Google Cloud認定資格を全冠しました!
IT技術
はじめに
普段はデータの案件をいろいろやっています。
先日、Google Cloudの認定資格をコンプリートしました!
試験を受けようとしている方、Google Cloudの学習の一環として資格受験を検討している方や、資格手当が欲しい弊社社員(!)に向けて僕の経験をまとめてみようと思います。
プロフェッショナル認定資格の難易度・試験範囲
さて、早速ですが各資格の一覧です。難易度は5段階で、問われるサービスや内容の広さ、選択肢の難しさ・悩ましさを考慮した筆者の感覚的なものですので、参考程度にしてください。
試験名 | 難易度 | 備考 |
---|---|---|
Digital Leader | 1 | 内容が浅めな試験。問題文が短く抽象的な内容が多め |
Cloud Engineer | 1.8 | 試験範囲は広め。Cloud Architectとそこまで難易度に差がない印象 |
Cloud Architect | 2 | 内容や選択肢はそこまで難しくなく最初に受けるのにおすすめ。 |
Cloud Database Engineer | 2 | データベースの選定やオンプレからの移行などが中心。日本語版がなく英語版のみ。 |
Google Workspace Administrator | 2.5 | ドライブ、メールやカレンダー、アカウント、権限などの問題が中心。技術的とはいっても他の資格とは少し毛色が違うかも? 問題自体はそこまで難しくない。 |
Cloud Developer | 3 | Cloud Architectの延長みたいな感じで受けやすい。Security Engineerなどとも被る内容がある。 |
Cloud DevOps Engineer | 3 | SRE(サイト信頼性エンジニアリング)の考え方や具体的な手法(SLO, SLIやエラーバジェットなど)の問題。未知の領域ですがオライリーの本を読みつつ勉強して何となく雰囲気は理解できたかも? |
Cloud Security Engineer | 3 | Security Command Center、Google Directory Sync、IAMやCloudDLPなどセキュリティに関して幅広い設問。 |
Cloud Network Engineer | 3 | VPC、ロードバランサ、プライベートGoogleアクセスなどネットワークの構成を幅広く。オンプレとの通信などの話も多い。 |
Data Engineer | 4 | BigQuery, Dataflow, Pub/Sub, Dataprocなどが中心。特にBigQuery周辺の問題が多かった。 |
Machine Learning Engineer | 4 | クラウド自体に関係のない一般的な機械学習関連の問題も出題される(損失関数やモデル評価指標など)。Vertex AI, AutoML, BigQueryMLなど。最新の生成AIの出題はなかった。日本語版がなく英語版のみ。 |
難易度について
ベンダ資格あるあるなのですが、試験に合格するだけならそんなに難しくはないと思います。
特に普段からGoogle Cloudを利用している人なら、多少試験範囲が広くても知っている内容を足がかりに勉強しやすいはずです。
問題もすこしずつアップデートされているようで、比較的最近の内容も見かけましたが、新しい内容でも1年前〜半年くらいのものでごく最近リリースされたようなものは試験には出てこないようです。
受ける順番について
Google Cloudに少しでも馴染みがある人なら、最初に難易度は優しめで試験範囲の広いCloud Architectを受けるのがおすすめです。その次に関連する内容の多いCloud Developer。Network, Security, DevOpsなども出てくるサービスが近いので少し関連性があります。
Data EngineerとMachine Learning Engineerは少し関連性があります。
それでも結局のところは、単に興味のある分野や親しみやすい分野を受けるのでいいのではないかと思いました。
もちろん基礎的な資格・アソシエイト資格から取るのもいいと思います。
試験対策について
試験ガイド
試験の概要と試験範囲が書かれています。
各資格のページ(例えば Cloud Architect)に載っているのでざっと確認してみましょう。
模擬試験
試験範囲を見ても少しイメージが湧きにくい部分もあるので、公式の模擬試験を受けてしまうのがおすすめです。
これも試験ガイド同様の資格のページから試験を受けることができます。長いGoogleフォームに入力していって、最後に答え合わせをするようなイメージです。試験でどのようなことが問われるのか理解できると思います。
Skills Boost
Google Cloud公式の学習プログラムです。各資格ごとに学習パスが用意されています(例えば Cloud Architect向けのコース )。 短い動画での説明パート(英語だが日本語字幕が利用可能なことが多い)・ハンズオンパートのハンズオンラボ(qwiklab)、チェックテストパートに分かれています。経験値が増えていくエフェクトやランキングの仕組みなんかもあって少しモチベーションアップにつながりました。
特にハンズオンラボは学習用のGoogle Cloudアカウントが払い出されて、実際にサービスを動かすハンズオンをすることができるのでとてもおすすめです。試験に合格することも大切ですが、実際にサービスを動かして学ぶプロセスはスキルに直結すると思います。講座ごとにボリュームがあるので、馴染みのあるサービスに関連する内容はスキップして、未知のサービスや動かしてみたいサービスのパートに取り組んでみると良さそうです。
動画・チェックテストのパートは無料でも利用できますが、ハンズオンラボの利用には課金が必要です。クレジット(1クレジットが1USD)をラボごとに支払うか、月単位(29USD)または年単位(299USD)のサブスクリプションでできるようになります。 サブスクリプションは30日間の使用期間もあるみたいですよ。
また、Skills Boost for Partnersはパートナー向けのプログラムですが、弊社はGoogle Cloudパートナーなので実質無料で利用することができます!
