Kotlinを開発したJetBrainsについて教えて
何でこんなにかわいいプログラミング言語隠してたんですか?
こ・と・り・ん♪⸜(๑’ᵕ’๑)⸝
ちゅんちゅんって、鳥語で書いたらアプリ完成ですか?
おぬし、何か勘違いしてるな…
まずは、Kotlin を開発した JetBrains についてから勉強じゃ!
同僚だったJetBrainsの3人の創業者
チェコ共和国プラハに本社を構える「JetBrains」は、2000年に3人のロシア人のプログラマーたちによって設立されました。
セルゲイ・ドミトリエフは、1993年にGISソフトウェア会社を共同設立したこともある起業経験者で、
バレンティン・キピアトコフは、TogetherSoft の開発リーダー、
ユージン・ベリャーエフは、TogetherControlCenter でプロジェクトマネージャーでした。
この3人が出会ったのは、アメリカノースカロライナ州のソフトウェア会社「TogetherSoft」。
この会社がこのストーリーの始まりです。
開発のプロフェッショナルが集った
3人が TogetherSoft に勤めていた1990年代後半は、インターネットの普及が進み、それに関する新たな技術やサービスが求められていた時代。
注目のIT企業が次々と興され、起業熱は高まるばかりでした。
そうしたなか彼らも起業を考えるようになりました。
そして、各自のエンジニアとしてのスキルを生かし、エンジニアを支援するソフトウェアを開発する会社「JetBrains」を立ち上げることになるのです…!!
投資家はこぞってIT企業に投資をしていて、IT関連株は急上昇していたのだ…!
2000年に株価はついに急降下、そのあおりを受けて倒産してしまったベンチャー企業も多かった。
しかし JetBrains はベンチャーキャピタルからの投資は受けず、そのあおりは受けなかったのだ。
プログラマーたちを満足させたIntelliJ IDEA
JetBrains は、まず2001年1月JAVAのIDEとなる「IntelliJ IDEA」を公開し販売しました。
コードはメモ帳などのテキストエディタを使ってもプログラミングすることはできました。
Java なら「.Java」の拡張子で保存もできます。
しかし、当たり前ですが正しく書かないと動かなかったり、誤作動したりしてしまいます。
またエラーとなるとどこを間違えたのか探すのが大変です。
そこでプログラミングに適したエディタが必要になってくるのです。
IDE
プログラミング用のエディタでは、間違えたコードを書くとエラーとなりその場所を教えてくれたり、予定されるコードを候補に出してミスを防いでくれたりと効率的にコーティングできるようになっています。
またコードを書いただけでは実行できないので、コンパイルをしないといけません。
そのような機能も備えたプログラミングに関する総合的な環境を整えているのが「IDE」です。
IDEは「Integrated Development Environment」の略で、日本語では総合開発環境と言われています。
Java のIDEとしては、他にもIBMの「Eclipse」やオラクルの「NetBeans」などがありました。
IntelliJ IDEA
JetBrains の IntelliJ IDEA は有料でありながらも、フリーソフトのEclipseとシェアを争うほど多くのプログラマーの支持を集めました。
IntelliJ IDEAがプログラマーたちに支持される理由は、プログラミングをより効率的に書ける高機能さにあると言えるでしょう。
3人は現役のエンジニアだったので、今までの IDE に対しての不満を理解しており、エンジニアが使いやすいツールがどんなものであるかよく分かっていました。
また、新しい IDE を開発する技術力も備えていました。
そんな3人のアイデアが詰まった IntelliJ IDEA は、公開からも改良を重ね、さらにエンジニアの要望に応えていきます。
- 「ファイル検索」をはじめ「テキスト検索」「コマンド検索」「あいまい検索」などに対応
- 必要な個所を見つけやすく、修正もしやすい
- コード補完に優れていて、適切なコードの候補が表示されコーティングをサポート
- 使用者のニーズに合わせたショートカットが登録できる
- コードを整理するコードリファクタリング機能
IntelliJ IDEA は使用者が使い込むほど使い勝手が良くなり、エンジニアの仕事をストレスなくコーティングできるように作られています。
対応している言語は Java のみでしたが、次第に他の言語にも対応できるようになり、更にニーズを増やしていくことになります。
プログラミングはコツコツとコードを書いていく作業だから、プログラマーはなるべく効率よく書きたいと思うのは自然な流れであろう!
