、1993年のこと。
ちょうど、 IT バブル期真っ只中。
大手金融サービス会社やヘッジファンドで働いていたベゾスも、ネット市場の大きな伸び率を目の当たりにしていました。
そして1994年、「これからはインターネットの時代が来る!」と確信したベゾスは、SVP の役職を捨て、自宅のガレージでオンライン書店を立ち上げたのです。
なぜ社名を Amazon にしたのか?
Amazon の前身である書店の名前は、「Cadabra, Inc.」。
由来は、呪文「アブラカダブラ」の「カダブラ」。
一説には、「私の思い通りになる」という意味もある文言だと言われています。
事業が軌道に乗るよう、願いを込めてつけた名前でしたが、思わぬ誤算が…。
雇った企業弁護士に社名を伝えたところ、「cadaver(解剖用死体)?」と聞き間違えられてしまったのです。
これはまずいと思ったベゾスは、下のような理由から「Amazon.com」に社名変更することを決めました。
- アルファベット順で一番の A から始まる
- アマゾンはエキゾチックで面白い場所
- アマゾン川は世界最大の河川
つまり、アマゾンのように「面白いものがいっぱい揃った大企業」を目指す命名だったのです。
本なら食いっぱぐれない?
ちなみに、本屋にしたのは「本なら商品がたくさんあるし、価格も安い。そして何より、需要がなくならない」からだったそう。
自分の財産に加え、両親が用立ててくれた300,000ドルもの大金を投じたにも関わらず、「7割の確率で破産する」と覚悟していたベゾス。
しかし、勝機はベゾスにありました。
従来の店舗販売型書店が抱える「在庫とラインナップの限界」を、オンライン書店は取り払ったのです。
サービス開始からたった2か月で、45か国以上で書籍の販売に成功しました。
その後、CD や DVD、さらには日用品の取り扱いも開始し、Amazon 社は成長軌道に乗っていきます。
クラウドサービス「AWS」の提供開始
ネットショップ以外の活路も見出す
規模は確実に大きくなってきた Amazon ですが、オンラインショップのみのサービスでは、企業としての成長に限界があります。
そこで目を付けたのが、ネットショップ以外の事業です。
実は、Amazon 社はネットショップの事業を拡大する上で、とある副産物を得ていたのです。
それが、「クラウドコンピューティングのノウハウ」です。
ネットショップでは、閲覧履歴などの顧客情報を管理・分析し、最適な商品を勧めるリコメンデーション機能があります。
このようなシステムは、現在で言う Web アプリケーションシステムの先駆けだったのです。
2006年、AWS サービス開始
EC 事業が赤字になっていたこともあり、Amazon 社は総力を挙げて、クラウドコンピューティングのシステム開発に乗り出しました。
そして2006年、「AWS(Amazon Web Service)」の提供を開始。
AWS は、今や世界シェア第1位を誇るパブリッククラウドサービスに成長しています。
もとは自社システムを動かすための一要素に過ぎなかったクラウドコンピューティングが、世界的大企業への足がかりとなったのは、ある意味幸運だともいえるかもしれません。
Amazon 社の成長と経営理念
Amazon 社が成長した理由は、こうした革新的な歴史だけではありません。
ユーザー数を増やし、顧客に支持される大企業になるには、徹底した経営理念も必要なのです。
地球上で最もお客様を大切にする企業であること
Amazon 社は、クレーム対応や返金対応が他社よりも優れていると言われています。
例えば、Amazon のサイトに並ぶ商品のうち、Amazon社が発送する商品であれば、1ヶ月以内という期日さえ満たせば、無条件で返品可能です。
さらに、Amazon 社以外から発送された商品でも、Amazon 社が保証してくれるケースがあります。
たとえ Amazon 社自身が損失を被るリスクがあったとしても、あくまで「顧客第一」のサービスを基本としているのです。
こうした顧客への心配りが、ユーザー数の増加要因の1つでもあります。
biggest selection in the earth(世界最大のセレクション)
さて、ここで Amazon 社のロゴを見てみましょう!
Amazon.com の下、「A」から「Z」まで矢印が描かれたデザインとなっていますね。
これは、「A」から「Z」まで、つまり「多種多様な商品を揃える」という思いが込められているのです。
実際 Amazon では、日用品から店舗では見かけないようなものまで、様々な商品がそろっています。
ちょっと変わった掘り出し物を探したり、定期オトク便やパントリー機能で日用品をまとめ買いしたり…
こうした用途に合わせた品揃えの多さも、顧客第一である Amazon 社の魅力といえるでしょう!
さいごに
今回は、Amazon 社の成長の歴史をご紹介しました。
普段何気なく利用している Amazon ですが、このような企業努力があったとは驚きですね。
Amazon のサービスはもちろんですが、Amazon 社という企業そのものも大変興味深いこと、知っていただけたらうれしいです。
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さいごの一言
下種な思考はいかんぞ!!
Amazon 創業者のジェフ・ベゾスさんって大金持ちなんですよね!
少しでもいいから、お裾分けしてくれないかな~!