練習問題
CloudLicenseやUdemy, ExamTopicsなどいろいろあります。
Udemyの練習問題の講座は解答が間違えていることがあったので注意。
時間をかければかけるほど合格しやすくなると思いますが、時間をかけすぎずに、ざーっと解くのがいいと思います。
試験について
試験問題について
選択問題です。4択問題が基本でたまに2つ正解を選ぶ問題があります。
基本的に50問ですが、40問、60問のこともありました。ランダム?
時間が足りなくなることはないと思います。
試験の登録について
certmetricsのサイトから行います。
certmetricsのサイトにログインしたあとwebassessorのサイトで予約をします。このあたりの仕組みは細かい変更が頻繁に行われているようなので、今後も少しずつ変わっていくかもしれません。
試験会場について
テストセンターで行うオンサイト受験と、自宅などで行うリモート受験があります。
筆者は、リモート受験は何かとトラブルが多いと聞いていたので結局全てオンサイト受験で受けました。東京でも土日にやっている試験会場があまりないのが意外でした。テストセンターは、単に利用したい時間に利用可能な会場を選ぶといいと思います。
遅くとも2, 3日前くらいには予約するのがおすすめです。
不正解選択肢あるある
選択問題なので試験に慣れてくると、大体こういうのは不正解なんだよな〜というあるあるが見えてきます笑(一部例外はあります)
- Custom appを開発する
- サードパーティのツールを使う
- シェルスクリプトを書く
- cron jobを設定する
- googleサポートに問い合わせる
- ISPに問い合わせる
- オンプレミスでやる
- 専門家を雇う
Google Cloud マスターになれたか?
資格をコンプリートしたら、Google Cloudのマスターになれるのでしょうか?
そんなことはありません。試験自体は難しくなく、正解の選択肢を選ぶことができれば合格できてしまうからです。 それでも、各種サービスのことや特定の領域の雰囲気を知ることができるので資格取得は有益だと思います。
また、勉強が試験のための勉強になりすぎないように、本来の目的であるスキルアップであることも意識したほうが良さそうです。繰り返しになりますが、Skills Boostのハンズオンラボがおすすめです。
うれしい認定グッズ
Google Cloudプロフェッショナル認定資格に合格すると、certmetricsのサイトのBenefitsから認定グッズを無料で注文することができます。マグカップやパーカー、リュックなどがあって面白いですね。到着までにはしばらく時間がかかります。
ライトコードのGoogle Cloud資格の取得支援について
受験料は全額補助が出ますし、勉強用の書籍や問題集が必要な場合はそれも経費になります。
それだけでなく、資格が有効な期間は5000円の月額手当(プロフェッショナル資格の場合)が出ます...!僕はコンプリートしているので計算すると、、、フフフ
まとめ
学習のモチベーションアップに、知らないサービス・分野の勉強に、月額手当獲得のために、Google Cloud 認定資格の受験をしてみてはどうでしょうか?
Data EngineerとDatabase Engineerの受験記もあるので、もしよかったら読んでみてください
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