Googleが認めたAndroidアプリ開発のために作られたKotlin
JetBrains は創業以来、アプリケーション開発のためのいろいろなツールを開発してきました。
そして、2012年2月にはプログラミング言語「Kotlin」をオープンソースとして公開しました。
Kotlin を開発したのは、ロシアの研究所に勤めていた「アンドリー・ブレスラフ」と「ドミトリー・ジェメロフ」でした。
2010年頃は、スマートフォンが普及し始めて、Android アプリ開発が活発になっている時期でした。
Javaよりシンプルで書きやすい言語
Java は汎用性もあり、動作も早いのが特徴です。
ただ、増えていくAndroid アプリ開発に対応し、もっとシンプルに書ける言語として Kotlin が開発されたのでした。
例えば「こんにちは」を表示させるためには Java では下記の通り書きます。
class Hello {
public static void main(String[] args) {
System.out.println("こんにちは");
}
}
これを Kotlin で記述すると Java より簡単に書けることがわかります。
val message = "こんにちは"
println( message )
Googleの推奨言語に指定
また Kotlin は nullを、コンパイルの時にエラーとして出します。
null は何のデータを含まれない状態のことをいい、エラーの原因となることもあります。
Java ではコンパイル時にエラーとして発見ができない場合があり、アプリケーション実行の安全性は Kotlin の方が高いのです。
こうした利便性があり、Javaとの互換性があるKotlinはプログラマーたちにも受け入られ、2017年にはGoogleのAndroidアプリ開発の推奨言語に指定されるまでになりました。
かわいい小鳥さんのことでしょ!
JetBrains 研究所から約30㎞離れたバルト海に浮かぶ島「コトリン島」からきているのだ!
島の名前なんてつまんなーい…
(なぜ昔のギャル風に…)
プログラマーたちに支持されて成長したJetBrains
2000年 JetBrains が創業したころは、3人の創業者たちとわずかな社員だけの会社でした。
次第に IntelliJ IDEA が広まっていったのと、次々と新しいソフトウェアも投下していき、急拡大。
今では本社のあるプラハの他にアメリカのボストンをはじめ10以上のオフィスを構えるまでになり、
社員は1500人以上に増え、ユーザーは世界中に約1280万人います。
エンジニアに愛される会社に
世界中のユーザーのレビューを元に選ばれる「G2ベストソフトウェアアワード」では、近年は毎年選ばれるほどエンジニアに愛される会社に成長しました。
現在3人の創業者のうち、ユージン・ベリャーエフは2012年 JetBrains を離れ、ドイツで3Dゲームエンジン開発の会社を設立しています。
「IntelliJ IDEA」は Androidアプリ開発のAndroid Studioのベースとなり、「Kotlin」はAndroidアプリ開発の推奨言語となっており Google からの信頼性も高いです。
他にも Microsoft Visual Studio のプラグインである「ReSharper」などのツールもあり、今後もエンジニアにとって頼もしい存在として愛され続けることでしょう。
エンジニアがいい仕事をするためには優秀なツールが必要ということだな
うれしすぎて涙が…ウルウル
ミツオカが優しすぎる…
何か言いたいことがあるのではないか…?
実は、師匠が作っていたアプリをちゅんちゅん語で書き直しちゃいました。
そしたら、動かなくなったので、PCぶっ壊しておきました。
ごめんなさい。
勝手に、コードを書き直してPC破壊って頭いかれとるぞ!