ファイルのアップロードを簡単にしたDropbox
ポチッとすれば終わりです
Dropbox のドリュー・ヒューストンはこのアイデアを思いついてすぐにプログラムを書き始めたからな
師匠、もっとその人のこと教えてください!
父親から受けたコンピューターの英才教育
ドリュー・ヒューストンは、1983年アメリカマサチューセッツ州のアクトンで生まれました。
ヒューストンは2歳の頃からパソコンで遊び、5歳の頃から電気技師であった父親からプログラミンを学び、やがてゲームを作るようにもなりました。
しかし彼はコンピューターの勉強ばかりしていたわけではなく、他の子供たちと同様にパソコンゲームでも遊んでいたのです。
中学生になったヒューストンは、オンラインゲームのベータテストをしていて、セキュリティのハグを見つけます。
これを報告すると、「ウチで働かないか?」と依頼がありました。
この経験が自信となり、いつかコンピューター会社を作りたいとヒューストンは思うようになるのでした。
マサチューセッツ工科大学でのスタートアップ
コンピューターについてもっと深く学びたいと感じていたドリュー・ヒューストンは、マサチューセッツ工科大学(MIT)に進学します。
コンピューターサイエンスの学位を得るほどになりましたが、在学中にはビジネス書を多く読み、起業するためにプログラミング以外の知識を豊かにすることも忘れませんでした。
大学3年生になったヒューストンは、スタートアップに積極的に取り組みます。
インパウンドマーケティングやセールスをサポートする「HubSpot」。
セキュリティソフトウェアの「Bit9」。
そして自分自身で開発し立ち上げた「Accolade」。
Accoladeは、大学進学適性試験(SAT)の模擬試験の採点をオンライン上でするシステムです。
スタートアップからの自信喪失
期待を込めた Accolade は、始めた頃は順調で大学を卒業した後も続けていきますが、次第に作業が滞るようになり頓挫してしまいます。
ヒューストンは会社を継続するために努力していましたが、精神的に疲れきっていたのでした。
彼はしばらく仕事のことを考えず、ポーカーボットを作るのに夢中になりました。
自分のために作ったDropbox
2006年11月、ニューヨーク行きのバスに乗った時、ヒューストンは作業に必要なファイルが入っているUSBメモリーを忘れたことに気付きます。
この時彼のイライラは頂点に達しました。
「何でUSBメモリーを持ち歩かないといけないのか!!!!」
「何でいちいち自分のメールにファイルを添付しないといけないのか!!!」
「こんな面倒くさいのはもういやだああ!!!!!」
なら・・・
どこにいてもファイルを簡単に見られるストレージを作ってみせる!
当時クラウドストレージサービスがありましたが、ダイアログを出してファイルを選択する手間がありました。
ヒューストンはバスの中で早速コードを書き始めました。
こうして簡単に使えるストレージ「Dropbox」が完成したのです。
Yコンビネーターのアドバイス
ヒューストンは Dropbox で会社を始めようと思い、スタートアップ企業を支援する「Yコンビネーター」に相談しました。
Yコンビネーターは、「一人での創業は望ましくない」と彼に言うのでした。
なぜなら一人では、トラブルへの対処や仕事が増えた時、負担が掛かり過ぎてしまうからです。
そこでヒューストンは、マサチューセッツ工科大学の同窓生であるアラシュ・フェルドーシに声を掛け、2人で創業することにしました。
2007年の6月、「Dropbox」(Evenflow, Inc.)を設立し、Yコンビネーター、及び資本家から資金を調達することに成功しました。
そして2008年9月に Dropbox をついに公開。
ファイルを送るのは、ブラウザ上にファイルをドラッグしてクリックするだけの簡単操作。
「USBドライブがもういらない」というスローガンとともにデモ動画も作り、ユーザーは公開前にはすでに10万人達していました。
更には、資本家への売り込みにも協力をしてくれるのじゃ
スティーブ・ジョブズに買収されそうになったDropbox
Dropbox は、クラウドストレージにファイルを送ることで、他の人と共有ができるようになっています。
また、バックアップする機能やパソコンのデータを自動的に同期する機能もあり、大切なデータを守ってくれるので安心です。
そして、スマホやタブレットのモバイルにも対応し、2GBまでは無料。
この利便性にユーザーは年々増えていき、2009年には5000万人にもなりました。
そしてなんと、Apple の CEOで あったスティーブ・ジョブズがこれに興味を示し、買収を提案してきたのです。
ですが、ヒューストンの答えは「No」。
彼は Dropbox を自分の手で育てたかったのです。
ジョブズの提案を蹴ったのですね…!
マサチューセッツ工科大学でのスピーチ
2013年、ヒューストンはマサチューセッツ工科大学の卒業式でスピーチしました。
そのスピーチは卒業生たちに大きな感動を与えるものでした。
彼は3つの大切なことを卒業生たちに伝えています。
夢中になれるテニスボール
犬が夢中にテニスボールを追いかけるように、人間にも夢中に追いかけるテニスボールが必要である。
気になってしかたないことに取り組み「困難なことがあっても一生懸命続けていくことが大切」である。
自分にとってのテニスボールは「ポーカーボット」と「Dropbox」だった。
自分を成長させる周りの人たち
自分よりも1歩2歩先へ行く友人や、ともに仕事をする友人から刺激を受けて、自分が成長していくことができる。
そういった人が近くにいることは重要である。
人生は30,000日
80歳まで生きるとすると人生は30,000日。
あと何日しかないと思えば、準備している暇も練習している場合ではない。
だからこそ人生をパーフェクトに過ごそうと思うのではなく、冒険して愉快に過ごそう。
まあ読者の諸君。
他にもヒューストンは、いろいろと名言があるから探して読んでみるのもいいかもしれないぞ
フェイスブックのマーク・バッカーバーグとの交友
Dropbox は2018年 NASDAQ証券取引所で新規株式公開しました。
これによりヒューストンは資産が大きく増えましたが、母校であるマサチューセッツ工科大学に多額な寄付をして支援しています。
Dropbox のユーザーは現在全世界で5億人以上となり、Zoom や Slack などとも連携するようになり、仕事の効率化に貢献し、リモートワークが増えてきた今、必要不可欠なものとなってきました。
このように会社が拡大していくなかで、ヒューストンはフェイスブックのマーク・バッカーバーグと卓球を通じて親しくなります。
マーク・バッカーバーグはヒューストンにとって尊敬すべき人で学ぶことが多く、アドバイスを受けることもありました。
そして2020年、ヒューストンはフェイスブックの取締役に就任します。
彼のこれまでのスキルを用いることにより、フェイスブックに新たな風が吹くことを期待されてのことです。
どうやらヒューストンは新しいテニスボールを追いかけていくようです。
その人柄も相まって会社を大きくさせたのじゃろうな!
いつもの、その瞬間だけ燃えるモード入ったな!
テニスボールはもう見つけました!
ミツオカのテニスボールはなんじゃ!?
今日はそんなオチでOK?
素直な気持ちより睡眠したい気持ちの方が強いので。
ミツオカのために良さげな目覚ましアプリ作ってやるか…